2024.3.28

鬱の治療をしている人のツイートを読んで、怖くなっている。いつか自分のなってしまうんだろうな、怖い、とても怖い。『「新しい生き方を探らねばならないが年齢的に手遅れ」と言うことそれ自体がうつ病の理由や原因になってしまっている』んだって。自分の仕事や存在への虚無に気がついてしまったと。虚無か。虚しいという思いは、結構危険だったりする?まずい、ぐるぐるに落ちそう。でもさ、虚しいもんしょうがないじゃん。仕事を辞めてもまた働けると思えれば、一回休みたいんだけど、今のところ辞めたらもう雇ってくれるところはないから、休めない。この先どうしよう。もちろん楽しみなことはある。でもそれは働けなくなったら終わる。生活ができなくなったら終わる楽しみ。働けなくなったり、病気になったり、仕事を首になったり、住むところがなくなったり、この先起こりうるあれやこれやを乗り越えられるとは思えない。長く働けるようにキャリアを考えて、成長して、転職して、努力して、無駄遣いしないで貯金して、投資していたら、こんな風に悩まなかったのかなと思うのは、全部やってないか失敗したからで、仮に全部が成功していても、同じ風に悩んだのかもしれないし、違った悩みだったのかもしれないし。

「100分de名著forユース」の石垣りんの回を見た。表札のよさよ。解説の文月さんと司会の加藤さんの感想が、またいいのよ。こうして取り上げられたし、「詩の中の風景」と言う本も復刊?されたし、文学記念室ホームページが更新されないかなと思っている。最終更新が2022。閉館している問うことはなさそうだけど、ちょっと不安だよね。休館はありそうだし、行くなら問合せてからにしよう。

「絶望名言」は安部公房の再放送。コロナ禍になってすぐの収録だったようで、頭木さんは電話での出演。こんなことになるなんてねと話しているのが、もう懐かしい。安部公房は今年生誕100年らしく、本屋でも面陳されていて、何か読みたいなと思っている。「砂の女」だけ読んだことがある。一時期、周りの本好き友達の間で流行ってたんだよね、「砂の女」。で、回し読みしてて、私にも回ってきたの。あれはなんだったんだろう。絶望音楽に行く前に寝てしまったので、全然聞けなかった。寝つきがいいのはいいこと。

「新しい生き方を探らねばならないが年齢的に手遅れ」の言葉が効いている。今手遅れなら、この先手遅れにならない時はこないわけで。どこで間違ったのか。そこまで戻ってやり直したい。年齢的に手遅れ。これを受け入れて生きていくしかない。「灰の劇場」の2人は、どうやってその日を決めたんだろう。そこはごっそりと抜けて書かれてないんだよね。その決め方だけ教えてほしい。

モーリタニアン 黒塗りの記録」がもうすぐ見放題終りみたいなので、見始める。ジュディ・ホスターがばきばきにかっこいい。こんなんなりたい。結局映画ばかり見ている。映画はドラマと違ってすぐに見終わるから次を決めるのがめんどくさいはずなのに、実際めんどくさいのに。これ、というドラマが見つからないんだよね。

小林製薬のニュース見て、同じ食品を摂り続けることの恐ろしさを感じている。自分の食生活あんまりよくないかも。いやでも、野菜の値上がりにより鍋が週3に減ったし、休みの日は適当だし、それに健康短寿だし、いいか、別に。と言いながら、運動するし、健康に気を使うし、貯金するし、年取ったらこんなんなりたいとか思っている。どっちだよ。やっぱり私は仕事楽しいって言っている人がうらやましいよ。キャリアを築いてみたかったよ。「なぜ男女の賃金に格差があるのか」によると、キャリアを築いてきた女性たちは大学時代から綿密に計画していた。子育てが終わった後も、年齢を重ねた後も働けるように資格を取った。著者曰く、シェイクスピアはいつでも読めるけど、会計学は大学時代にしか学べない。大学時代にシェイクスピアじゃないけど、ここで会計学と対照とされるものに似たものを学んだ身としては、すでにこの時から手遅れだったんだなと思った。結局役に立たないことをするには、お金と安定した生活基盤が必要で、それが心もとないのに役に立たないことや何もしないをしてはいけない。そうか、大学入学時点で間違えていたんだ。会計学(かそれに類するもの)を学んで、話はそれからだったのか。この本で語られるような高学歴の人が目指すようなキャリアははなから無理だから、ほしかったのはそれじゃないんだけどね。

