2022.4.13

中国の寝そべり族調べてたら、日本にダメ連という組織(でもないのかな)があるのを知った。90年代から活動していたらしい。「「だめ」をこじらせないように世の中の支配的な価値観をとらえなおす場」として交流を行っていると。だめをこじらせないっていい表現だな。だめをこじらせる一例として載っていたのが、小説を書いて新人賞に応募する。やったことないけど、分かる気はする。90年代に、就職しない、結婚しない、上昇志向はないって価値観で生きるのは、すごいな。しかも、自らその価値観から降りたんだもんね。今でこそ自分はこの価値観を受け入れられるようになったけど、10年前なら無理だっただろう。そうできない自分に言い訳しているだけだと、10年前は自分にそう言ってきたからね。今でも少し思うけど。「ちひろさん」ってまんがで、ちひろさんが風俗で働いていた時の後輩が訪ねてくる回で、その後輩は自分で会社起こして、人から馬鹿にされないように必死に働いて結果出して、休みの日も勉強している努力家。でも、弁当屋のパートで働いているちひろさんのことを見下している。ちひろさんは後輩に、そのレースから降りるように言う。私はそのレースから、半分降ろされて、周回遅れで、それに気が付いて、頑張ったけど追いつけなくて、疲れてもう降りようと決めたけど、まだ頑張ればなんとかなるんじゃないかと、思っているところかもしれない。まだ頑張れば、いやもう頑張れない、出来ている人もいる、十分頑張った、まだ頑張れば、もう頑張りたくない、そんな風に揺れながら、気がついたら降りているのかもね。新自由主義の価値観って、かなり自分の中に根強くあるのを実感する。だって、まだどこかで仕事で役に立てないことや、転職活動に失敗したことを許せない自分がいるもんね。

配信のドラマは見ないと言ったそばから、見てる。「ユミの細胞たち」という韓国ドラマ。正直すごい面白いとは思わないんだけど、主人公ユミの細胞がキャラになって出てきて、ユミが何か言ったりしたりするときに、そのキャラ達がどう考えてそれを選択するかが見える作り。「インサイドヘッド」とか「脳内ポイズンベリー」(これは映画見てなくて漫画よんだだけ)みたいなやつ。人の頭の中が見える作品、好きなんだよね。人にはそれぞれ中心となる細胞があって、ユミの場合は愛情細胞がそれ。でも、3年前の失恋で愛情細胞は危篤状態になってしまった。その間ユミは仕事に力を注いで来たが、会社の後輩ウギが気になりはじめ、3年ぶりに愛情細胞が復活する。おかしかったのが、久々にデートをすることになったユミが洋服を選ぶ時、ファッション細胞はどこだと他の細胞たちが探す。ファッション細胞は過去にユミを散在させた罪で牢屋に入れられていたって設定。ファッション細胞にはさ、悪いけど、牢屋に入っていてもらいたい時あるよね。細胞が危篤になるとか、牢屋があるとかの設定がおもしろい。自分の中心となる細胞はなんだろう。内省細胞?愚痴細胞?僻み細胞?こんなかなら、内省が一番いいな。

今の状況はどう考えても、半分どころではなく、完全にレースから降りているな。うん、そうだな。足りないのは自覚か、覚悟か。