2021.3.8

職場のホワイトボードの予定表見て、2月と3月って曜日一緒なのに、全部書き直してしまったと今更気が付いて、無駄な労力を使ったと思った。

清水ミチコさんの物まね講座って動画で、「その女、ジルバ」のクジラママ草笛光子さんの物まねをする回を見て、笑った。「40歳はまだまだ伸び盛り」って実際に見ている側にも物まねする時間をとってくれるんだけど、口にしてみると、草笛さんがゆっくり話していることが分かる。特に「まだまだ」の部分は、「まだ」で一言のように、区切って発音しているみたい。こういう喋り方は、草笛さんの毅然とした姿にもつながる。私つい早口になってしまうし、しかも声も高い方だから、見習いたい。清水さん曰く、心に草笛さんを持てば怖くない。とのこと。ドラマでは、クジラママの辛い過去が明らかになって、それを語る草笛さんの舞台のような演出も素晴らしかった。クジラママの告白を聞いた新が、自分だけが秘密を知ったからママは私を疎ましく思うかもしれない、でもそれも受け止めようって決意するセリフが印象的。秘密にしていたことを打ち明けられたらより親密になると私は思っていたのかもしれない。でも、もし自分が打ち明けた立場だったらって考えたら、相手に負担をかけたかもしれないとか、言わなきゃよかったとか考えてしまいそうなので、新の視野の広さというか、懐の深さに感心してしまった。そして、チーママを演じる中尾ミエさんのクジラママへのウインクにやられた。チーママの着物の着こなし、ごついアクセサリーと皮のスパッツにヒール合わせてて、かっこいいんだよね。

「モコミ」は千華子の問題は掘り下げられず、お兄ちゃんの問題にスポットが移ってしまった。千華子がどうするか見たかったけど、萌子美ちゃんが主役だから仕方ないか。加藤清史郎君演じる岸田の「ハングリー精神と売れることって関係あるんですか?」はよかった。これ聞いて驚いた自分は、どこかでまだ苦労しないと成功しないという根性論みたいのがあるんだと思う。必要ない苦労はしなくていいよね。頭ではわかってるんだけど、その方がいいって思ってるんだけど、苦労していないこと=頑張ってないみたいに思ってしまうんだよね。そんなことないってわかっているし、このセリフには共感できるし、人にも言ってあげられる気がするんだけど、自分には言ってあげられない。

「ここは今から倫理です」は、仲良しクラスのグループチャットから抜けた逢沢がいじめにあってしまう。集団主義のよさと、それがいきすぎてしまったときの全体主義の怖さ。もちろんいじめるクラスメイトが悪いんだけど、そんなの十分わかったうえで、じゃあ、逢沢はどうしたらよかったんだろうと倫理の時間に考える展開がよい。谷口君と南さんが、安易に答えを出そうとしないで、逢沢のこと心配して、考えている姿がよかったし、それを見ている高柳もよかった。このドラマってなんでもすっきり解決とはならないのが誠実な作りだと思う。中には幸喜みたいに、夜遊びやめて、お母さんの持ってるDVD見てるんだなってセリフ入れてくるいい展開もあるけど(映画では社会主義って敵だってセリフが微笑ましかった)、倫理って答えを出す授業じゃなくて、考えるための授業なんだなと思った。高校のときもっとまじめにやればよかったと今更後悔。南さんの考えていることがナレーションになっていて、ちょっと親近感。私も頭の中でもう一人の自分がずーっとしゃべっている。結構疲れるし、うるさいって言っちゃうこともあるけど、で、うるさいって言ったあと、自分で自分に「うるさいなんて言ってごめん」って謝ってる。一人でいると独り言が多いんだけど、最近マスクしているから油断して外でもぶつぶつ言っている時があって、マスクは声を遮らないんだから注意しないといけない。次回が最終回なんて早いな。