あと1日行けば休み。休み。やっと休めるけど、2日なんてあっという間で、また週5。考えない考えない。考えたって週5勤務は変わらない。私には変えられない。長く休みたい。疲れた。寝そべりたい。あと1日も行きたくない。休みたい。

2024.3.27

疲れた。休みたい。なんか、取り立てて書くこともない。1週間書かなくても平気だったからかなと思ったけど、こういう書けない日もあったわ、関係ない。今レンタルで、薄手のウールで裏地なしのコートを2着借りているんだけど、これだ、この時期着るのはと、この年になってようやくわかった。これなら春先と秋口に寒くもなく、暑くもなく着られる。何着ていいか分かんない季節には、これだったのかあ。店頭で見たことあるけど、これだと冬が寒いと却下していた。今ぞくぞく同じようなタイプのコートが返却されていて、大都市はもう暖かいんだと分かる。今年は4月からもう暑いらしい。まじで、どうすんの、夏。

休みたい。仕事がるだけましないけど、給料が入るだけまし。生活のため生活のためお金のためお金のため。これが死ぬまで続くのも怖いけど給料がなくなるのも怖い。でももう今のところで働きたくない。辞めたい。辞めてもどうにかなると思えない。これから親の介護もあるし。ああまずいまずい。資本主義の世の中で、役立たずのまま努力も成長もせず働きたくないけど生活したいし消費もしたいというのは無理な話だ。役に立たなければ働き続けることはできない。降りても楽になれるとは思えない。今でさえ悩みのお金の問題がより大きくなる。

「灰の劇場」私が実感している絶望が書かれている。20数年前に心中した2人の中年女性が、感じたであろう絶望は、20数年後の50代半ばの女性小説家が感じた絶望を元に書いた絶望。街で見かけたのっぺらぼう、オーディション会場に集まった覚えきれない女性たちの顔、能面を被った女性。顔がないことは、匿名性を際立たせるためで、匿名の顔のない多くの女性たちが感じている絶望なのか。MもTもバリキャリで、しかも一緒に住んでいるんだよ。それでも私と同じ絶望を感じるのか。これといった理由もなく、衝動で、疲れたとつぶやいて死ねることに、私は慰められた。ただ、昨日までと同じように過ごせるかは、分からない。できたら最高だけど。

昇進の話がちらほら聞こえてくる季節。昇進したいわけではない。責任のある仕事なんてできないし、でも、働き続けるには必要なことなのではないかとは思う。でも、頑張ろうという気力もない。ただただ疲れた早く帰りたいだけ。

2024.3.25

1週間、日記が書けなかった。忙しかった。書いて書かなくても、何も変わらなかった。じゃあ、何のために書いているんだろうとは、ちらと思ったけど。でも、結局書いているんだから、書きたいんだと思う。これだけ書いていないと、どこから書いたらいいんだか。とりあえず、いつも通り、土日の出来事書くか。

土曜日は、7時過ぎに起きて、だめだと思いつつ、寝っ転がったままスマホを見てしまう。一時期やめてたんだけど、最近またくせになってきている。やめよう。いつもの家事をして、読書。図書館からの本がたまっているので、ドラマや映画より優先して本を読んだ。この日読んだのは「もぬけの考察」と、「なぜ男女の賃金に格差があるのか」と「秘密の花園」。「秘密の花園」は、先々週の出張時に読もうと思って電子で買ったのに、JRに酔って読めず、先週も忙しくてあんまり読めずだった。「もぬけの考察」はよくわからなかった。

