2021.9.1

先週末本屋で、「絶望名人カフカの人生論」があってその帯で、この本が映画化されているのを知った。後で調べてみたら、元々はドラマとして作られて、それが去年劇場版として公開されたらしい。監督は「ピンカートンに会いにいく」の坂下監督。内田慈さん主演のね、見た。調べていると、著者の新しい連載を見つけたので読む。著者は20歳から13年間闘病していて、その期間病院か部屋で過ごしていたという。仕事もせず恋愛もせず、同世代が送るような20代を過ごせなかった著者は、その13年間を空白だと思っていた。でも、その13年間のことを人に話したら興味を持ってもらい、自分は特殊な経験をしたのかもしれないと思ったという。まだ連載は1回の途中までしか読んでいない。以前、絶望名言の宮城道雄の回で、自分は目が見えなかったから音楽の道に勧めたという名言が紹介され、そのとき著者がこの考えは危険ですねと、くぎを刺したのだ。同じように子どもの頃から目が見えない人もいるが、全員が音楽の才能を持っているわけではない、うまくいかなかった人の言葉は残らないと。この連載は絶望をうたっていないので、文句つける方が間違っているのかもしれないけど、空白はあってはいけないんだなと思ってしまった。空白も意味づけして、人に話せるような経験にしていかないといけないんだな。じゃあ、自分のこの空白はいつ空白じゃなくなるんだろう。会社に来る限り空白の更新だ。連載を読んできた。おもしろい。文句言ってごめんなさい。自分で空白だと思っていた時期を、自分でそれ以外にも捉え方があるかもしれないと思えることは、やっぱり大切だ。でも、それは自分でそう思えることが大前提だ。人から言われたり、そう思わなきゃと追い込まれてするものではない。入院するなら6人部屋。実は入院したことがないので、これは覚えておこうと思った。4人より6人の方が人間関係が薄められていいという。お金があれば個室を選びたいけどね。しかし、今の状況は入院自体が難しい。自宅で過ごせと言われる。孫娘の話は辛い。あと何年って分かっていればいいけど、人の生死なんてわかんないもんね。孫娘逃げてと思うけど、彼女はいつから人間関係を断ち切られているんだろう。遺産問題があるから家族には頼れないだろう。それ以外で頼れる人がいるといいのだけど、学校にも通っていないなら、働いてもいないのなら、それも若い時からそうなら、彼女はどうしたらいいんだろう。傍から見れば、逃げてって思えるけど、当事者になったら難しい。人生はもともと不平等で、平等でなければいけないと思う方が間違っていると著者は書く。そうなんだよね、不平等だって文句言って見ている先は、自分の都合の良いところしか見ていないもんね。それに、その人が幸せで私の欲しいもの全部持っていて悩みはあるけど幸せだからそんなに気にならないって人でも、それは私の幸せとは何の関係もないんだよね。人生は不平等だから諦めろでも頑張れでもなく、ただそうなんだと分かることが必要なのかもしれない。でも、往生際が悪いのでわかったところで何なんだよって思う自分もいる。これはね、そういう自分もいるということを否定しないようにしたいから書いておく。だから何なんだよ、自分の人生何にも変わんないじゃん、辛いままじゃん。空白の更新が一番辛い。

最近じゃがりこを食べすぎている。じゃがりこは美味しい。本を読みながらでも食べやすい。それは分かっているけど、それは食べていい理由にはならない。

今週金曜日にって話をしていて、今週の金曜日って9月3日だ、え、もう9月なの、早くないと驚いた。毎月月の変わり目におんなじことで驚いている。でも、8月は不思議と長く感じたな。今年の夏は暑かった。扇風機だけではしのげない。今後に備えて、エアコン付きの部屋を検索。今と似たような条件でエアコン付きを条件に入れると、近所が多く出てくる。今住んでる地域、安いんだよね。違う地域にも住んでみたいけど、家賃上がるのと通勤時間長くなるのは避けたい。そうなるとやっぱり近所か。久々に物件見ると楽しい。