2021.7.7

録画していた「ボクの殺意が恋をした」を見た。困った人をほっておけない、間の悪い主人公、柊が、親代わりだった丈一郎を殺され、彼を殺した殺し屋、美月に復讐するって話。柊とは別に美月を狙う殺し屋がいて、それが人気モデルの早乙女。早乙女からつい美月を守ってしまったことで、美月は柊にボディーガードになってほしいと依頼する。実は、丈一郎は凄腕の殺し屋で、美月を殺して引退することにしていたが、返り討ちにあってしまう。それを柊は、丈一郎と懇意の警官、詩織から聞く。生活安全課に勤めていると言っていた詩織だが、実は丈一郎達殺し屋を指揮する警官だった。と、第1話で全部ばらしていくスタイル。それはいいんだけど、そのばらし方が雑で、全部詩織さんが言葉で説明してしまう。この設定は書きようによっては面白くなると思うからもったいない。詩織さんはトップというわけではないのに(丈一郎が銃で撃たれたのを隠して報道しろと上から指示されたと言っているので)、一般人の柊に全部ばらして、美月殺しをさせるって、さすがに無理がある。早乙女が用いる殺害方法も偶然に頼りすぎていて、仕事が出来るとは思えない。あと、美月が人気漫画家でその資金が美月のバックに流れているという設定も、漫画家って、売れれば稼ぎもいいかもしれないけど売れるかどうかは難しいし、人気は水物だし、もっと効率のいい資金源探した方がいいのではと思ってしまう。さっきも書いたけど設定は面白いし、キャストもいいのに全体的に雑な気がする。美月がいいキャラ。突然表舞台に出た美人漫画家としてもてはやされて、美しいといわれることを当然のように受け止めて、しかも、あまり笑わないのがいい。美人漫画家設定といえば、「あの時キスしておけば」の蟹釜ジョー思い出すけど、美月も蟹釜ジョーくらいわがままならいいな。あと、丈一郎の秘密の部屋はキングスマンを彷彿とさせるね。

今週はなんだか調子が悪い。ぐるぐるに襲われそうになった時家なら気を紛らわす手段を何とか探して出来るけど、会社だとなかなか難しい。仕事しろって話なんだけど、話はそう簡単じゃないのよ。無駄に歩いてみたり、トイレ行ってみたり、作業がないか探したりとなんとかするしかない。でも、家でも結局なんともできなくてぐるぐるするからあんまり変わらないかもしれない。

選挙の特番の影響で、大河が15分間録画できていなかった。先週の放送で栄一はパリで行われる博覧会に行くことになる。栄一は慶喜が将軍になったことで一橋家の家来から幕府で働くことになったが、以前のような財務に関わることができず、仕事になじめずにいた。そんな時に来た慶喜からのパリ行きの話。直接話を持ってきた原は、即決する栄一によく考えろと言うが、栄一は以前行き詰ったときに平岡様に助けられ、今回は将軍から先を示してもらえたと喜んで話を受ける。いいな。仕事で行き詰ってもそんなチャンスもなく行き詰ったまま。カフカじゃないけど躓いて倒れて、倒れたまんまでいる感じ。倒れたままでいることは得意じゃないけど、それしかできないから倒れているだけ。私の人生詰まんないな。これが中年の危機なのかな。別に詰まんなくはないんだけど、言ってること変わってるけど、昔想像していた自分とは違うってこと。でも、その想像自体が偏っていた自覚はあるんだけど、まだ今の思っていたよりよくない自分を受け入れられていないのかもしれない。

今週末からブラック・ウィドウだ。コロナで延期になってやっと。楽しみだけど、公開週は混みそうだからやめておこうかな。また週末予定入っているし。いっこはブックオフの買取が来る。それまでに読み終わりたい本があるんだけど、ちょっと難しい。

