2023.1.18

先週末、「エルピス」のプロデューサーの佐野さんの対談が載っているので「文学界」を図書館で借りた。文芸誌は読みたい部分読んだら、他は読まない。前に「文学界」買ったときは、同じ対談に渡辺あやさんが出ていた時。それも、対談読んでそのまま。もったいないから、もう文芸誌は買わないことにした。ところが、図書館で借りると、返却期限があるからか、手元にあるといつでも読めると思って先延ばしにするのに、今回は他の特集も創作も読んでいる。2週間しか読めないと思うと、読むもんなんだな。文芸誌の定期購読に憧れはあったけど、絶対に読まないからやめていた。これなら読めると、2月号も図書館で予約した。「文藝」の最新号が批評の特集なので、これも図書館で予約。電気代も上がっているので、文芸誌は今後図書館で借りることにする。買えない。コロナが流行り始めた2020年は、こんなに長引くと思っていなかったので、買って応援もできていたけど、これだけ長引くと難しいし、コロナ以外の理由、給料が上がらないのに物価と税金が上がる、がきついので、応援できない。

去年、「悪玉伝」と「阿蘭陀西鶴」が面白かった、朝井まかてさんの「グッドラック」を読み始めた。主人公は後の大浦慶となる、お希以。長崎で油屋を営んでいて、店が火事になった時、父親が後妻と、後妻との間の弟だけを連れて逃げ、戻ってこなくなった。お希以は店を継ぐことにし、婿もとるんだけど、その婿に自分の父親と似たところがあると勘づき、1週間で離縁を申し出る。お希以の姉の夫の紹介だったので、姉の夫はなんとか思いとどまるように説得するが、姉はこの子は一度言い出したら聞かないと諦めている。お希以は、別れるなら早い方がいい、何事も早い方がいい、その方がやり直しがきくからって言うの。全くもってそう。自分のできなかった選択を突き付けられて、読むのがとまる。しかも、お希以は1週間でも勘づくのに時間がかかったって思っているからね。尊敬。歴史に名を残すような女性と比べてもしょうがない。やめよう。たびたび読むのが止まりそうな予感もあるけど、そんときは読むのをやめればいいだけ。

「夕暮れに、手をつなぐ」と「星降る夜に」が同日スタート。両方とも男女のラブストーリーで、お客じゃないかもなとは思いつつ、初回は見ておこう。両作とも30分位見た。「星降る夜に」は1話も見ずに終了。主人公の女性が一人でキャンプに行って、夜に初めて会った男性から無言で写真撮られて、なぜかその男性が主人公のテントの場所知ってて勝手に酒注いで、マフラー巻かれて、キスしてくるって、恐怖でしかない。しかもそのキスのシーンを冒頭にももってきて、繰り返すあたり、ロマンチックなこととして描いていると思うんだけど、それどうよ。無言だったのは男性が手話を使うからなんだけど、スマホでコミュニケーション取れるでしょうと思ってしまう。男性がカメラを職業としているのか趣味なのか、途中までだからわかんないんだけど、趣味だとしても、黙って人を取るのは倫理的にも問題と思う。主人公の職場のキャラは面白そうなんだけど、この男性が無理で途中で断念。「夕暮れに」は、一方的に婚約破棄されて、やけ酒する広瀬すずが、りょーちんにうざくからむんだけど、その時男性店員さんがやんわりとすずちゃんを止めようとする行動がよくて、視聴継続。ちゃんとうざいこととして描いていることが分かって安心する。すずちゃんとりょーちんはすでに4回偶然出会っていて、さすがに都合がいいだろうとは思うんだけど、ドラマなんだから多少の都合の良さも利用して楽しませてほしい。「星降る夜に」は大石脚本なんだ。大石脚本は、好きな作品もあるけど、正直合わない方が多いんだよね。大河はどうかな。

阪神淡路大震災関連の記事で、高齢単身女性の死亡が多かったって記事読んだ。当時の耐震基準を満たしていない、家賃が安い部屋に住んでいたい人が多かったことが原因らしい。これから私が年を取ってなるであろう、高齢独身女性は、こんなにも弱い立場なんだなって、思い知らされた。知ってたけど。