2023.6.7

「ビッグ・ドア・プライズ 人生の可能性、教えます」を見始める。感想にはネタバレあり。40歳の誕生日を迎えた、ダスティ。愛する家族と、教師の仕事、幸せだと思っていた彼の前に、「あなたの人生の可能性を教えます」とうたう、モルフォと呼ばれる機械が現れる。街のみんなが興味津々でモルフォを試し、人生の可能性について書かれたカードを受け取る中、ダスティはうさんくさいと一蹴する。しかし、モルフォが気になって仕方のないダスティは、妻のキャスが寝た後で、こっそりモルフォを試す。その結果のカードは、「教師/口笛吹き」だった(ダスティは口笛が得意)。ここまでが1話。

軽い気持ちで見始めたけど、これ、中年には結構効きそうだぞ。ダスティのカードは、彼の今を肯定するように思えるけど、ダスティは安心も喜びもしない。私にはがっかりしたように見えた。ダスティの学校の校長は、「バイク乗り」と出て、大枚叩いてハーレーを買う。モルフォが置かれている商店の店主は、「手品師」と出て、子どもの頃手品が好きだったことを思い出す。ダスティも「これ」が欲しかったんじゃないかな。愛しているけど平凡な日常を変える何か。2話で、ダスティの両親が離婚すると言う。医者である母は「ヒーラー」と出て、今まで自分が病気になっても休めないくらい働いてきたから、自分を癒せということだと、一人でヨーロッパへ行くという。父は「モデル」と出て、早速モデル事務所に登録し、すでにCMが決まり、体を鍛えている。カードに振り回される人達に呆れるダスティだけど、モルフィに興味はないと言ってたキャスが、実はダスティに合わせいただけで、ダスティより前に引いていることが分かる。キャスのカードは「王族」。「王族」って何と思いながらも、キャスはそれが気に入ったようで、カードの配色と同じ、青地に白で「ROYAL」とプリントしたスウェットを作り、今までダスティや母親に合わせていたこともやめて、どんどん自己主張をはじめる。

校長、キャス、ダスティの母と、大きく人生を変えたのが、今のところだけど全員女性なのが興味深い。この後、神父が引くと、「FATHER」と出て、店主がやっぱりこの機会は正しいなと言うんだけど、当の本人は、人気のない場所で叫ぶんだよね。ダスティと神父、中年男性には厳しい結果の模様。私も引きたい。けど、モルフォは、最初に社会保障番号と指紋をとるんだよ。怪しい。日本でやったら、マイナンバーカードと通帳が必要とか言われそう。同じ人が3回やったら、3回とも同じ結果だったていうけど、そりゃそうだろう。でも、ただの遊びだと分かっていも、引きたい。なんて書かれているのか気になる。

引いて、人生変えちゃう人と、何もしない人がいて、後者になりそうな気がする。校長は、ハーレー買って、それに乗ってて事故って、入院に付き添ってくれた男性と結婚する。カードに何と書かれていたい?

「あなたを想う花」を読み終えた。感想にはネタバレあり。ミステリー部分は、ツッコミどころしかなくて、関係者全員嘘つくし、何にも本当のことを話していない。裁判と捜査、ずさんすぎないか。事件から数年しかたっていないのに、フィリップには本当のことを話すのはなぜ?ヴィオレットは魅力的なキャラクターだった。著者曰く、「10回死んでもおかしくない人生」、なのに、自分で人生を切り拓いてきた。 だから、最後にまた家族ができてよかったと思った。フィリップは最初から最後まで自分勝手だった。27年ぶりに再会した女性が面倒見て受け入れてくれるとか都合よすぎる。

宝くじ外れてた。なんだよう、私に3億くれてもいいじゃないか。6月は祝日がないので、早速金曜日を有休にした。毎週金曜日休みたい。なんて書かれていたいんだろう。ダスティや神父と同じだったら、嫌かも、いや、逆に諦めがつくか。神父は「FATHER」だから、今の職業のことではない可能性もあるよね。そっか、じゃあ仕方ないか、ってなるかな。なりたいんだけど、まだどこかで変えられるものなら変えたいのかもしれない。変えられるかもしれない可能性があるとしたら、どんな可能性がほしい?

