2021.12.28

昨日寝る前に「ラジオ文芸館」を聞こうと思って聞き逃しで探していたら、「絶望名言」がある。あれ、次回の放送は12月27日のはずで、あれ、もう27日なの?早くない?12月あっという間だ。「絶望名言」があったから、こっちを聞く。いつもは1人の人生をたどりながら絶望名言を紹介していくけど、今回は「お金」というテーマの絶望名言。佐野洋子が気が付いたらお金のために働いてたと驚くとか、渋沢栄一がお金は仕事の搾りかすだって言うの、格差を実感させて、いつもとは違う絶望を味わせてくれる。私はお金のために働いている。大河ドラマの印象だけど、渋沢栄一って実家太いし、沢山資産あるんでしょ。沢山あるなら、そりゃ、仕事で稼ぐぐらいのお金はかすに見えるでしょうね。私は生きていくためにそのかすが必要。お金と安心や不安を結び付けない方がいいというのは分かる。でもさ、「パラサイト」のお母さんが言っていたように、お金は心のしわを伸ばすアイロン(だっけ?)。お金があれば余裕が出来るからね。

朝ドラは、いろいろ思うことはあるけど、見終わると、深津絵里かわいいで終わってしまう。もちろん、前から深津絵里の魅力は認識していたけど、それをさ、がんがん上回ってくる。ちゃんと18歳と思わせる演技もすごい。るいが一人で頭の中でしゃべっているのは、雉真の家では話すことも話す人もいなくて、子どもの頃からのくせなんじゃないかって思って、そしたら、自分もずっと頭の中でしゃべってるけど、自分の家もそうだったのかなって考えて、やっぱりなという結論に落ち着いた。やっぱりなというのは、安子を見てて、自分の母親みたいだなと思っていたこと。安子が雉真の家に収まりきらなかったように、うちの母親も家の中だけでは満足できなかったのだと思う。ただ、うちの母親は仕事していないから仕事で成功することもなく、遠い異国に連れて行ってくれる男性も現れなかった。安子の独りよがりなとことか、相談しないこととか、考えが甘いとことか、母親のこと思い出しながら、自分にも思い当たる節がありすぎて、身につまされた。

「アライブ」で俺もこのままでいいとは思ってないですよってセリフが出てきて、泣いた。父親が重い病気で入院が必要なんだけど、セリフを言った息子が10年近くひきこもっていて、父親が働かないと生活できないから、父親は心に入院できないと言う。父親は息子に病気のことを打ち明けられない。息子はうすうす気が付いているけど何も言わない。しかし、父親が家で倒れてしまう。意識が戻るまでつきそう息子が、医師に言うセリフ。息子は新卒で入った会社が合わず、退職。転職活動をしていたがうまくいかず、引きこもってしまった。本人もこのままでいいとは思っていない。でも、病院に保険証を届けに行くだけでも精一杯。今日の選択が、仕事を探していない、仕事に役立つ勉強もしていない、今、何もしないということが、このままでいいわけがない生活を作っていく。そのことの恐怖と情けなさ。どうしたらいいんだろうね。

「瑯琊榜」見終わった。梅長蘇は人望が厚い。人望。私が持っていないもの。