お昼食べてから散歩。久々な気がする。旅行も行ってたし、土日の両方に予定がないのが約1か月ぶりだった。予定合ったらあったで楽しいけど、ない方がいい。気が楽。久々だし体力つけなきゃだしなので、普段のコースより長めに歩く。本屋やブックオフの近くを通ったけど、2軒ともスルー。読む本がたまっている。先週の21日休み取ったから、20日の夕方からかなり久々に大きな本屋に行った。2時間くらいいて、疲れたから休憩入れて、また戻って1時間位いた。大きな本屋に行くと、あれも読みたいこれも読みたちと気持ちが高揚するか、読みたいのは沢山あるけどまずは図書館で借りているあれや、積んでいるこれを読まなければ本屋にいる場合じゃないと焦るか、どちらかになることが多いんだけど、この日は、凪って感じだった。高揚もせず焦りもなく、淡々と回れて、この方が気持ちが楽。だから長くいられたんだと思う。あと、性懲りもなく、また海外旅行のガイドブックを見てしまった。京都と決めたのに、でも、休み取れるなんてなかなかないから、でもコロナがとか、まーた同じところぐるぐる回ってしょうがないから、ガイドブック見て決めようとして、また見ても決まらなかった。何しているんだろう。決断力鈍いところが嫌になる。しかも、ここに行きたいという明確なものもない。なんとなくここと決めて検索すると、ものすごく高くてびっくりする。値段にびびってしまう。一方で京都の方もぼちぼち進めてるんだよね。

家帰ったらまた読書。「秘密の花園」おもしろい。あと、忘れてた、「こびとが打ち上げた小さなボール」も読んでるんだった。先々週、ポリタスTVの韓国特集見て、最近韓国文学全然読んでないなと思い、前から読みたかったこれを予約したんだった。他に予約がなかったからすぐに届いたんだけど、同時に3冊くらい借りたので手を付けていなかった。連作短編と呼んでいいのか、これは国から連載を止められないように、短編を単発的に発表してまとめたものらしいので、最初に2話くらいは、話が抽象的な気がして読みづらかったんだけど、読み進めていくにつれて、ぐいぐい読める。好きな作家なのにチェック漏れしていたファン・ジョンウンの「誰でもない」も予約したら、貸し出し中だったのにすぐ返却されたのか、「こびとが打ち上げた小さなボール」と同時に届いてしまった。こっちは全く手を付けられていない。

夜、寝ながら「秘密の花園」読んでいたら、おもしろくて、いつも寝る時間オーバーして読み切ってしまった。朝井まかてやっぱりいい。いつもなら満杯の図書館の予約枠が、両方の図書館とも空いてんのよ。とりあえず朝井さんの「類」を予約。予約枠が満杯の時は、取り消したりして予約しているのに、空いている時に限って予約したい本がない。すぐに借りれるので借りたいのはあるんだけど、本が渋滞中だからそれもできず、こんなに枠が空いているのにもったいない。

日曜日、結局この朝もスマホを見てしまう。午前中は家事、それから読書の続き。「なぜ男女の賃金に格差があるのか」読み終わる。頑張った。約100年前の大卒女性はキャリアか家庭かのどちらかしか選べなかったのが、今はキャリアも家庭も両方選べる(もちろん十分ではないし、問題は多いけど)。その間に何があったのかを、詳しく書いている。女性たちは年代順に第5グループに分けられ、前の世代の女性たちから、アドバイスが刻まれたバトンを受け取って、今に至るし、私たちは次の世代にバトンを渡さなくてはならない。

図書館に岡真理さんの「ガザとは何か」が届いているので、空いている枠で何か借りようと思ったけど、本がありすぎて断念。しかも、「怠惰の美徳」を2週間1ページも読んでいないので、一旦返却することにする。市外の図書館にも1冊届いてんのよ。昨日同様いつもより長めに散歩。そしたら、帰ってきたら疲れて寝てしまった。ああ、もったいない。

Numeroに掲載されたY2K新書の対談がネットで公開されてる。すっかり忘れていたのでよかった。早くシーズン2を始めてくれないかなあ。

寝る前に「こびとが打ち上げた小さなボール」読んでて、エピローグ残して寝る。読み切りたかったけど、寝ないと、頑張った。でも、なかなか寝付けなくて、いざとなったら死ねばいいとか思っているけど、絶対怖くて無理と考え始めたら、怖くなって怯えていた。仕事首になったらどうしよう、将来住む家がなくなったらどうしよう、働けなくなったらどうしよう。ぐるぐるぐるぐる。

今週週5とか無理。週5で働くの無理。

2024.3.15

1週間長かったようやっとようやっと休みだ。友達を誘ったんだけど、予定が合わず。今回も誘おうかどうか迷って迷ってようやくメールを送ったんだけど、前の日の夜に送って、次の日の昼休みに返信確認したんだけど、送った後、やっぱり送らなきゃよかったかもとか、返事来ないのは迷惑だからかとか、ごちゃごちゃ考えちゃうんだけど、それがなかった。昼休みに通知見て、あ何か来てると確認したら友達からで、そこでそういえば自分からメールしていたことを思い出した。ごちゃごちゃ考えない方が楽ね。

