2023.5.22

仕事行きたくないのに行ってえらい、すごいというのに文句つけたけど、なかなか効果はある。えらいって言うことで、落ち込みそうになるのを気持ちを逸らせるというか、それ以上落ち込まないですむ。余生と思うのが一番駄目だった。余生長いと思って、いつまでなのかなんてわかんないのに、そう思って落ち込んでた。金曜の夜と土日は、落ち込みそうになったり自分を責めそうになったら、それでいいとか、全部OKとか言ってしのいだ。全然大丈夫じゃないんだけど、大丈夫じゃないこともOKとした。

土曜日は朝マック。今までは9時頃行っていたけど、この日は8時に行ってみた。空いてるかなと思ったけど、あまり変わらない。ただ、9時だと時間が経ってくると席がちょこちょこ埋まるけど、8時だと帰るまで人が増えないという利点がある。これからは早く来ようかな。

ベイルート961時間 とそれに伴う321皿の料理」を読む。著者の関口さんは、フランス語訳者でもあって、おととし訳書の「蛇の言葉を話した男」を読んだ。この本はベイルート国際作家協会のライター・イン・レジデンスに招聘され、ベイルートについての本を書くことが条件で、それで書かれた本。著者がベイルートの食について書くと言ったら、戦争のことも書かないでと嫌な顔をされるかと思いきや、歓迎される。多くの人はこの地で起きている戦争について書く。でも、ここは戦争だけじゃない、多様な文化があるって。著者は「あなたの食にまつわることを教えてください」と質問すると、答えは戦時下の食に関することが多く返ってくる。きっとその答えは、戦争について教えてくださいと聞いたときとは、違う答えなんじゃないかと思った。著者が取材を終えてフランスに戻った後、ベイルートで爆発事故が起こる。200人以上が亡くなり、周囲への被害は莫大なものだった。本書と並行して、ベイルートのレストランを紹介する本も執筆したが、その本に掲載したレストランの多くがこの爆発事故でなくなってしまった。元から電気の供給も不安定な経済状況で、そこにコロナパンデミック、爆発事故が起こり、大変な状況の中、食の本を出版するのは不謹慎なのではないかと悩んだが、作家協会から、爆発が起こる前のベイルートを書き残しておいてくれたありがとうと言われ、出版を決める。

著者はかつて、「おもらいさん」と呼ばれる人たちに、祖母がおにぎりを握って、自分に渡させていたことに触れて、これからは「手を差し出せる人」になろうと書く。自分のことばかり考えているけど、中年はこっちに回る年齢だよね。

ベイルート961時間 とそれに伴う321皿の料理」を読み終えて、本屋へ。2,3月に探した時にはなかった、23-24年版韓国や台湾のガイドブックが出ている。旅行に行く人が増えているってことなんだろうね。続いてスーパーへ。日曜が雨予報なので、買い物に出なくてもいいように、日曜日の分のお菓子やご飯も買う。帰って家事やって、「模倣犯」の続きを見る。ネットが当たり前の今だったら、ノウみたいに動画で挑発してくる設定はよく見るけど、90年代にビデオで犯行声明出すって設定は珍しかったのかな。今見たら、ノウの自己顕示欲も動画も、正直またかと思ってしまうんだけど、時代を考えたら先をいっていたのかなと思った。「別れる決心」を見る前に、図書館から本が届いたとの知らせがあったので、取りに行く。前に借りて読めなかった「冬将軍がきた夏」と、「ケチる貴方」がよかったので、同じ著者の「黄金律の縁」が掲載されている去年のすばるを借りた。また、マックに寄って、コーヒーで読書。日曜日は雨で出かけるつもりないから、日曜の分。「冬将軍がきた夏」は、おばあちゃんがトランクに入っているのが気になって読めなかったんだけど、今回読んだら、何の不思議もなかった。何読んでたんだろう。

帰って「別れる決心」を見る。これ、今年の2月に劇場公開だったんだ。配信来るの早くない?見終わったら、すぐ、ユリイカを読み始める。セリーヌ・シアマのまだ読み終わってないので、反省の意味も込めて今回はすぐ読む。え、パク・チャヌクって、ジョン・ル・カレ原作でフローレンス・ピュー主演のドラマ撮ってたの?見たい。

日曜日は雨なので、外に出る気なし。8時くらいに起きてパン食べて、「ケイコ 目を澄ませて」を見る。仙道敦子が出ている。懐かしくて、ウィキで調べてしまった。そしたら、90年代に吉田栄作とよくドラマに出ている。見てた。懐かしいと、いろいろリンク飛んで、どこかで西田ひかるから「山田ババアに花束を」にたどり着いて、著者から飛んで、ティーンズハート作家一覧を眺めていた。何してるんだろう、映画を見ろよ。

