2023.5.29

金曜日は有休だった。以前カフェドクリエでモーニング食べたとき、くじをくれて、それで100円引き当たって、期限が近かったから、モーニングに行ってきた。ここは5類になってからは初めて来たけど、パーテーションとかがなくなっている。空いていたのでのんびり読書。「すべての雑貨」を読む。著者は西荻窪で雑貨屋を営んでいる。「ベイルート961時間」が、料理を通じて社会を見た本なら、こっちは雑貨を通じて社会を見た本。おもしろい。雑貨化とはなにか。例えば、昔は一家にひとつは、すり鉢とすりこ木があった。でも今は、すりごまが売っているし、胡麻和えが食べたかったら総菜を買うこともできるから、持っている家庭が減っている。すると、すり鉢とすりこ木はカテゴリーを失い、雑貨のカテゴリーに入る。それまでは道具だったものが、雑貨になる。雑貨になると、デザインの差異で勝負するようになるので、結果、物が増えると。雑貨の話も面白いんだけど、著者の父親の話とか、店で行った客が引くようなイベントとか、レゴの話、初めての一人旅の話も面白かった。

朝食が終わったら、「限りある時間の使い方」を読むために図書館へ行く。平日だからか、空いている。いわゆるタスク管理の方法とか、朝5時に起きてやりたいことをやる方法を紹介するものとは違った。著者はそういった方法を一通り試して、うまくできたのに、どうして大切なことは出来なくて、結局時間に追われているんだろうと、この本を書いた。要は、時間には限りがある、人生には限りがあるということを自覚しようということなんだけど、そうは言われてもなと思って読み進めていると、「やりたいことは全部できない」という一文が出てくる。この図書館は、貸し出しができなくて館内閲覧のみの施設で、予約数多い新刊の本も多く置いてあるので、この館内でなら読める。それもあって、今回みたいに今読みたいけど、予約数が多くてすぐには借りられない本を目的に読みに来ることが多いんだけど、他にもあるそういう本が気になって、今読んでいる本に集中できないことが多い。あれも読みたい、これも読みたいって、本屋でもなるけど、ここなら実際に座って読もうと思えば読めるから、なおさら焦る。この日もそんな感じで読んでたんだけど、「やりたいことは全部できない」と読んだ後、「そうか、ここにある本を全部読むことはできないんだ」と思って、そしたら、焦りの気持ちが消えた。不思議。おかげでこの本に集中できた。この本読んでよかった。「時間には限りがある」「やりたいことは全部できない」「やりたいことに取り組めたとしてもうまくいくかはわからないし、時間がかかる」「余暇を取り戻そう」とか、今本が手元にないから、心に残ったもので覚えているものをざっと書き出した。あと巻末に人生を生き始めるためのヒントを与えてくれる質問が掲載されていて「もしも行動の結果を気にしなくてよかったら、どんなふうに日々を過ごしたいか?」は、いい質問と思った。これは、写真に撮ってしまった。本文にも出てくるけど、すぐに結果を求めてしまうでしょ。タイパにコスパに効率化。明日使える教養。でも取り組んだとしても生きているうちに結果の出ないことだってあるかもしれない。だからやらないじゃなくて、この考え方なら、もう少し気楽に取り組める気がする。

この本読んでから、この日の夜と、土日、仕事のことや将来のことで落ち込むことががくんと減った。これは自分でもかなり驚いている。以前に比べると減ってはいたのに、さらに減った。これはいい。

「限りある時間の使い方」を中断して、休憩を兼ねて散歩がてら行ってみたかった本屋へ行く。東京で買った「死ぬまで生きる日記」がどどんと、入口入って真正面の棚に平置きされている。まだ読んでないんだよね、読まないと。小さい個人店だから、東京での本屋巡りを思い出す。また行きたい。せっかくだから何か買おうと、やまだ紫の「しんきらり」という漫画を買う。40年前に出た漫画が、文庫で今回出たみたい。こういうタッチの絵、好き。土日かかってまだ読み切れていない。昔、漫画ばっかり読んでいた頃ならとっくに読み終わってたと思う。

図書館に戻って、続きを読む。読み終わって、お気に入りのシナモンロールが売っているパン屋に寄ったら、売り切れ。違う店のそれを買って帰る。5月はあまり出かけなかったから、新しい店に行けなくてもいいやと思っていたけど、行けた。

土曜日は、朝から家事やって、近所のレンタル店から新作110円のクーポンが来ているので借りに行く。帰りに食材買って、昨日シナモンロール以外にもパンを買って、そのパンで朝食を食べたばかりなのに、スーパーのたこ焼きが美味しそうで買ってしまう。4個、6個、8個入りがあって、8個だって食べられそうだけど、我慢して4個にした。総菜が1人用になっているのでありがたい。爽健美茶が安くなっているので、久々に買う。爽健美茶を飲む時は、あのCMソングが頭に流れるけど、パッケージに書かれている原材料に、「どくだみ、はぶ茶、プーアール」のプーアル茶がない。調べてみると、2013年にリニューアルされて、「どくだみ、はぶ茶、ナンバンキビ」に変わったらしい。10年前。そういえば、ネギは2本1組になったのをいつも買うんだけど、先週からネギを束ねているシールの印字がなくなって、無地になっている。