ユーミンストーリーズの柚木麻子さん原作の「冬の終り」、なんか物足りないというか、取っ散らかって終わった感じというか、曲の歌詞を字幕で入れてほしいかも。仙川さんがほぼ同世代で、東京のデザイン会社で働いていたけど、父親の介護で実家に戻ってきて、介護に疲れ、元同僚たちを羨み、パート先では話をすることもできないほど疲れている。未来の自分かも。若い頃は飲む打つ買うの父親に愛想を尽かせて母親は出ていき、仙川さん自身も田舎を出たのに、その父親の介護のために戻らなければならない。ヘルパーの介護は家族が一番は、仙川さんには大打撃だと思う。定岡さんの息子が、引きこもりだったけど、38の時に夢をかなえると東京に行ってホストになったって、どういうことだ。ホストが夢だったってこと?戻ってきていないということは、うまくいっているのかな。定岡さんも介護、藤川さんも育児。それぞれ家のことやって、外ではパートして、偉すぎる。皆働きすぎ。

映画を見ると次を選ぶのがめんどくさいからとドラマを見るといった舌の根も乾かぬうちに、「市子」、「MEN」、「ウーマン・キング」とみて、今は「ベイビーわるきゅーれ」を見ている。「市子」は字幕があったけど、「ベイビーわるきゅーれ」にはない。ぼそぼそしゃべんないで、聞こえんのよ。邦画に字幕が入るかどうかはどういう基準なんだろう。見終わった3本の中で一番面白かったのは「ウーマン・キング」。実在した、女性たちだけの最強部隊。ナニスカのかっこよさったらないね。ネタバレ書くけど、ナニスカがかつて自分をレイプした相手を殺す時、「私を覚えているか」と言うシーンで、フィリオサの「Remenbre me?」を思い出した。フィリオサのこのセリフを、実はイモータンジョーが好きだったとの解釈を読んだけど、そんなわけがない。ナニスカとフィリオサは、「お前のやったことは忘れない」って言ってるんだよ。忘れたいに決まっている。加害者は忘れてのうのうと生きているけど、被害者は忘れたくても忘れられない、お前は忘れているけど、絶対になかったことにはさせない、ということだと思うのよ。

「市子」について、感想にはネタバレあり。貧困やヤングケアラーを書くとき、福祉をなかったことにする描写があるけど、これは福祉はあるけど担当者がゲスという最低パターンだった。最後に亡くなったのは、市子に依頼してきた女性と、北川かなと思うんだけど、北川がこの選択をする理由が分からなくて、市子とならと北川が思ったと考えると、市子と北川なのかな。

配信見られるようになった。やっぱりアドレスの入力ミスだった。間に合ってよかった。倉本さおりさんが荻上さんのラジオで、3月8日の国際女性デーにちなんで、アジアの女性作家を紹介していた。中国SFは前から流行りだったけど、今は韓国文学も若手作家のSFが盛り上がっている。中国と韓国の作品、1作品ずつ紹介していた。SFは苦手なジャンルで、面白いと思うのもあるけど、全然ついていかれないうのもあって、両極端に分かれてしまう。全然ついてかれないの印象が残っちゃって、ついつい敬遠してしまうジャンルなのよ。三体も途中で挫折したし。でも、倉本さんの話を聞いていると面白そう。あと、揚双子さんの「台湾漫遊鉄道のふたり」も紹介されていた。わーい。あと、春秋社が4月から刊行する、アジア文芸ライブラリーの話も。これ、気になってたのよ。第一弾はチベット文学。絶対読む。2年前だっけ?その他の外国語文学の翻訳者たちの配信見て、チベットチェコも読もうと思ったのに、まだ1冊も読んでない、これから読むもん。

秘密の花園」、山東京伝が、馬琴に作家は生活を成り立たせる本業があって、その上でやるものと言う。京伝は筆一本で食べていける、当代唯一の作家なのに、そういう。昔からいるけど、医師で作家、弁護士で作家の人って最近増えている印象で、医師も弁護士も超難関資格で、それ持っているうえで、さらに作家って立つ瀬ないと思ってしまう。作家になりたいわけではないんだけど、書くのが好きでZINEも作ってみたいな程度なんだけど、そのはるか上(というか、自分がやりたいだけではできないので)の作家デビューをやってのけて、しかも医師に弁護士って、すげーなと。

