2024.5.30

男たちの旅路」第2部に入ると、柴田がいなくなる。杉本と悦子は警備員を続けていて、鮫島が入ってくる。柴田と杉本と悦子の3人が、つるんでいる様子が好きだったから、柴田がいなくなって残念。恋愛関係にならなそうな関係がよかったのに。杉本は文句言いながらも、鮫島と友達になろうと、友達になるにはみたいな雑誌の特集を読んでいて、いいやつと思った。鮫島は前職で上司の指示に従って取引先を倒産に追い込んだ自責の念から、上からの指示に従うだけではなく自分で仕事を選びたいと吉岡に申し出て、許可をもらう。鮫島は、ある現場で雨の中人も来ないところに立っているのは無意味だと、途中で帰ってしまう。それはそのビルのオーナーの指示で、上も無意味だとは分かっているが、断れば仕事を失うかもしれないからやっているだけ。1部の1話でも、杉本が雨の中さぼるシーンがあるんだけど、吉岡は無意味だと思うとはっきり主張してきた鮫島の方が認めるんだよね。吉岡の性格が出ている対応だと思うんだけど、これがあるからさらに思うことを書く。2部の2話で、杉本と鮫島が警備している研究室の外で、女性に対する暴行事件が起こる。2人とも女性の悲鳴らしきものは聞いたが、研究室とは関係ないと思い、何もしなかった。このことを、吉岡から怒られる。悲鳴を聞いたら、見に行くのが人間じゃないのか。研究室の外で起きたことだから関係ないなんてあまりにも薄情だ、仕事の枠をはみだしてみろ、と。このことがあった後、また同じ事件が起こり、2人は犯人を追うが逃げられてしまう。犯人を追う間、研究室に警備員が不在になったことことから、2人は10日間の休職を命じられる。あんたのせいだと咬みつく杉本に、吉岡はどうせなら休職中に犯人を捕まえてみろと言う。悲鳴を聞いたら駆け付けるくらいしろ、はまだ分かるけど、ここに至っては理解不能。ただね、吉岡が鮫島の申し出を認めたのは、仕事を選ぶという考えに打たれたからなんだよね。仕事は生活の糧としか考えていなかった吉岡は、鮫島の考えを聞いて、仕事を選ぶということは、生きるということなんじゃないかと思う。だから、吉岡のメッセージとしては、もっと生きてみろよ、ということなのかな。素直に犯人探しを始める2人。これを書いた最初に戻ると、1部の2話で、悦子が万引き犯の女性に同情して、盗んだ品物だけ取り返して、彼女を家に帰してしまうということがあり、吉岡はこれに怒る。2人に仕事の枠をはみ出してみろと言うなら、この悦子の行動も認めてやればいいのにと思った。犯人逃がしたのはだめかもしれないけど、私は悦子が彼女を喫茶店に誘って話を聞いてあげたのは、優しくていい行動だったと思うよ。で、悦子も吉岡も加わって4人で犯人を見つける訳だけど、後味のいいものではないという、鮫島の言葉で終わる。仕事の枠をはみだしても、何かスカッとするわけでも、何かが変わるわけでもないという、このセリフがとても誠実だと思った。

「検閲官のお仕事」、検閲といえば国家権力による言論弾圧、のイメージだったけど、この本の始まり、フランスブルボン朝では、検閲は書物を出版する許可を取るための判断に必要なもので、検閲官たちがこの本のどこが素晴らしいか、どこがダメかを書いていて、書評みたいになっている。面白くなってきたけど、平日は数ページしか読めない。読めなくなったとき用に借りた1冊は届いたけど、受取館を変更した1冊は、予約数0を確認して予約し直したのに、動かない。「検閲官」が面白くなってきて読めそうだから、結果オーライというとこか。市外の図書館2冊届きそうなんだよね。

部屋どうしようか、まだ結論が出ない。とりあえず、不動産屋に予約だけ入れておこうかな。で、引っ越しの準備を始める。食費とかどのくらいかかっているのか、大雑把にしか把握していなかったけど、今回家賃上がるからなんとなあくで計算したら、ちょっとかかり過ぎと思う。食費削ろう。出かけたときに、ついデパートで高めのパン買っちゃうんだよね。出かける回数を減らそう。決心つかない。でも暑くなる前に越さないといけない。どうしよう。