2021.6.14

金曜日にりぼん展に行った。今はあまり漫画を読まなくなってしまったけど、学生時代は活字の本より漫画を読んでいた。小学校の頃はりぼんを読んでいた。友達がなかよし買っていたので、りぼんと交換して読ませてもらったり、たまにちゃお買ったり、弟がジャンプ買うようになったら、それも読んでた。学生の時はお金がなくてコミックはなかなか買えないから、古本屋でよく立ち読みしていた。あと、新刊でもビニールのカバー掛かっていない本屋もあって、そういうとこ見つけて立ち読みしてた。漫画が好きだった。りぼん展は緊急事態宣言で土日が休業。平日に行くしかなくて、金曜の仕事終わりでいったら混んでそうと思い、できれば混んでない方がいいから、半日有休使って行ってきた。全然混んでなかった。懐かしいとなんで泣きそうになるんだろう。懐かしい以外の感情があるからだろうか。展示は「こどものおもちゃ」から始まって、椎名あゆみさんへ続く。ここらへんはあまり思い入れがないので、さらっと見るだけ。次が、池野恋さんの「ときめきトゥナイト」。一気にテンションが上がって、「姫ちゃんのリボン」、「赤ずきんちゃちゃ」、「ちびまるこちゃん」。岡田あーみんさんは、「お父さんは心配性」と「俺たち100%伝説」が見たかった。写真撮影OKだからたくさん撮ってきた。ふろくのコーナーは、あれ持ってた、これ持ってたと、どんどん思い出してくる。当たり前だけど皆さん絵が上手くて、中でも一条ゆかりさんは群を抜いている。「有閑倶楽部」好きだった。あと、一条ゆかりさんの手書きの文字が、特徴あって好きだった。柊あおい矢沢あい吉住渉。名前だけ並べてもすごい並びだな。「天使なんかじゃない」を見ている時に、急に気が付いた。恋をしなきゃ、彼氏を作らなきゃ、親友を作らなきゃ、仲間を作らなきゃ、夢を持たなきゃ、ダイエットしなきゃ。この思い込みを作ったのは、りぼんだったと気が付いた。いや、遅いくらいなんだけど、突然気が付いた。大好きだったものの影響で苦しかった事実が受け入れがたくて、泣きそうになったんだけど、人がいるし、まだ展示があるから見ないとと思って、冷静なった。最後まで見たら、再入場できませんって立て看板があったので、引き返した。今度は写真を撮らないで見ようと思って、でも、あの人引き返してるって思われたくなくて(自意識過剰だから)、さりげなさを装って、「ときめきトゥナイト」まで戻る。グッズはたくさん買ってしまうかもと思ったんだけど、あまり心惹かれず、一条ゆかりさんのクリアファイルだけ買って帰る。

帰ってきてから、気持ちの整理をつけようと思った。確かにあの思い込みが苦しかった時期もある。でも、もう私は立派な中年だ。りぼんのせいにしていじけることも、りぼんが好きだった気持ちをかばって思い込んだ自分を責めることはしない。りぼんの影響で思い込んだことで苦しんだけど、それと私がりぼんを好きだったこと、漫画を楽しんだことは、共存する。そんなことを日記に書いて寝たけど、横になりながら泣いてしまい、翌日は案の定目が腫れていた。土日も写真を眺めては繰り返しこのことを考えていた。中年にもなって、りぼんに影響受けて苦しんでましたって恥ずかしい。さすがに今は成長していく過程で、色々経験してく過程で、自覚してわかってきたし、あと、落ち着いて考えたら、りぼんだけの影響じゃないんだけど、気が付いたときは、ショックだったよね。恥ずかしくて誰にも言えないから、ブログがあってよかった。