2024.3.14

出張がめでたくJRになったので、JRの中で何を読もうか考えて、読みかけの本はハードカバーで重かったり、もう終わりそうだったりと適さなかったので、朝井まかて秘密の花園」を買ってしまった。図書館には入っているんだけど予約数が多くて予約してなかったんだよね。読むの楽しみと思っていたのに、JRで読んでいたら、具合が悪くなってきた。酔ったのかも。最悪。酔ったら寝るしかない。行きはほとんど読めなかった。帰りは酔うことなくまあまあ読めた。主人公は、滝沢馬琴。「らんまん」のすえちゃんが好きだったあの馬琴先生。「南総里見八犬伝」は有名だけど、それが出るまでも、出てからも馬琴先生の人生は、大変そう。来年の大河の蔦屋重三郎も出てくる。朝井さんは「ボタニカ」で万太郎の物語も書いていて、大河朝ドラとのリンク感がすごい。「ボタニカ」も読みたい。

出張先でお弁当が出て、その時お弁当並べたりお茶用意したりしてくれる人が、去年の夏に辞めて、新しい人が来たんだけど、その人から私だけお茶を出されないという嫌がらせを受けていて、言えば出すし、席にいない時はあるとこ分かっているから自分で出していたんだけど、嫌だなと思っていたら、辞めたらしい。わあい。自分に嫌な態度を取る人に、どう接するか問題で、私は職場だったら最低限のやりとりに徹するタイプで、挨拶とか報連相とかだけね、なので別にいいやと思いつつ、でも嫌がらせには傷つく。退職は朗報だった。

本屋で「それでも会社は辞めません」という小説を見かけて、内容としては使えない職員の左遷先と言われる部署に異動になった主人公が、「「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く」とあったので、どういう経緯でタイトルに至るんだろうと気になり、図書館で予約。著者名に覚えがあったけど、小説家ではなかったので調べるのを怠った結果、ポジティブ心理学を元にしたような小説を引いてしまった。ポジティブ心理学の本とか読んでいた頃に、よく目にした名前だった。借りてから著者紹介で知り、どうしようかなと迷ったけど、ここからネタバレ書くけど、主人公の初芽は新卒で入った人材派遣会社で、会社に損害を与えたため、入社数ヶ月で左遷。その原因は、担当した派遣社員が派遣先で商品の購入や、高齢者に高額の契約を促すよう強要されたのが嫌で、それを初芽に訴えてきた。派遣先にそういうことはしないよう注意したところ、派遣先から今後おたくの会社とは契約しないと契約を打ち切られる。しかも、その派遣社員が派遣期間を途中で解雇になったので、その分の休業補償を求めてきて、それを派遣会社が払うことになった。しかし、休業補償を求められることを派遣社員に教えたのは初芽だった。会社の研修で習ったことを覚えていたのだった。会社のルールとしてはだめなんだけど、そもそも人材派遣会社のやり方に不満を覚えていたので、この時点ではちょっと痛快だったんだけど、ここくらいだった。初芽は偶然知り合った観賞用の魚を売る魚屋に、よく立ち寄り会社の悩みを聞いてもらっているんだけど、この店長が言う言葉が全部自己啓発書の受け売りみたいだし、中年の男から若い女へのアドバイスという立ち位置も気になってくる。最後にはやりがい搾取を推奨するようなことも言う。左遷先の部署は、実は初芽みたいに生産性はないけど、派遣社員にスーツを貸してあげるとか、朝起きれないというなら毎日起こしに行ってやるとか、そういう無駄なことをしている社員が集められ、その親切や優しさを数値化し、ある意味別の生産性を見えるようにするための部署だった、というホラー展開なんだけど、書いている方はホラーでもなんでもなく、いいこととして書いているので、さらにホラー味が増す。この会社に新しい生産性を導入したら、やりがい搾取の加速、サービス残業の増加間違いなしだと思うんだけど。しかも、初芽は「「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く」なんてことがない。ここが読みたかったのに。キャラクターも左遷先部署にいるのは、少し変わっているけどいい人達で、初芽の元上司などの生産性の高い人たちは性格が悪いという、単純化されていて、面白みに欠ける。本屋で見かけたときはまだ蔵書がなくて、図書館に入った時には予約数が5だったので、買おうか迷ったときもあったけど、買わなくてよかった。

