2020.12.4

 

友人の転職が決まった。おめでとうだ。その一方で、会社を辞めるという選択をできて、転職先も決まって、うらやましいという気持ちが消えない。職場で辞める人の最終出勤日に花束を送るセレモニーがあるんだけど、最近はそれがうらやましくて仕方がない。最近長く会社で働いていた人の退職が立て続けにあった。そのうちの一人の人は10年働いてて、上司とうまくいってないこと、仕事に役立てばと資格取得の勉強をしていることは聞いていた。その上司は定年が近いのだけど、どうやら定年後も働くらしく、それで退職しようと思ったとその人が言っていた。転職先は給料も上がるし、役職もつくし、なにより面接をした上司が改革を目指していて、そのやる気に惹かれたと言っていた。いい職場が見つかってよかったと、心から思った。でも、その一方でやっぱり羨んでしまう。悩んでいたのを知っていて、今回転職が決まった友人もストレスに悩んでいたのを知っていたのに、やっかんでしまう。めでたいと羨ましいは両立する気持ちだとは分かっているけど、ちょっとすると、自分が今より不安になったりストレスがかかったときに思うと、うらやましいは、ずるいに変わってしまいそうで怖い。ずるいと人のことを思うとき、その人が大変だったこととかしてきた努力とか悩んだこととか、そういった過程を見ないで、結果だけ見て自分と比べてずるいって言っていることが多い。でも、私は退職できる人、転職できる人、自分がしたかったのにできなかったことをできる人をずるいと思ってしまうことがある。自分が嫌になるけど、そう思ってしまう自分をなるべく責めないようにしようと思う。