机が届いた。いい。さすが頭の中の理想に勝っただけのことはある。
配達員の人が、その場で梱包を外して、設置場所において、梱包材を持ち帰ってくれる。これは助かる。迎い入れる部屋の方が整っていなかったのは残念だけど、そんなこととは関係なく机は存在感を発揮してくれる。
早速コーヒーを入れて机で本を読む。今まではだいたいテーブルで読んでいたけど、本を読む場所が増えるのは気分も変わっていい。机に座っていてふと目を上げると、壁がある。不思議なもので、今まではただの壁だったのに、机を置くことで、机の前にある壁だけ別の意味を持つ。何かを飾りたくなるし、壁を背景に机に小物を置きたくなる。
お気に入りの家具がひとつ部屋に来たことで、部屋を居心地よくしたいという気持ちに加えて、この机に似合うような部屋にしたいとも思うようになった。