文化系ラジオLIFEは事務がテーマ。「事務に踊る人々」という本が、有料配信だった回で紹介されて、盛り上がったのがきっかけらしい。雇われていると会社でやってもらえるから楽という意見と手続きが煩雑とか余計な仕事が増えるとの意見もあり、フリーランスだとぜんぶ自分でやらないといけないのが大変だけど、やった事務は収入につながるのでテンションが上がるなどの意見があって、面白い。それぞれの得意な事務、苦手な事務や、どこからどこまでが事務なのかという話になり、とあるメールで自分の分野や本来の仕事ではなくかつ苦手なことを事務と大雑把に分類しているのでは?との意見が興味深かった。この自分の本来の仕事ではないものを事務に振り分けるのが、事務を下に見る風潮にもなっていそうとの指摘も納得。幹事としての調整や、予算立案は事務なのか?誰かによると(いいかげんすぎる)、事務とは書くことらしい。多分パソコンとかない時代の話なんだけど、そう考えるとますます事務とは?となった。面白いんだけど、本も読んでみたいんだけど、仕事のこととなるとコンプレックスが。自分の仕事を語れない。

返却したバッグ、お気に入りに登録したままだったので、返却されましたよ借りられますよのお知らせが来て、見に行ったらもうレンタルされていた。他でたくさん使ってもらうんだよ。スウェットは太って見えるので悩んだけど返却。すんごい柔らかくて、スウェットのごわごわ感が全くなくて、肌触り最高に気持ちよかった。

2024.3.12

うーん、コートは悪くはないんだけど、太って見えるかも。このくらいのオーバーサイズ感は好きなんだけど、太って見えるのが嫌。Sにしたんだけど、それでも大きい。うーん、逆にスウェットはMにすればよかったかも、悪くはないんだけど、そういうデザインだからなのかもだけど、少しきつそうに見える、でもMにしたらボリューム出過ぎかもとも思う。つまり、両方微妙だった。うーん、バッグ借りるのが一番無難かも。結構楽しんではいるけど、ドストライクが来る確率は低いよね。バッグは使いづらいと文句は言っているけど、満足度は高い。あと、ワンピースと、コート1着。あとあと、祝賀会で着たブラウス。コートは返却もしているから、打率は高くないんだよね。でも、選んでいるときとあたりだったときが楽しいから、もう少し続けよう。

「無用の効用」も「何もしない」も、余裕があるからできることだという思いが拭えなくて、前者は哲学者、後者はアーティスト兼大学講師が書いていて、いわゆるインテリ層?とかの思想と、私が求めているものは違うのではないかと思ってきた。朝日で高齢単身女性の貧困を特集していて、確実に自分の将来だと思って読んでいる。どうしたらいいの。消費しない、貯金する、投資する、副業する、スキルを上げて給料を上げる、病気にならない、長く働くために役に立つ人になる。やだ。無理。できない。それしかないことは分かっている。社会構造の問題だとも分かっている。じゃあ、その構造が変わるのはいつって感じだし、「ひとり暮らしの戦後史」読んだ時愕然としたと同時に驚くにはあたらないのかもしれないと思った、こんなに前から分かっていた問題を解決する気もなく放っておいたんだとでも、少子化にしたいしても同じことが言えるから。自力で生きられない人は死んでいいという社会でなんとしてでも生きてやると思えない。だからといって死も怖くて選べない。どうしたらいいんだろう。

オスカーでジェニローを諫めるように腕を引く女性が、サリー・フィールドだと知り、調べてみたら「ドリスの恋愛妄想適齢期」のドリスだった。彼女は女性リーダー育成のためのNPOにも携わっているみたい。海外で生活している日本人が、ああいうふうに空気みたいに扱われるのはよくあることとつぶやいている。勘違いかもしれない思い違いかもしれない、ただ向こうが気がついていなかっただけかもしれない、相手に無視する気はなかったかもしれないし考えすぎかもしれない、と自分に言い聞かせるのは、女性差別でもあることで、だから、サリー・フィールドの行動には救われた思い。ああいう人間でありたい。