2021.7.6

「いとみち」を見た。感想にはネタバレがあります。

舞台は青森。高校2年生の相馬いとは自分の訛りが強いことを気にして、人とうまくしゃべれず、そのせいで友達もいない。大会で入賞するほどの三味線の腕前だが、脚を開く演奏スタイルと、頑張るあまり眉間にしわが寄っている姿で人前でするのが嫌で、最近は演奏していない。いとは幼稚園の時に母親を亡くし、三味線を演奏する祖母と、民俗学者の父と暮らしている。父は東京出身で、未だに祖母の話が聞き取れないことがある。祖母は母に三味線を教え、いとは2人の演奏を聞くうち、自然に三味線を覚えた。ある時いとはお金欲しさにメイド喫茶のバイトをはじめる。失敗もするが、バイト先の先輩や店長とも仲良くなり、いとはバイトが楽しくなってくる。しかし、オーナーが逮捕されたことで、メイド喫茶は存続の危機に立たされる。

いととおばあちゃんの訛りが強くて、聞き取れないことも多い。まあ、文脈でこういうこと言ってんだなって理解はできる。覚えたのは、おばあちゃんが言いう「こ け」。「これ、食え」ってことだと思う。言いながら差し出しているのはなんだろうと調べたら、「干し餅」という餅を乾燥させたものみたい。青森の空襲の話があったり、三味線の修理の映像があったり、地元出身バンドの曲を使っていたりと、青森という土地に真摯な映画だと思った。女子高生とメイド喫茶という組み合わせも、真っ先に性的に搾取されてしまうことを懸念するが、横浜聡子監督なら安心して見られる。監督に対する信頼感は映画選ぶうえで重要だな。いとが客にお尻を触られて転んでしまうシーンも、そこを描いていないので、見ているこちらは一瞬何が起こったのか分からない。少しの沈黙の後、智美が「今この子のお尻触りましたよね」と震えた声で言う。幸子も工藤店長も常連客も、いとが痴漢されたことを「そのくらいで」とか「笑顔でかわさないと」とか、言わない。痴漢が絶対悪いって言う。申し訳ないと謝ってしまういとに幸子は、あんたは悪くないんだから謝る必要はない、その考えは間違っているし、自分もみんなも傷つくって言ってくれる。はっきりセリフにしてくれるのが嬉しい。

ラスト、父親と山に登ったいとは、山頂から自分の家の方角に大きく手を振る。いとの家の前では後姿の女性が山に向かって手を振り返している。この女性は、いとの母親かなと思った。いとは、メイド喫茶を続けるために三味線ライブを行うことを決める。人前で弾くことを嫌がっていたいとが、大事な場所を守るために人前に立つ。最初、脚を閉じて演奏しているんだけど、後半、嫌がっていた、脚を大きく開く姿勢で演奏するのは、ぐっときた。いとが三味線から離れていたのは、もうひとつ、お母さんのことを思い出してしまうからではというのがあった。いとが思い出す母親はたいてい三味線を弾いている姿だ。再び三味線を手にしたいとの成長を表現しているように思った。

いとが三味線ライブやりたいって言ったとき、工藤店長が、普通は今閉じるのがいいって言うと、幸子が「主語だれ?」って聞くんだよね。そしたら、店長が、本当はみんなとたのしいことがやりたいって本音をもらす。東京で働いている時も、今も不安で仕方なかったって言う。東京で働いてて、Uターンで青森に戻ってきた店長。年下女性にも常に敬語で、注意する時も高圧的な態度にならない店長。いとが痴漢されたときは犯人との間に立ちはだかっていとを守る店長。法律にも詳しい店長。この作品で工藤店長が気になって仕方がなかった。演じている中島歩がまたいいのよ。いい映画でした。

