2021.7.2

仕事を安請け合いしてしまった。自分が役に立っていないなって意識が強いから、いいですよっていい顔して感謝されたい、ほめられたい、認められたいって気持ちがあった。同じ失敗何度やるんだろう。これで少し満たされることがあっても、後悔の方が大きいんだよね。自己犠牲的に頑張らなくてもいいと自分に言ってあげたい。自分が嫌いになりそう。いいんだよ、無理して頑張らなくても。この努力至上主義みたいのは根深い。

「タミー」を見た。感想にはネタバレがあります。

タミーは職場へ向かう途中鹿をひいてしまい車が故障。職場に着けば口うるさい上司に首を言い渡され、歩いて家に帰れば夫が浮気している。散々な1日。何か嫌なことがあるとすぐ家出する、すぐに帰ってくるくせにと母親に文句を言われながらも、祖母パールの車で旅に出ようとするタミー。話を聞いていたパールが、車は貸すが自分も連れていけ、旅の資金も出すと言い出す。お金につられてパールも連れていくことにしたタミー。パールは子どもの頃父親と見に行こうと約束して見に行けなかった、ナイアガラの滝に行きたいと言い、2人はナイアガラの滝を目指す。

ちゃんとしていない中年女の話が見たかったので、メリッサ・マッカーシーが主演なら間違いなしと思って見た。そしたら、パールはスーザン・サランドンだし、レズビアンカップルでキャシー・ベイツとサンドラ・オーが出てるし、夫の浮気相手はトニ・コレットだし、他にもマーク・デュプラス、ゲイリー・コール、ベティー役見たことあるなと調べたら、「ディックロックはなぜ死んだ」の警官だったり、キャストも楽しめた。タミーは母親に指摘された通り、嫌なことがあると逃げる癖がある。パールにも臆病だと言われている。キャシー・ベイツ演じるレノアにも「文句ばっかり言っていないで人生を立て直しなさい」と言われる。パールがタミー以上にちゃんとしてなくておかしかった。旅をしていくうちに、タミーはパールのことを好きになっていく。パールのために強盗までしてしまう。強盗のくだりのぐだぐだ加減は、おもしろかった。メリッサ・マッカーシー出ている映画でこういうぐだぐだシーン多い気がする。なんか見たことあるもん。店の店員2人も緊張感なくていい。強盗したお金は返したんだけど、タミーは逮捕されて、38日後に出てくる。家に帰ったらパールが嫌がっていた施設に入れられたと知り、パールを連れ出そうと施設へ向かう。施設を出て2人が向かうのは、もちろんナイアガラの滝。旅で、タミーは色んな人と出会って、パールの魅力にも触れて、そして、今まで思ってもいなかった自分にも出会う。中年女が変わるには、やっぱり出会いかな。おもしろかった。

よせばいいのに、同年代の女性でキャリアを築いていて、女性の就労支援の分野で活躍して、周りからも一緒に仕事ができてよかった、刺激を受けたって言ってもらえている人のフェイスブックを遡って見てしまった。見ながらいいことない、絶対落ち込むってわかってたのに見てしまった。彼女とは私が色んな集まりに顔を出している時に出会った。頭良くて穏やかで、周りに沢山の人が集まって、みんな彼女を信頼していた。彼女が企画した勉強会に参加していたんだけど、思うところがあって行かなくなった。参加者の多くが彼女とつながりのある人で、その何名かが勉強会の内容とは関係なく、自分が辛かったこととか、経験とかを話し始めた。多分彼女に聞いてもらいたかったんだと思う。私は冷たい人間だから、それは別の場所でやってほしいなと思いながら聞いていた。私はこの勉強会のために関連する本も読んできたのにと自分のことばかり考えてた。それが続いたので参加しなくなってしまった。今になって思えば、フェミニズムとかジェンダーとかの話をできる貴重な場所だったのに、自分の心が狭かったばっかりにいい機会を逃してしまった。彼女が今も活躍されているのを見て、仕事で安請け合いしたことも重なって、落ち込んだ。見なきゃよかった。