安住さんのラジオで、会社が引っ越すことになり、週明けからは新しいビルに出社するよう回覧が回って、実際に出社したらそのビルに会社がない。受付に確認してもない。だんだん会社の人がビルに集まってきて、もしかして夜逃げ?なんて思っていると、慌てた総務の人が駆け込んできて、地図が間違っていました、会社は3つ隣のビルですと告げた。普段は文句も言っているけど、いざ会社がなくなると思ったらここで働けていたことに感謝したので、最近職員に帰属意識がないと嘆いている経営者は、こうしたらいいですよ、まあ落ちみたいに話を占めていたけど、これをわざとやるような会社では絶対に働きたくないね。人生人質に取られているみたいでいやだ。だってそうじゃん、こっちは生活かかってんだよ、経営者の気まぐれで振り回すんじゃないよ、帰属意識なんかなくても働けるし、給料を払ってくれればそれでいいんだよ。

2024.3.11

3連休があっという間に終わってしまった。3連休明けの月曜日はきつい。昨日の夜からずーっと憂鬱。仕事が嫌なことと、生活のために辞められないことと、転職もできないことと、将来の不安、親のこと、まあ、たいてい悩みの中身は同じで、ずーんと憂鬱になっていた。本当にこの先どうしよう。ずーっと頭の中で役立たずと言っているの。「無用の効用」まだ途中だけど、知りたいから知る、楽しいからする、というのは無駄かもしれないけど豊かになるし、幸せにもなる。初めにを読んだ時は分かるわかるとなったけど、でもそれは生活ができているうえでの話だよなと思い、今はいいけど、将来余裕がなくなったとき、同じように思えるのかは疑問。余裕とか余白とか、そういうものがあるから無駄を楽しめるのかも。

金曜日、8時くらいに起きて、休みだからだらだら寝ていたい気持ちと、休みだから起きて出かけたい気持ちと迷って、8時半くらいに布団から出る。行きたいカフェがあって、そこに行こうかどうか迷いながら支度して、10時半オープン頃につくなら、何時に出ればいいか検索したら、あと10分位で出ないといけなくて、あらかた準備は出来ていたので、出る。バスで行く。バスは普段乗らないけど、知らない街を見られて楽しい。検索結果によると10時28分に最寄りのバス停に着くはずなんだけど、運転手が新人さんで運転が慎重なため、28分になってもまだつかない。初めての土地での乗り物は、駅の名前とかも分からないから、あれ、乗り過ごしてないよなと不安になった。10分近く遅れて到着。カフェには一番乗りだった。重いけど持ってきた「無用の効用」を読む。バスの時間の関係で、1時間20分位で出たんだけど、この辺り来ることないし、せっかく来たから近くにカフェがないか探したら、バス停2つ歩いたところにあるのを見つけて、行ってみる。坂道だし風は強いしで、少し後悔しながら歩く。2件目はコーヒーの味が好みで、頑張ってきてよかった。読書は捗るけど読んでいて暗くなる。買い物して帰って、コリタスの配信を見る。斉藤真理子さんを招いての、韓国文学の話なんだけど、ファン・ジョンウンの話が多くて嬉しかった。韓国ではエッセイが出ているみたいで、翻訳されてほしい。寝っ転がりながら見ていたら、途中で寝てしまった。夕食の時に続きを見る。最近韓国文学読んでいなかったなと思い、前から読もうと思っていた「こびとがうちあげた小さなボール」を予約する。レンタルは、マルジェラのスウェットと、お気に入り登録していたコートが返却されていたので借りる。

「何もしない」が読み終わらない。

土曜日、いつもの家事をして、午後から外出。洋服見て帰ろうかと思ったけど、明日も出かけるし用事終わったらすぐに帰る。コリタスの2日目、韓国ドラマ特集を見ようとしたら、パスワードが違ってログインできない。アドレスを入力したら、このアドレスでの登録はありませんと出る。パスワードじゃなくてアドレスの入力を間違えたらしい。これだと手も足も出ないので、問い合わせのメールを送る。土日は対応していないみたいなので、見られない。

