2023.3.27

土曜日は久しぶりに友達と会った。去年引っ越した新居に遊びに行ってきた。こないだ買った春物のコートは、寒いから諦めた。友達の家でお昼食べて、友達が前から気になっていたカフェに行くって予定だったんだけど、盛り上がりすぎて、カフェの後居酒屋行ってしまった。楽しかった。友達は同年代で、父親が自営業。前に本で保証人が自営業の父親だと借りられなくて、サラリーマンの兄弟にしたらOKだったって読んだので、失礼かもしれないけど保証人のこと聞いてみてたら、地方だと保証人が60以上の自営業の親でもそこまで厳しくないらしい。少し安心。トイレの壁紙を張り替えると言っていて、見たらびっくりするよと見てみたら、白地にカラフルにハートが描かれていて、本当にびっくりした。大家からは張り替えてもいいと言われたらしいので、そのつもりで借りたんだけど、しばらくしたら慣れてきたんだって。壁紙は飽きのこないシンプルな方がいいと思い込んでいるけど、案外行けるのかな。自分では絶対に選ばない柄で、前の入居者の人は自分はこれが好きだからこれにしたんだろうとな思うと、あの壁紙を選べる人生だったら、人生もっと違っていたかもしれないと思ってしまった。断捨離しているとは聞いていたけど、本当に物が減っていた。2年前くらいに実家が一軒家からマンションに越して、そのとき実家に置いてあった雑誌とか本とか捨てられちゃったんだって。私も実家に置きっぱなしのあれやこれや整理しないとだ。

カフェは値段結構高め。席の配置がゆったりしているから、1人当たりの単価を上げないとなのかな。ただ、その分満席に近くても圧迫感や騒がしさもなく、ゆっくり過ごせそうではある。友達も一人でカフェに行って読書するのが好きなので、ここはカウンターもあるし一人でもこれそうと言っていた。居酒屋は、2軒満席で断られて、3軒目も混んでいた。居酒屋行こうとなった時は忘れていたけど、実際席に着いたらコロナのこと思い出して、少し怖くなった。初めて入った店だけど、明らかに焼き鳥は一回り小さくなっているし、焼きそばも量が減っていると思う。チェーン店だと、だいたいこれくらいの量ってそんなに変わらないでしょ、それと比較すると量が減っていると思う。あともう1品頼んで、1人2杯ずつ飲んで、2人で6000円ちょっと。高くはないけど、量減らされていること考えるとやっぱ高いかも。お酒なくても楽しめるなら、飲まなくてもいいかなと思った。楽しかったんだけどね、お通しのおつまみが、普段食べることないから、おつまみ久々でテンション上がったし、居酒屋のがやがやした雰囲気も久々だったし。友達と楽しく飲めたから後悔は全くないけど、たまに行く程度が丁度いいかもしれない。2杯飲んで酔ってはいないけど、本読むのも映画見るのも何の役にも立たなくて、罪悪感を感じるときがあるって1回言って、図書館で隣の席で勉強している人見ると、ただ趣味の本読んでいることに罪悪感があるって1回言って、放送大学の勉強も楽しかったけど何の役にも立たないから罪悪感をと1回言って、その度そんなこと思う必要ないって言ってくれた。やっぱり酔っていたのか。サワーとハイボール飲んで、具合は悪くならないから、赤ワインだけがダメなのかも。

帰ってすぐに風呂に入って、髪を乾かしたらすぐに寝ようと思ったのに、「ベター・コール・ソウル」の続きを見てしまった。それまでをあんまり覚えてないから見るのをためらっていたけど、見始めたらとまらない。「ブレイキング・バット」は見ていないんだけど、「ブレイキング・バット」にキムが出ていないと聞いていたので、キムはどうなっちゃうんだと思っていたら、そういう別れなんだ。キムの選択として納得。12時過ぎに寝るけど、お酒のせいなのか、寝つきが悪い。