2021.7.5

久々に土日とも外出した。土曜日は「ロミオ+ジュリエット」を見に行くと決めていたので、実行できてよかった。早く出てきたから、いつも土曜の午前中にする家事がなにもできていない。夕方からオンラインの集まりがあったのでその前に終わらせるには3時には帰るようにしようと思っていた。もうバーゲンはじまっている店もあるし、久々にきた駅前だったので他も見たかったけど、ぐっと我慢。時間的には見る余裕はあったけど、今詰め込みすぎると夕方に差し支える。体力よりも気力の問題かな。この日は、本とデニムを見に行くと決めて、これ以外は我慢。本は図書館空くまでの間に読むのが欲しかったので、1冊だけにした。「サラ金の歴史」がおもしろかったので、今回も新書にした。「サラ金の歴史」買うときは決めてから行ったので他の本見て迷うとかはなかった。今回は決めるのに悩んで、数冊目星をつけてはじめにをぱらぱら読んだりして決めた。久々に新書選んだ。デニムは骨格ウェーブにおすすめというのをネットで調べて、絞ってから見に行った。試着1本目はスキニー。やっぱり駄目だった。骨格ウェーブで調べるとたいていスキニー出てくるんだけど、最近のスキニーはストレッチがきいていて脚のラインが出るから苦手。こちらも駄目だった。もう1本は、ハイウエストのストレート。過去に持っていたデニムで気に入っていたのにラインが似ていたので試着してみた。ハイウエストがいいと分かったので、シンゾーンのデニムを試着しに行こうかなとも思ったんだけど、2万位するので断念。履いたサイズは、ウエストに少し余裕がある。でもデニムは履いているうちになじむから、ひとつ小さいサイズにしようかなと悩んでいると、店員さんからもその方がいいと言われ、そちらを試着。ウエストが丁度いいけど丁度いいのでしゃがむと苦しい。でもラインの出方は断然こっち。丈も詰めなくてもいい長さ。なじむまで苦しいけどこっちにした。同じ形でグレーかオフホワイトがあれば試着させてもらおうと思ったんだけど、なし。白はあったけど、白は合わせるのが難しいからやめた。目的のものが買えたので、さっさと帰る。オンラインは、自分の番が回ってきたときは話せるけど、数人でのフリートークは入るタイミングがわからずほとんど話せなかった。リアルで会っててもできないけど、オンラインだとさらにできない。

日曜日は夕方から「逃げた女」を見に行こうと思い、それまでは昨日買った新書読んだり、録画してたドラマ見たりした。映画館行ったら、時間間違えてて見られなかった。やってしまった。今から見られる映画調べたら、横浜聡子監督の「いとみち」があったので、予約。それまでの時間つぶすのに入った店で、好みのモッズコートを発見。まだ7月なのにもうコートが並んでるんだ。オーバーサイズ気味に作られているんだけど、羽織ってみるとそこまで大きくは感じない。とりあえず1回ラックに戻して、映画見終わってからまた来て考えようと思った。で、見終わって再びお店へ。また着てみると、思っていたのと違う。最初に着たときのいいイメージを膨らませすぎたのか、想像上の着た自分よりよくなくてやめた。映画前に買わなくてよかった。デパ地下行ったらお弁当屋らお惣菜やらが割引になっていたので、お惣菜買って帰った。土日両方映画館に行ったの久しぶりだった。今年は初。多分去年のコロナ前が最後。映画館に行くのはいいけど、2時間近く立ち上がることなく座っていると、腰が痛くなってきた。まずい。これが原因で映画館で映画が楽しめないのは嫌なので、最近さぼっていたストレッチとか筋トレとかちゃんとやろう。

2021.7.3

早く起きて、「ロミオ+ジュリエット」を見てきた。思い入れの強い作品だったので、若干の緊張。テレビが映って、ニュースが読み上げられる。そうだ、こういうはじまりだったと思い出した瞬間、懐かしさで涙が出た。出だしからマスクを濡らしてしまい、気持ち悪い。ああ、こんなシーンがあった、こんなシーンもあったといろいろ思い出し、ガソリンスタンドのシーンではティボルトの横っ飛びのシーンで笑ってしまった。ティボルトへの過剰演出よい。24年前はみんな大人に見えたけど、中年になって見るとみんな子供。マーキューシオ刺しちゃったときのティボルトの顔なんてすんごい戸惑ってて、ああ、こんな表情だったんだと思った。今回再見してわかったんだけど、マーキューシオは同性愛者で、ロミオのことが好きだったんだね。当時は、なんでティボルトに「ロミオとつるんでる」って言われて、あんなに切れたのかわかんなかったんだけど、今回わかった。懐かしさが落ち着いてきて、冷静になると、結構突っ込みどころ目につく作品だった。もちろんそれで私の作品への思い入れに変わりはないんだけど、自分レオや世界観に夢中で全然見れてなかったんだなって思った。こういう発見もいいよね。でもさ、神父はもうちょっと報連相うまくやれよというのは、今回も当時も変わらぬ感想。24年前の作品だけど、全然古さも感じないし、衣装も世界観の作りこみもいいし、でもセリフは(読んだことないから違うかもしれないけど)、シェイクスピアの詩的なセリフで、そこもやっぱりいい。好き。