「家を失う人々」読み終わる。本文中では著者の存在が感じられないように書いていたので、おわりにで著者の怒りを改めて知る。強制退去はあらゆる困難の引き金となる。貧困で済むところに困っている人たちに、家賃補助の範囲を拡大するなど、政府はもっとお金をかけるべきだ。スラムは美味しいからと搾取する家主たちにも規制をかけるべきだし、家賃の値段が高すぎるのを規制すべきだ。著者は1年余りスラムで、人々と生活を共にする。最初は警戒していた人たちも、自分のことをあっけらかんと話してくれるようになる。どうしてこんなに話してくれるのかと聞くと、もう落ちるとこまで落ちたから、自分には失うものもプライドもないからだと言う。ここを読んで、私はまだプライドがあるのかもしれない、だから話せないのかもしれないと思った。自分のことしか考えてなくて恥ずかしいけど。そうか、プライドも失うものもあるな、多分。

日曜日、家事をしてから外出。母親と食事をして、洋服を見る。先月も行った商業施設で、ユニクロしまむらが入っているんだけど、昔みたいに安い服を何枚もという買い方はしなくしようと思っているので、完全に親の付き合い。ユニクロも安いと思わなくなってきたし。しまむらで綺麗な緑のブラウスを試着して、買うと言ったのに、元の服に着替えて出てきたら、やっぱりやめると言う。理由を聞くと、手首が見える袖丈で、しわしわの腕を出したくないからだと。そうえいば、前も同じこと言っていたなと思い出す。気にすることないと言ったけど、本人が気にしているのでしょうがない。今時期は薄手のヒートテック重ねて着ればいいから、買ったらいいと言うと、買うことにした。休憩でソフトクリームを食べる。親は健康診断で少しやせるように言われてから、間食を減らしたら少しやせたらしく、体が軽くなって、動くのが億劫だったのが少し解消されたらしい。親と会うと、将来のこと考えて憂鬱になる。それを引きづったまま月曜日を迎えてしまった。

バスが減便されて1時間に1本だから、この時間には出ようと、余裕を持っていたのに、ぎりぎりになって父親に甘いものでも買ってやると言い出す。まあなんとか間に合った。

家帰って、コートとバッグを返却しに行く。このコート気に入っていたから寂しい。けど、買えないからさようなら。新しくレンタルしたコートが、気に入りますように。バッグは、やっぱり使いづらかった。重いし、入り口は小さいし、借りてすぐ分かっていたことだけど、ブランドと見た目のかわいさに負けて借り続けてしまった。既存アイテムは借りるのが難しいから、借りられてよかったということで。まだ1個借りているけど、こちらは今回レンタルしたのより小さいので、これ用に買った小さい財布にすれば、重たくないから使いやすい。

ドラマは「女の幸せマニュアル」という、台湾のドラマを見ている。主演が「WAVE MEKERS」のシエ・インシュエン。前に1話の半分まで見て、演出が気に入らずやめたんだけど、なんか重くないの見たいなと思い、雰囲気分かっているこれにした。正直あんまりおもしろくない。39歳独身のジアリン。社長秘書として働くが、仕事は社長の私用と雑用ばかり。付き合って4年の彼氏とは同棲はしているものの、結婚の気配はなし。大学時代に付き合っていた元彼の結婚式に参列したジアリン。お相手は若くてかわいいベストセラー作家で面白くないジアリンは、酒を飲んで酔ってしまう。前回はこの結婚式のブーケトスで、ジアリンが周りを押しのけてまでブーケを撮ろうとする様子を、スローモーションで描くという演出が気に入らずにやめてしまった。ジアリンはブーケがほしかったんだろうか。見るの決まるまでこれ見ようかな。てか、次見るの決めるのがめんどくさいんだよ。めんどくさいのはいつものことなんだけど、今回のはあんまりよくなさのあるめんどくささだと思っている。

3連休中に新NISAの雑誌も読んだけど、何言っているか分かんなかった。分かんな過ぎて笑った。分かったのは、やるなら早く大きく長くがいいらしい。が、証券会社みたいのの見分けがつかない、どこがいいの?あとさ、新NISAにしてもIDECOにしても、定年まで定期的な収入が見込める前提だよね。特にIDECOなんて60にならないとおろせないんだし。いざとなったら、親が死んだらなんて言っているけど、IDECOはやってる。あの頃は60過ぎても生きるつもりだったんだ。すごいな、昔の自分。今は先のことを考えると、仕事のことを考えないといけないから、嫌でしょうがない。

本は図書館の本を返却日順に読んでいけばいいから悩まなくていい。

オスカーのロバート・ダウニー・Jrエマ・ストーンも最悪。キー・ホイ・クァンミシェル・ヨーをあんな風に扱うなんて絶対に許さん。