2023.3.3

昨日散々落ち込んで、嫉妬して、旅行なんか行っている場合じゃないと思って、でも、少し回復して、また旅行のこと考えて、どこかに行きたい欲が湧いてきたんだけど、寝るころには自分の詰み具合が本当にまずいなと思ったら、自分が情けなくなった。色んな非難や疑問の声がどんどん内側から湧き上がって、気持ちをごまかすために「大人なラジオ女子会」を聞いて寝た。泣かずに済んでよかった。いとうあさこさんと、大久保佳代子さんありがとう。このお二人のラジオにはよく助けられている。オープニングが、いつも意味のないおしゃべりなんだよね。それがいい。ゲストは、藤田ニコルさん。現在25歳で、昔は流行を発信する側、作る側だったけど、もうそれは10代に任せると言っていた。いとうさんは「映え」という言葉が嫌いで、一時期はそう銘打った特集に出ていたけど、ある時、ニコルンが「映え」はもう古いと言ったのを聞いて、ディレクターにニコルンがそう言っていたと伝えてやめてもらったと言っていた。そしたらニコルンが、おじさんがからんできた瞬間にその流行は終わると言った。そうなのか。そしたら、中年が真の流行を知ることはないね。本、映画、ドラマという好きな分野では流行を追いたいという気持ちはあるけど、映画はコロナで離れて疎くなってしまったのが影響して、前ほどの気持ちはない。ドラマは映画館に行かなくなったことでできた時間で見るようになったから、前よりは追っている。韓国ドラマ見るし、エミー賞とか気になるし。本は種類がありすぎて、好きを追う以外ができない。で、気持ちをごまかせて眠れたんだけど、朝から落ち込んでいた。頭の中が不安と後悔でいっぱいなのに、うまく書き表せない。愚痴も泣き言もいつも書いてるのに、今思っていることはそれじゃないみたい。言葉が出てこない。

「私の解放日誌」の、日誌が出てきた。サークルに所属していない3人が、しつこいサークル勧誘から逃れるために、苦し紛れに作った「解放サークル」。監査があるから活動の記録をつけるように言われ、3人は日誌をつけることになる。初めての会合で、3人は向かい合って座ると、話しづらいからとカウンターに並んで座る。カウンターの前は窓で、暗いから窓には自分の姿が映っている。自分と向き合うことを表すような印象的な画だった。「マイ・ディア・ミスター」はドンフンがメインだったけど、「私の解放日誌」は姉弟妹の3人とクの話がそれぞれに展開するので、ちょっと散漫な印象を受ける。仕事はうまくいかない、上司はクソ野郎、同僚ともうまくつきあえない、お金を貸している元彼は逃げるし、しかも他の女といる、休みの日は家の手伝いで終わる。実家はソウルから遠い、通勤だけでも大変。これはミジョンの状況だけど、3人が3人とも仕事で悩みがあって、望むものが手に入らず、通勤に苦労している。退屈な日常を、それでもこなしている感じが、なかなかリアル。大きなことも起こらないし、変わり映えのない映像が続くので、退屈と言えば退屈。そこもリアル。ミジョンはクの影響で変わっていくのかと思ったら、自分から行動を起こして変わろうとするんだね。あがめるとは、応援すること。プログラミング勉強している時に、「オーバーザサン」で夫が働けなくなって、自分が家計を支えるのにプログラミングを勉強しているってメールが読まれて、スーさんと美香さんが投稿者を応援したんだよね。その時、自分も応援されたいって思ったのを、思い出した。ミジョンも応援されたいし、応援したいんだね。

自分の詰み具合が一周回って面白くなる時がある。まあ、すぐ我に返って笑えないって思うんだけど。自分の状況を笑えればいいのかな。分からん。私も解放されたい。どうしてこんなことになっちゃったんだろう。こんなはずじゃなかったのに。こんなはずじゃなくて、こうだったはずを並べてもむなしいだけ。それは現実じゃない。現実はこんなはずでしかない。それを言い聞かせて言い聞かせて認めていくしかない。現実はこんなずでしかない。満足できないなら、満足しなくていい。それでも現実は現実。並べなくてもむなしい。仕事自体が、会社にいること自体がひたすらにむなしい。休みたい。3年くらいお金の心配しないで休みたい。

3月8日の国際女性デーに桐野夏生さんと「子宮」の盛可以さんのオンライン対談がある。しかも、リアルタイム視聴も1週間のアーカイブも無料という太っ腹。河出書房新社ありがとう。この2人の並びを見ているだけで元気が出てきた。山本文緒さんの「無人島のふたり」、予約数が少ない市外の図書館でも蔵書1冊で28番目だったから借りるのは諦めてたんだけど、さっき見たら蔵書4冊に増えてて、30番目だったから予約した。買えないのは申し訳ないけど、ラッキー。

解放サークルの一人が、解放されるには退職か離婚しかないというと、離婚しているもう一人が、ひとつはしたけど解放されなかったって言う。解放は人それぞれなんだろうな。

自分の状況を笑えるというのは、状況の捉え方を変えるということで、それはそれで必要なんだけど、自分としては状況自体を変えたいから、笑えても仕方がない。捉え方に関しては、認知行動療法で試してみた。被害妄想気味で僻みっぽい自分には認知行動療法は合っていたと思う。ただ、現実そのものは変わらない。現実に対して行動をしないといけないんだけど、失敗したから、もうやりたくない。

子どもを産んだら奨学金の返済減免だって。よく次から次に的外れな政策を思いつけるものだ。出産と奨学金何の関係もないし、奨学金の返済減免されたらその分育児費用に回せるのはそりゃそうだけど、育児費用を助けたいなら、奨学金ではなくて別の補助金なりなんなりを用意すべきでは。そもそも子どもを持つかどうかは個人の選択によるもので、政府が介入するものではない。子どもを持たない人、持てない人もいて、公平じゃない。まーじで、女性を産む機械としてしか見てないんだな。知ってたけど。海外の永住者が2022年、過去最高の約55万7千人で、女性が約62%、1990年には永住者に占める女性の割合が約54%だったから、女性が増えているって、まあ納得。海外で働けるほど優秀な女性は、日本から出ていくよ、そりゃ。海外なんて夢のまた夢。ここからでさえ出ていけないんだから。青年海外協力隊の説明会は行ったことあるんだけど、仕事辞めて行く勇気がなくて、応募もしなかった。「清少納言を求めて」の著者が利用したような休暇制度があればいいのに。あー長期で休みたい。ようやく明日休み。2日なんてあっという間。家事もやらないといけないからあっという間。

自分を責めるのに疲れたから、言ってもらいたい言葉は何だろうと考えて、思い浮かんだがトム・ハンクス主演の「幸せへのまわり道」で、ロジャースさんの「そのままでいいんだよ」って言うセリフ。映画館で見て、このセリフ聞いた途端自分でもびっくりするくらい大号泣した。なので「そのままでいいんだよ」って声掛けるようにしたんだけど、このままでよくないって反発してしまう。マリエル・ヘラーって新作撮ってるのかなって検索したら、去年の6月にエイミー・アダムス主演で映画を撮るってニュースがあった。ダークコメディホラーだって。なんか、マリエル・ヘラーが撮る映画にぴったりの言葉な気がする。原作は翻訳されてないみたい。翻訳されたら読みたい。