帰って、おやつにたこ焼き食べて(おいしい)、借りてきたDVD見て、家事やって、本読んでと、いつも通り過ごす。不安に陥らない、自分のこと責めてない。これがないとこんなにも楽なんだね。夕方に散歩に出る。

日曜日は朝マック。着ていく服がなくて、迷って迷って、8時過ぎにはついているはずが、8時過ぎに家を出るはめに。空いているので、読書が捗る。図書館に本を届いている予約の本を取りに行く。GWに借りた例の本は、結局解説も読めずに返してしまった。新聞読んで帰る。2時半くらいに、DVD返しに行こうと外へ出たら、小雨。予報は6時から雨だったから、それまでは小雨で済むかもしれないと一瞬思ったけど、戻って長靴履いて、傘を持って出直す。そしたら、歩いている途中でザーザー降ってきた。一旦戻って正解だった。DVD返して、近くの本屋でにしおかすみこさんのエッセーをちょこっと立ち読み。これ、面白いな。この本や、義理の両親の介護をしている村井理子さんのエッセーとか、介護している当事者はすごく大変だし、実際自分がその立場になったら笑えないと分かっているんだけど、介護の大変さを外から見ると、ちょっと笑えてしまうということが分かって、すこし気が楽になる。いや、当事者になったらそれどころじゃないと思うんだけど、自分の大変さも傍から見たら笑えるってことを、大変なさなかに思い出せたら、状況を客観視できるような気がするんだよ。にしおかさんの本か、村井さんの介護のエッセー出たら、買っておこうかな。

本屋を出たらまた小降りになっているので、少し散歩して家に戻る。戻ったら、疲れて、寝っ転がりながら本を読んで、そのまま1時間位寝てしまう。

「日曜の夜くらいは」、先週はカフェの唐突さに乗れなかったけど、カフェをやると決めたことで、サチとケンタがいいカフェに出会ったときに、楽しそうに写真を撮る様子とか、サチが一人で新しいカフェには行ってみようとするところとか、カフェのコンセプト考えているサチがよくて、よかった。やること決めたら、人はこうなれるのかと思った。若葉は会社辞めて東京に出てくる。ばあちゃんまで来ると思ってなかった。ツイッターで若葉は大学行かないのかなと書いている人がいて、そういえば、母親にお金持ってかれて大学行けなかったって言っていたよね?大学行って、バイトでカフェの接客経験積むとかじゃだめだったのかな。自分のやりたいことより、3人でやるってことの方が大事なのか。まあ、お金のこともあるか、3人であわせて使うって決めてるし。でも、1千万あったら大学行けるよね。先週も思ったけど、金の話をする尾美としのりのゲスの演技がうますぎて、むかつくし、不安になるし、ああ、もう嫌だって思う。本当にうまい。

さて、月曜日、確かに仕事は嫌だけど、憂鬱にはならなかった。本の効果か?人生は有限なら、起こるかも分からない将来のことで不安になっているのはもったいないって思ってはいる。人生は有限だということが分かれば、やるべきことが分かり、分からないのは、お金があるからだって書いてあるんだけど、逆だと思っていた。お金がないから、仕事のことや将来のことで悩んで、お金があれば、サチたちみたいにやりたいことを考えて、具体的に行動に移すことができる、と。違うのか。まあ、また読みに行けばいいか。同じ著者の違う本が最近出たみたいなので、こっちも読みたい。

「謗法」は4話の途中まで見たけど、いまいち乗らないので、「模範家族」を見始めた。全10話でもう9話の最初。これ、面白い。子どもが病気でお金が必要な大学の准教授が、どこからどう見てもやばいお金に手を付けてしまって、麻薬取引に巻き込まれていく話。全くないわけじゃないけど、暴力シーンが露悪的な書き方じゃないので見やすい。全体的に抑えたトーンなのも好み。これ見終わったら、いったんネットフリックス解約かな。そういえば、Huluのチケットもあるんだった。

ラジコで何か聞こうかなと、探していたら、「放送大学」のチャンネルで樋口一葉の授業があった。前に入っていた時、一人を取り上げる授業はなかったような気がする。新しい講座なのかな。それか、自分の探し方が悪かったか。おもしろそう。確か3年以内なら何かしら割引があったような気がするので、再来年までに戻るか検討しよう。空海のラジオ、3回目にしてようやく最後まで聞けたけど、覚えていないのは同じだった。3回目は密教についてで、最後の方専門用語が沢山、しかも早口で出てきて何が何だか分からなかった。