2020.11.4

図書館から3冊同時に本が届いた。3冊とも延長ができないので2週間で返さないといけない。というのが10日前の出来事。2週間かからずに3冊とも読めた。普段から4冊くらい並行して読んでて、この期間も読みかけの本が3冊あったけど、図書館の本3冊に集中した。10日ぶりに読みかけの本を開いたら、案の定内容ちょっと忘れていた。読んだ本、見た映画やドラマの内容は結構忘れる。セリフとか覚えてて引用できる人すごいなと思う。忘れていたと思っていた映画の内容をあるきっかけで思い出したことがある。友達に借りた本で、実際にある映画の一場面が、主人公の人生を決めたきっかけとなったこととして出てきた。読んだ時、私この映画見た、知ってるって思い出した。覚えてなくても自分のどっかには残ってるんだなと面白かった。

今、NHKで放送している趣味の時間を録画して見ている。本好きの有名人が自分の転機になった本や、繰り返し読んでいる本を紹介してくれる。仕事場や部屋で紹介してくれる時は、本棚が映って興味深い。本棚を見られるのは嫌だという人は多いと思う。私も嫌だ。人が来るときは、見せてもいい用の本を並べておく。でも、こういう人は人の本棚には興味があるという人が多いと思う。ニュースのインタビューで大学の教授や講師が出ると、たいてい後ろが本棚ということが多い。本棚を見てしまうから、インタビューを聞き逃す。一度好きな映画監督が本棚を背にテレビに映ったときは、インタビューそっちのけで本棚をカメラで映していた。

私は映画が好きだけど、映画のDVDは1本も持っていなくて、でももし持っていたとしても、見られても平気な気がする。でも本は嫌だ。悩んだとき、迷ったとき、解決方法が知りたいとき、私は本から入る。なので、そのとき読んでいる本には私の悩みがダイレクトに反映されている。それが知られたくないというのがひとつ。でも、図書館で借りることも多いし、2年に1回は売ってしまうから、実際手元にはそんなにない。だから、過去の悩みは分からないはずなんだけど(まあ、ずっとおんなじことで悩んでんんだけど)、でも、一時期自己啓発本をよく読んでいた時期があって、その名残が本棚に残っていたら嫌だな。自己啓発本を否定しているわけじゃないんだけど、私は読めば読むほど落ち込んだ。こんなに努力家で結果を出している人がいるのに、どうして私はできないんだろうって。あれは、読んで頑張ろうって思える人に向いているのかもしれない。今は、その方法はその人に向いていた方法で、自分には向いていなかっただけで、方法は自分で見つけないといけないというのはわかっているけど、なんというか、その時は、藁にも縋る思いで読んでいた。当時は、読んでる本から何かを学ばないとという考えで読んでいた。けど、その読み方は私にとって面白くなくて続かなかった。別に何も学ばなくてもいい、得るものがなくてもいい。面白い、そんだけで十分。この面白は、感情が動くってことなので、怒りでもいい。哀しみでもいい。淋しくなってもいい。辛いのは今は避けたいところだけど、辛くてもいい。