翌日、8時くらいに起きる。昨日遅かったからまだ寝ていたいけど、図書館へ行かなければなので起きる。前日に着ていった服を洗濯する。こないだ買ったあみあみニットを着ていったんだけど、縮んでしまった。でも、お尻隠れるくらいの長さで、もう少し短かったらいいなと思っていたのでちょうどいいかも。いいのか?散歩がてら図書館へ。図書館で2冊借りる。12時少し前にマクドナルドへ行く。こないだ寒かったから厚着をしていく。今回も受取カウンターは混んでいるけど、店内は空いていて過ごしやすい。早速借りてきた「母という呪縛娘という牢獄」を読む。医大9浪の末に、母親を殺害してしまった女性と、記者が手紙のやりとりをして書いた本。ニュース見たときは衝撃だったけど、本を読むとさらに衝撃。母親は医大に入れと娘に強要するんだけど、娘の成績では難しい。それでも9浪させたのは、母親は娘を手放したくなかったんじゃないかなと思った。ずっと支配下に置いておきたかった。だから医大を諦めて看護学科へ入学し、就職が決まった時に、看護学科入学の条件だった助産師資格取得を持ち出して、また浪人生活を送らせようと思ったのかなと思った。

読書を途中で切り上げて、レンタルショップへ向かう。新作DVD110円のクーポンがあったので借りる。見たかった「秘密の森の、その向こう」と「セイント・フランシス」が借りられて嬉しい。「秘密の森の、その向こう」見たら、買っておいたセリーヌ・シアマ特集のユリイカ読む。

帰ってきてから、残りを一気に読んだ。はじめは母親殺害を認めていなかった娘が、認めるきっかけとなったことが、裁判長が自分の気持ちを分かってくれた、と感じたことなのが、印象的だった。誰にも相談できず、誰も信じられず、一人で頑張ってきたんだね。父親は逮捕後も支えてくれて、娘はそれに感謝しているけど、釈然としない。あの母親と暮らしていくのは大変だと思うけど、自分は逃げられても小学生の娘は逃げられないことが分からないのかな。大人だって困難な状況に子どもが一人置いて行かれることに、何の想像も及ばないのかな。母親はとにかく娘の人格を否定することばかり言う。思い通りにならないと、怒鳴る殴る。行動を監視する。小学校の時からこうなので、娘は従わざるを得なくなる。医大受験も助産師資格取得も、あたかも娘が自分で選んだかのように思わせて、こっちはこんなに懸命に支えているのに、お前がやりたいというから応援しているのに、お前は嘘ばかりついて私を失望させると繰り返す。これに対して娘は、私がふがいないばかりに失望させて申し訳ありませんと謝る。本当は国語や作文が好きだった娘。ペンネームで小説を書いていたこともあった。でも、医大受験に必要なのは、母親から間違うと叩かれていて苦手意識を持ってしまった数学。看護学校に通っていた数年は、母親の監視も緩まり、学生生活を楽しめるようになった娘。母親と旅行にも行く。しかし、助産師試験に失敗したことから、母親がまたおかしくなる。助産師になるというから看護学校進学を許したのに、お前はまた期待を裏切った。これだけ金と時間を使わせて、看護師かと。助産師になるというから旅行にも付き合ってやったのに、時間の無駄だったと、娘にとって楽しかった時間を否定する。この時点で内定をもらっていた娘は、ようやく母親から離れられると思っていたが、助産師試験のため浪人を強要されそうになり、もう自分か母親が死ぬかじゃないとこの牢獄からは抜け出せないと考え、母親を殺害する。もうあの牢獄には戻りたくないと。

「ベター・コール・ソウル」見終わった。ネタバレあり。いつもの口八丁と機転の早さで懲役を大幅に減らしたジミーだけど、キムがハムリンの件で民事裁判になるかもしれないと知ったジミーは、またもや口八丁でキムを救う。そのために自分の懲役が延びても。刑務所へ向かうバスで、「ベター・コール・ソウルだろう」と他の受刑者から言われて、ジミーは「マッギルだ」と名乗るが、誰も信じない。「ベター・コール・ソウル」が連呼されるバス。でも、キムは「ジミー」と呼びかける。二人で煙草を吸うシーンからぼろ泣き。キムはジミーを好きになって、ソウル・グッドマンになった彼も好きで、でも、ソウルと一緒にいたら2人ともダメになるって、離婚して引っ越した。ジミーは、ソウルじゃなくてジミーとしてキムの前に戻ってきたけど、キムを守るために刑務所に入るから一緒にいられない。2人の結末は悲しいけど好きな終わり方だった。

今回も、友達との会話思い出して、脳内反省会をしなかった。楽。なんでかなと考えていたんだけど、ここに頭の中書いているからかな。なんの根拠もないけど、そうかなって思った。