2020.10.16

文春オンラインで光浦靖子さんの記事を読んだ。

実は4月から留学予定だったという光浦さん。しかし、コロナの影響で留学できなくなってしまう。光浦さんは現在49歳、40代に入ったころから仕事が減り始めたそうで、ネットに書かれる「消えた」など無責任な言葉に傷つき、「この世界の物差ししか持ってなくて、仕事がない=価値がない、としか思えなくなってしまいました。自分に満足するもしないも、他人からの評価でしか決められない。このままいくと、私はいつか、壊れるな。どうにかしなきゃ。」と思ったそう。海外生まれの日本人の友人の話が出てくる。「彼女は10代で日本に戻って来た時、虐められたそうです。「違う」と。でも彼女は「世界はここだけじゃない」ということを知っていたから、虐めを乗り越えられたそうです。仕事も友人も住む場所も、「世界はここだけじゃない」を知ったら、どれだけ強くなれるんだろう。私はそれを知りたいのです。」

光浦さんが物差しを持っているように、誰もがそれを持っている。それによって自分を測ると、もうそれしかないと思うようになってしまう。そしてたいていは自分が持っていないもの、自分ができないものに物差しをあてるから、まあ、自信がなくなるなくなる。そういう時に、「世界はここだけじゃない」を信じるのは難しい。ここで頑張っている人もいるのに、頑張れない自分が悪いとか、ここで頑張れない自分が他でできる訳がないとか、そういう行動も思考も停止してしまう言葉がでてくるでてくる。光浦さんがすごいなと思ったのが、「世界はここだけじゃない」を「知りたい」と思うところ。自分の悪い癖で、一足飛びに結果を求めることがあって、結果が早く出ないことに焦って、やっぱり自分にはここしかないんだって落ち込むことがある。だからこそ、光浦さんの「知りたい」という姿勢を見習いたいと思った。「知る」には時間がかかる。手間もかかる。でも焦らず「知りたい」

「一つのことを追い、極めることが世間では素晴らしいとされています。でも私にはできそうもない。じゃ、どうする?深さじゃなく、広く浅く、数で勝負するのは?「逃げ」と「新しい挑戦」の線引きなんて曖昧なもんだ。これは「挑戦」だ。私は文房具屋になりたかった。手芸屋にも、花屋にもなりたかった。留学したかった。広く浅く全部に手を出そう。今から全部叶えよう。と開き直ったのも留学する動機の一つです。」

長年芸能界で活躍され、手芸も続けているのに、自分に厳しいんだなと思ってしまった。「「逃げ」と「新しい挑戦」の線引きなんて曖昧なもんだ。これは「挑戦」だ。」「広く浅く全部に手を出そう。今から全部叶えよう。」いい言葉だらけ。