2021.7.2

仕事を安請け合いしてしまった。自分が役に立っていないなって意識が強いから、いいですよっていい顔して感謝されたい、ほめられたい、認められたいって気持ちがあった。同じ失敗何度やるんだろう。これで少し満たされることがあっても、後悔の方が大きいんだよね。自己犠牲的に頑張らなくてもいいと自分に言ってあげたい。自分が嫌いになりそう。いいんだよ、無理して頑張らなくても。この努力至上主義みたいのは根深い。

「タミー」を見た。感想にはネタバレがあります。

タミーは職場へ向かう途中鹿をひいてしまい車が故障。職場に着けば口うるさい上司に首を言い渡され、歩いて家に帰れば夫が浮気している。散々な1日。何か嫌なことがあるとすぐ家出する、すぐに帰ってくるくせにと母親に文句を言われながらも、祖母パールの車で旅に出ようとするタミー。話を聞いていたパールが、車は貸すが自分も連れていけ、旅の資金も出すと言い出す。お金につられてパールも連れていくことにしたタミー。パールは子どもの頃父親と見に行こうと約束して見に行けなかった、ナイアガラの滝に行きたいと言い、2人はナイアガラの滝を目指す。

ちゃんとしていない中年女の話が見たかったので、メリッサ・マッカーシーが主演なら間違いなしと思って見た。そしたら、パールはスーザン・サランドンだし、レズビアンカップルでキャシー・ベイツとサンドラ・オーが出てるし、夫の浮気相手はトニ・コレットだし、他にもマーク・デュプラス、ゲイリー・コール、ベティー役見たことあるなと調べたら、「ディックロックはなぜ死んだ」の警官だったり、キャストも楽しめた。タミーは母親に指摘された通り、嫌なことがあると逃げる癖がある。パールにも臆病だと言われている。キャシー・ベイツ演じるレノアにも「文句ばっかり言っていないで人生を立て直しなさい」と言われる。パールがタミー以上にちゃんとしてなくておかしかった。旅をしていくうちに、タミーはパールのことを好きになっていく。パールのために強盗までしてしまう。強盗のくだりのぐだぐだ加減は、おもしろかった。メリッサ・マッカーシー出ている映画でこういうぐだぐだシーン多い気がする。なんか見たことあるもん。店の店員2人も緊張感なくていい。強盗したお金は返したんだけど、タミーは逮捕されて、38日後に出てくる。家に帰ったらパールが嫌がっていた施設に入れられたと知り、パールを連れ出そうと施設へ向かう。施設を出て2人が向かうのは、もちろんナイアガラの滝。旅で、タミーは色んな人と出会って、パールの魅力にも触れて、そして、今まで思ってもいなかった自分にも出会う。中年女が変わるには、やっぱり出会いかな。おもしろかった。

よせばいいのに、同年代の女性でキャリアを築いていて、女性の就労支援の分野で活躍して、周りからも一緒に仕事ができてよかった、刺激を受けたって言ってもらえている人のフェイスブックを遡って見てしまった。見ながらいいことない、絶対落ち込むってわかってたのに見てしまった。彼女とは私が色んな集まりに顔を出している時に出会った。頭良くて穏やかで、周りに沢山の人が集まって、みんな彼女を信頼していた。彼女が企画した勉強会に参加していたんだけど、思うところがあって行かなくなった。参加者の多くが彼女とつながりのある人で、その何名かが勉強会の内容とは関係なく、自分が辛かったこととか、経験とかを話し始めた。多分彼女に聞いてもらいたかったんだと思う。私は冷たい人間だから、それは別の場所でやってほしいなと思いながら聞いていた。私はこの勉強会のために関連する本も読んできたのにと自分のことばかり考えてた。それが続いたので参加しなくなってしまった。今になって思えば、フェミニズムとかジェンダーとかの話をできる貴重な場所だったのに、自分の心が狭かったばっかりにいい機会を逃してしまった。彼女が今も活躍されているのを見て、仕事で安請け合いしたことも重なって、落ち込んだ。見なきゃよかった。