家事をしながら、「Y2K新書」の最新回を聞く。この回はものすごく大事なことを話しているので、1回聞き終わって、すぐ最初から再生してまた聞いた。この回のタイトルは「私たちがメジャーだと思っている作品が語られないワケ」。リスナーからのメールで、自分は「東京フレンズ」とリンジー・ローハン主演の「ハービー/機械じかけのキューピッド」という映画が好きだけど、周りで話している人がいないってメールが紹介されて、柚木さんが今までポッドキャストで紹介してきた作品は、マイナーなものではなくて、全部メジャーな作品と。柚木さんは職業柄、本や映画を紹介してほしいと依頼されることが多く、しかし、紹介するともうその媒体から声がかからなくなるらしい。でも、○○さんの本を読んで書評を書いてくださいというのはくる。つまり、柚木は選ぶなということ言っていた。食に関する対談をしたとき、編集側から食に関する本を持ってきてください、例えば「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」みたな、と言われる。そう、編集側には「語ってもいい作品」というのがあって、それは評価が定まっている作品や、今流行っている作品、これから流行りそうな作品、など、編集側の文脈で語ってもいい作品が決まる。柚木さんは本棚を紹介する企画で、大好きなともさかさんの本を紹介しようと、インタビューを練りに練り、集めている女性タレント本が並ぶ一角も写真に収めてもらったが、雑誌のインタビューではともさかさんの話はカット、写真もぼかされてしまったとのこと。多分この雑誌、これかなというのは手元にあって、ともさかさんの話はインタビューには載っていないけど、本自体の写真は載っている。ぼかされた本棚の写真も載っている。

Y2K新書」で語られる作品には、3人が女性アイドルや女性ソロシンガーが好きなこともあって、彼女たちが出演した作品が多い。「東京スレンズ」も大塚愛さんが主演。当時、アイドルが主演というだけで、下に見る風潮はあったよね。自分にもその傾向があったのは、否定できない。「東京フレンズ」も同じ監督の「バックダンサーズ!」も見ていない。そういう風潮の中でも、語られることのなかった作品たちをずっと好きで、語り続ける3人の姿勢には、見習うことが多い。これだけ情報が氾濫している中では難しいけど、自分が好きだと思うものを、好きと言っていきたいものだ。とはいえ、これを見ていたら、読んでいたら、一目置かれるかなっていう自意識も捨てられない。千葉ルー読んだ時は、自意識を大事にしようと思ったのに。でも、全く別とも言えない気がするんだよ。

竹中さんがゆっきゅんに、このメンバーでポッドキャストやろうと持ち掛けたのは、柚木さんがツイッターをやめてしまったことが理由らしい。あんなにおもしろい柚木さんを表舞台に出さなくてはと。ありがとうございます。3人がお互いを好きだという気持ちが伝わってきた。あと、印象的だったのが、アメリカでヒットしたドラマを2000年代に日本でやろうとした結果、日本のドラマのジェンダー感がすすんだという話。90年代まではヒロインのライバル役は大人しくて、守ってあげたくなるタイプで、嫌われ者だった。「東京ラブストーリー」のさとみや、「ポケベルが鳴らなくて」の育未(ライバルではないけど)。ドラマの役にだけではなく、それぞれを演じた有森也実さんや裕木奈江さん自身へのバッシングもあった。特に、裕木奈江さんへのそれはひどかったのを記憶している。しかし2000年代はライバル役がいい人だったり、嫌な奴だけど憎めなかったり、男性主人公を飛び越えて女性同士で仲良くなったりという描写が増える。柚木さんの「ブリジット・ジョーンズを日本でやろうとして、全部を深津絵里さんが引き受けて、ことごとく成功させた」という指摘も面白かった。この回は必聴。

土曜日にお菓子多めに買ってしまったので、日曜は食べすぎてしまった。「日曜の夜くらいは」、カフェの話、唐突過ぎない?賢太が名刺出してきた時点で予感はしていたけど、サチはともかく、他の2人はそんなそぶりなかったのに。あと、みねがカラオケのノリについていけない描写は、あのみねなら、このくらいのノリはついていけそうだし、人前ではのるけど、一人になってからぐったり疲れるみたいなタイプに思える。

「アストリッドとラファエル」の新シーズン始まってるじゃん。録画忘れた。NHK+で見よう。

全然大丈夫ではない。全く大丈夫ではない。これもよしとしていかないと。全然大丈夫ではないけど、大丈夫じゃないことも全部よし。これ以上考えない。

GWから借りている本が全然進まない。読むのやめちゃおうかな。去年の年末辺りから本屋でよく「限りある時間の使い方」というタイトルの本を見かけて気になっているんだけど、自己啓発系かな。図書館の予約数も多いから、買おうかなと、迷っている。まずい、書きながら本なんか読んでいる場合じゃなくて、その時間でできることしなさいよと責めている。本なんか読んでいる場合じゃない、愚痴なんか書いている場合じゃない、落ち込んでいる暇なんてない。自分を追い詰めるのはやめたいけど、もう追い込まれてるのにつんでるのに、どうすんだって気持ちがなくならない。休みの日はなんとか誤魔化せたけど、仕事に来るとそうも言ってらんない。

来週もう6月なのか。早すぎる。6月は誕生日月だから、ひいきにしている。祝日がないことに文句は言うけど、ひいきにしているから好きな月。年を取ることも、まあ、将来は怖いけど、年を取ること自体はもうどうでもいいやって感じ。

模倣犯」が見終わったので、「陳令情」行こうかなと思ったけど、一旦ネットフリックス退会して、またAppleTVが無料期間キャンペーンやっているから戻ろうかなと思ったり。「陳令情」25話あるから、毎日2話ちょっと見れば終わるのか。