2020.11.22

何もしていないのに肩甲骨あたりが痛む。ついにあの問題に挑む時が来た。一人で背中にサロンパスを貼るのだ。

20代のころだったか、テレビで100円ショップの便利グッズを紹介する番組を見ていた。その中で背中に一人でサロンパスを貼れるグッズが紹介されていた。それを見ていた芸能人が、これは必要だ、本当に一人で背中にサロンパスを貼るのは難しい、これは本当に便利だと絶賛していた。その時は、ふーんと興味もなかったが、いざ、その時が来てわかった。一人で背中にサロンパスを貼るのは難しい。

一枚目は失敗した。腕を下から回して貼ろうとしたら、上の部分が折れて、接着面同士がくっついてしまった。サロンパスは一度くっつくとはがせない。皮膚にぴったり貼りついてはがれないのは長所だと思うが、ここでは欠点となってしまった。反省を生かし、2枚目は上からいった。鏡を見ると左右逆なのでかえってどっちに動かせばより患部に近づくかわからない。逆に離れていくから、反対に動かせばいいとわかっているが、鏡を見ていると腕が言うことをきかない。なので、鏡を見て場所を確認した後は鏡を見ずに貼った。結果、少したるんだが、なんとか貼れた。

中年の階段を一歩のぼった気がする。なんだか、一人でも生きていかれそうな気がする。年を取ると、疲れやすいし、体力はなくなるし、それでできないことが増えていく気がしていたが、中年になったからこそ、私はこれができるんだと発見することもできるんだと、2枚のサロンパスが教えてくれた。