2021.7.1

今日から7月。昨日でサンクスシアターの期限が終わった。勘違いをしていて、6月30日が来週だから今週末の土日で見ようと思っていた。それに気が付いたのが火曜日で、その日に3本見て、昨日2本見た。火曜日に見た1本は、3分位のもので柄本佑さんが監督だから見てみたけど、よくわからなかった。ただ、深田監督の「歓待1.1」は何度見ても途中で止まってしまうので、諦めた。最後まで見られなかった。見れてよかったのは、山中陽子監督の「おやすみ、また向こう岸で」。テレビドラマとして作成された30分弱の作品。魅力がある。あとは、横浜聡子監督の作品も見れてよかった。「俳優亀岡拓次」は見たことあったけど、あまり印象に残っていないのだけど、ミニシアターエイドにあった「ちえみちゃんとこっくんぱっちょ」、「おばあちゃん女の子」がとてもよかった。新作の「いとみち」が地元で見られるといいのだけれど。

ラジオ文芸館で「芋粥」を聞いた。食品会社に勤める菊池は体重95キロ。同期の中でも一番出世できず、リストラ候補。ある日、一番の出世頭の同期から評判の芋粥のレシピをがほしいから芋粥を盗んで来てほしいと頼まれる。店に向かった菊池は芋粥を食べると、そのあまりのうまさに恍惚となり、気を失う。目が覚めると監禁されている。芋粥しか与えられない日々で、菊池はやせていく。実は会社がダイエット職員を売り出そうと、菊池を実験台としたのだ。ひどい。太っているからってなんでこんな目に合わないといけないんだ。

2021.6.30

ちょっと落ち込み気味。意識していないとぐるぐるへ引っ張られてしまいそうになる。そっちには行きたくないんだよ。そういうときには作業。明日捨てるゴミ袋に空きがあったから、前から捨てるか迷っていたもの捨てて、他にも捨てるのもないかなって探した。気がまぎれるし、部屋も片付くしいい。そういえば、7月にテッドラッソのシーズン2が配信される。AppleTV7月末までだから見られるのが嬉しい。

なんで落ち込み気味なんだろう。昨日も書いたけどやっぱりモネちゃんがうらやましい。モネちゃん自身の資質もあるけど、迷ったときに悩んだ時に先を照らしてくれる出会いがあるのがうらやましい。19歳の子がうらやましいなんて恥ずかしい。前にお仕事ドラマが見れなくなった時があって、「重版出来」が見れなくなった。黒木華さん演じる主人公が、出版社に新卒で入社するところから物語は始まる。上司や周りの人たちがいい人で、主人公が先走って失敗もするけど、成長もしてという、典型的なお仕事ドラマなんだけど、モネ見てて思うことと同じこと思って、当時は見られなくなった。とはいっても、すぐに持ち直して、ちゃんと最終回まで見た。いいドラマだった。ムロツヨシさんが漫画家になる夢を諦める回は泣いた。モネは作りが丁寧で、見ているこちら側にもじっくりと考えさせるようなドラマなので、たぶん、それで内省的になりやすいんだと思う。内省的になるのは好きだから、私にとってはいいドラマなんだけど、それが辛くもある。気を紛らわしていこう。今日をやり過ごそう。明日になっても何も変わっていないけど、それでも朝は起きよう。あ、重版出来もモネも、安達さんの脚本だ。

今日で6月が終わる。早い。大丈夫じゃない。もう全然大丈夫じゃない。全然うまくいかない。わかってる、「出来事が君の望むように起こることを求めてはならない。むしろ出来事が起こるように起こることを望みたまえ。そうすれば君は穏やかで幸福な人生をおくれるだろう」でしょ。今は風の時代だって、スーさんのポッドキャストで聞いて、自分風の星座だからなんかうまくいけばいいなとか、いい方向にいけばいいなとか、聞いたときは思った。堀井さんはこういうのを信じていないので冷めた反応だったけど、スーさんがうまくいくかもって思ってるだけでもいいじゃんって言ってて、思っていればそうなるとは思っていないんだけど、すがれる物にはすがっておこうという気持ちだ。こないだ引いた大吉のおみくじみたいなもの。風の時代だからうまくいくうまくいくって思っていたら、だめだだめだと思っているよりは幾分気が楽になる。