2020.10.18

先日眼科に検査に行った帰りのこと。検査のために瞳孔を開く目薬をしたため、しばらく公園のベンチで休んでいくことにした。瞳孔開くとまぶしくて、しばらくは目を開けているのも疲れるくらい。コーヒー買ってベンチで座っていたら、テレビの取材がきていた。近くのベンチに座っていた男性がインタビューを受けていたので、聞き耳をたてた。取材は週休3日制についてどう思うかを聞いていた。そしたらその男性は、働く時間が減っても仕事量が変わらないので残業したり休日出勤したりで変わらないのではないかと言っていた。で、インタビューしている人が休みが増えることはどうですかって聞いたら、休みが増えてもコロナの影響で出かけられないし、家にいてもすることなくて困るからそれなら仕事していた方がいいって答えてて驚いた。休みにすることがなくて困るってどういうことだろう。何でも好きなことできるのに。

そこでふと、以前会社にいた女性のことを思い出した。その人は社交的で友達が多くて誰とでもすぐ仲良くなるタイプだった。私は会社の人と職場以外では付き合いたくないんだけど、彼女が在職中は、その人が中心となって職場の人数人でご飯に行った。ある時、ご飯の場でその人が、休みの日は誰かと過ごしたいし、ご飯は一人で食べたくないから、予定が入っていないと不安になる。ぎりぎりまで会ってくれる人を探しているって言ってて、私は休みの日に予定が入っていると不安になる、一人になれる時間が取れなくなったらどうしよって不安になるって言った。真逆だねってその場に居合わせた人たちと笑ったんだけど、インタビューを受けていた男性も彼女と同じタイプだったのかもしれない。

コロナになって、不謹慎かもしれないが、よかったと思うことがある。それは、家にいること、一人でいることが推奨されるべきこととなったことだ。元々家にいるのも一人でいるのも好きだったので、ステイホームになっても過ごし方に変化が少なかった。映画館には行けなくなっちゃたけど。世間的には家族や友達と過ごすことの方がいいってされて、一人は「おひとりさま」なんて呼び方あって、でも、一人が推奨される世の中になって、そういう状況下で過ごすのはこんなにも過ごしやすいものなのかと思った。どこかで後ろめたさがあったんだなと気が付いた。やってることは変わらないのに、世間の評価で自分はこんなにも左右されるんだって、ちょっと情けなくなった。

インタビューを受けていた男性は、現在営業職で、転職を考えているとのことだった。忙しい職場なんだろう。ちなみに私はインタビューされなかったけど、週休3日制には大賛成だ。