2020.11.1

「マー サイコパスの狂気の地下室」を見た。感想にはネタバレがあります。

夫と離婚し、故郷に帰ってきたエリカと娘のマギー。マギーは高校で友達のなった5人と酒を飲もうとするが、未成年なので売ってもらえない。その時、犬の散歩で通りかかったスー・アンが協力してくれる。酒を手に入れた5人だが、警察に見つかる。それを通報したのはスー・アン。スー・アンは彼らの名前や乗っていた車にあった警部会社の名前からから本人たちのフェイズブックを見つけていた。外で酒を飲めなくなった彼らに、アン・スーが自分の家の地下を提供してくれる。多くの高校生たちが集まり、やがてスー・アンは彼らから「マー(=ママの意味)」と呼ばれ人気者になっていく。しかし、彼女にはある目的があった。

高校生に囲まれてはしゃぐスー・アン見てて悲しくなっちゃった。その前にちらちら、高校時代のスー・アンが出てきて、あんまり友達の輪に入れていない雰囲気が伝わってくる。だから、今やっていることは高校時代にできなかったことをやっているんだって思って、つらい高校時代だったんだなと悲しくなった。でも、それだけではなかった。実は、エリカ、マギーの彼氏の父親のベン、ベンの恋人のメルセデスは、スー・アンと高校時代の同級生だった。彼らからいじめを受けて、その時の傷がいえていなくて、復讐をしようとしてた。

本当にさ、いじめはしてはいけないよ。この作品では、いじめをとめなかった傍観者も加害者だと示していて、そこはいい点だった。

ただ、作品としてはうーん、いまいち。子供の存在は必要だったかな?あと、スー・アンは勤め先の動物病院の獣医とうまくいってなくて、結果殺してしまうんだけど、この描写も必要だったかなと思ってしまった。メルセデスの殺害も発作的って感じで、タイトルにサイコパスうたうのならもっと計画的にやってほしかった。

中年がさ、中年になっても高校時代の傷を引きずってしまうのはつらいなー