2020.11.13

第三波と言われるくらい感染が増えてきている。これから忘年会、新年会シーズンを迎えるにあたって、宴会の間隔は10日以上空けましょうってニュースで報じていた。今年の会社の忘年会は中止となった。もう数年前から社全体のも部署単位の忘年会には参加していないので、関係ないけど、飲み会が好きな人には、悲しいニュースだろうなと思った。

先日眉を整えてもらったとき、担当してくれた人から、コロナが収まったら何したいですかって聞かれて、旅行と答えた。今年は台湾か韓国に行こうと考えていた。アジアなら長く休まなくてもいけそうだからだ。台湾は周りでも行っている人が多くて、みんなが楽しかった、食べ物が美味しかったって行ってて、それに、私好みのレトロな建物が集まっている地区があるみたいでそこが気になっていた。韓国はやっぱり映画の影響。李明博朴槿恵政権に批判的な文化人の名前がリスト化されたブラックリストポン・ジュノソン・ガンホなど、映画関係者も載っていたという。そんな時代に制作が進められたのが、「1987 ある闘いの真実」。韓国の民主化運動を描いた作品である。たしか、監督のインタビュー記事で、こういった映画を作るのを公には言えなくて、出演者への交渉もこっそりやっていたとあったと記憶している。出演者は豪華。時代に迎合することなく、自国の歴史を、負の歴史も含めて見つめ作品として送り出せることに、感動したのだ。そして、おととし、「82年生まれ キム・ジヨン」がヒットして、韓国文学が流行したことで、私も流行にのって何冊か読んだ。フェミニズムの視点から書かれたものも多い。韓国語ができないので、映画や文学の文化に直に触れるのは難しいと思うけど、行きたいと思ったのだ。

数年前、海外にはじめて一人で行った。行先はフランス。なんでフランスって聞かれて、ルーブルに行ってみたいとか、エッフェル塔を見たいとか、答えてて、それらも嘘じゃないけど、子どもの頃見たアニメ「不思議の海のナディア」の舞台だからとは言えなかった。このアニメ夢中で見た。今見たら、10代の女の子になんてものを背負わせるんだってなると思うんだけど、当時は好きだった。いつか舞台となったパリに行ってみたいなと子どもの時思っていた。長めの休みが取れるかもとなったとき、真っ先にこの「行ってみたい」の気持ちを思い出して、フランスにした。でも、本当の理由は誰にも言えない。パリが舞台と言ってもたいしてパリは描かれず、エッフェル塔くらいしか覚えてなかった。後は、漫画「ベルサイユの薔薇」が好きだからベルサイユ宮殿にも行ったし、映画「アメリ」のロケ地も巡ってきた。アメリのロケ地となったモンマルトルは、ガイドブックによるとあまり治安のいい地域ではなく、アメリが働いていたカフェも実在したがちょっと寂れていて、怖かったので入らずに帰ってきた。

一人旅だったけど、危険な目にも合わず、寂しいこともなかったので、また一人で海外に行こうと思っていた。国内の旅行もだいたいひとり。一人旅はいい。好きな場所に好きなだけいられる。ここに行こうと計画していても、やっぱりやめて違うことができる。寄り道もできる。移動の時間に本がたっぷり読める。

こう書いていたら旅に出たくなってきた。コロナの影響で海外は当分難しいだろう。国内も自粛したほうがいいと思う。思い出の土地もあるから、そういったところがコロナで観光客が減って打撃を受けるのは辛いけど、応援したい気持ちもあるけど、それは政治にやってもらおう。今はやっぱり市民は自粛して、感染を減らす。政府は2回目の給付金を支給するべきだ。13