「おらおらでひとりいぐも」の中国語タイトルが、「我将独自前行」なの、かっこよすぎる。前に「おひとりさまで生きる」という特集の雑誌を買って、その中の「”おひとりさま”文学の傑作BEST24」という、8人が3冊ずつ選んで紹介するというコーナーがあった。こういう特集見ると、自分だったらなに紹介しようかなと考えるのが好き。このテーマなら、「おらおらでひとりいぐも」がいいかなと思ったんだけど、映画見ただけで原作読んでない。まあ、映画もありとして、3本選ぶなら、「おらおらでひとりいぐも」、「未来よこんにちは」、「ある女流作家の罪と罰」。本は、柴崎友香「待ち遠しい」、平山亜佐子「問題の女 本荘幽蘭伝」、、、思い浮かばない。締め切りはないから後で考えよう。あ、「イーディ、83歳はじめての山登り」もいいな。

TVBros.webで「Y2K新書」のインタビューを読む。面白かったので、ポッドキャストの2回目をまた聞く。1回目は前に辛かったときに笑いたくて聞いたから、今度は2から聞く。柚木さんが大学の卒業旅行で、ドラマの聖地巡礼でNYに行った話。「聖地巡礼と言えば柚木麻子」という強烈なワードも飛び出すんだけど、ほとんど覚えていなかったことにびっくりした。初めて聞いたかのように笑った。そういえば、自分も朝ドラ「カーネーション」のロケ地巡りで倉敷に行って、「クリスピークリームドーナツ」が、まだ地元にはなかったので、岡山駅の駅ビルの店舗で初めて食べた。「クリスピークリームドーナツ」は柚木さんがNYの聖地巡礼で行った店で、日本の店舗で竹中さんがバイトしてて、岡山はゆっきゅんの出身地。岡山楽しかったな。確か前乗りで大阪入って、翌日新幹線で岡山行ったような気がする。当時やってたmixiで知り合った人に案内してもらった。懐かしい。京都と大阪のロケ地も行って、だんじりも行ったんだよね。昔は活動的だったのかな。もしコロナ禍でなかったら、去年、「鎌倉殿」で伊豆と平泉にも行ったかな?どうだろう。大阪前乗りして、京都か奈良に行きたい。来年の大河、平安時代だから、奈良か。じゃあ大河ドラマ館もあるし、来年行こう。

なんて書かれたいかな。思い浮かばない。書かれたくないことは、的外れなこととか、興味ないこと。例えば、私は動物が苦手なので、獣医とかトリマーとか飼育員とか。後は現実味のないやつ。大統領とか石油王とか。あ、でもキャスは「王族」からヒントを得て人生を変えていっているから、こういうのもありかも。とはいえ、やっぱり具体的な方で。

子ども産まなくてよかったというブログを読んだ。まあ、似たようなこと思っているし、書いてこともある身としては、分かるなんだけど、結構叩かれているのを見ると、言ってはいけない事なんだろうね。女が一人で生きていくには、自分の幸せが分かった方がよくて、それが分かるのに必要なのが、教養と経済力と。経済力は絶対に手放してはいけない。この事実は変えられないよね。教養か。教養と経済力は結び付くと書いているので、そうなる方法を探したい。貯蓄税とかできて税金で持ってかれたりするなら、勉強にお金を回した方がいいんじゃないかと思って。まだ考えまとまらないんだけど。韓国の「ママにはならないことにしました」という本が、イスラエル社会学者による「母親になって後悔してる」という本が、去年翻訳されている。日本でもこういった本が出るのではないかと期待しているんだけど、どうだろう。