2023.9.5

「想い出づくり。」香織の父親が、地元のホステスに入れあげて、彼女が東京に出るからって、会社休んでそれを追いかけてきた。当然香織の母親は怒るんだけど、父親の職場ではあの真面目な池谷さんも人の子だったんだね、あの奥さんだったら仕方ないみたいに言われて、さらにおもしろくなくなって、東京でいいところで食事して、洋服仕立てて37万使ったお母さん。香織は父親と仲がいいからか、父親に対してあまり怒らない。3家族出てくるけど、香織のところの父娘関係が、一番娘っぽくない。父親は職場で若い職員が増えて、その若さがまぶしくて自分が老いたように感じていた。ホステスの彼女と話す時だけは自分も若いように感じて、客商売だからと分かってはいるんだけど、入れあげてしまったと話。お父さんの気持ち、分からないでもないんだよね。若い子と話し合ったとき、調子に乗りそうになるけど、それは、若い子が気を使って合わせてくれていることを忘れないようにしないといけない。ただ、同じ中年としては分かるけど、娘となったら、しかも自分が23なら無理だと思う。私だったら母親と一緒になって怒る。

久美子は24になった。根本が1ヶ月働いて迎えに来るのを待つけど、来たのは香織だった。根本は1ヶ月続かず、しかも妙子と住んでいると。それを聞いても久美子は根本を諦められない。個人的に根本のよさが分からないので、久美子の気持ちが理解できない。これで切れたと思えば喜ばしいことなのに。久美子は彼にお金は渡さない、働くまで一緒に住まない、彼は本当はいい人なの、私が彼を変えると言うけど、そんなことしなくていいよ。

のぶ代は中野との結婚を決める。茂のこともあって押し切られた感じがなくもないけど、東京観光楽しそうだったもんね。話が進むにつれて3人で集まるシーンが減ってしまって寂しい。久美子はロマンスカーで働いていて、思い出したのがタナダユキ監督の「ロマンス」という映画。この映画は2015年で、客室乗務員は2人。久美子の頃は1981年で4,5人。この頃は満席で、まずおしぼりとメニューを配る。飲み物の注文とって、1人が作って、他の人が席まで運んでいる。お弁当も最初からついているのか、全員に同じのを配っている。「ロマンス」の頃は、満席の記憶はなくて、今のような車内販売のワゴンを使っている。久美子の頃は花形の職業だったのかな。のぶ代がロッテの工場に勤めて手取り10万いかないと言っていたのに対して、久美子は月によっては10万超えると言っていた。そこから7万だまし取られたんだもん、ひどい話だ。それでも、15万の海外旅行費は出す気だったから、3人はお金に余裕がある方なんだろう。「日曜の夜くらいは」の3人は、まず、7万を出せないし、出さないと思う。

「Teko Poko Cafe」の脚本、「ひきこもり先生」の人なんだ。納得。でも、そのままでいいとは思えない。そのくせ変えるために何もしない自分が許せない。あああまずい。落ち込みそう。本読んでても罪悪感持つようになってきた。まずいまずい。私が、バリキャリになれる未来はなかった。人から信用される未来もなかった。選ばなかった選択肢を仮に選んでいたとしても、その未来はなかった。これからどうするのかも、どうしてこうなったのかも、聞かないでほしい。自分が一番知りたい。聞いてくるのは自分だけど。見なきゃいいのに、しいたけ占いの9月見て、落ち込んだり。そんなことは起こりえません。マルチバースで起こってんのかもね。マルチバースでの自分は仕事楽しんでるのかな。それは羨ましいね。なんだかんだ言っても仕事楽しめる人が一番生きやすいと思う。どうせ働かなきゃなんだから、とはいえ、そんな幸運に恵まれるとは思えないし、才能ももないし努力家でもないし。羨ましいとは思うけど、目指す気はないくせに諦めきれないのが嫌。じゃあさ、楽しくなくていいから、ブルシットではないジョブがほしい。お願い、神、仏、他力、運慶。

明日仕事行きたくない。休みたい。生きているだけでいいというのは、納得なんだけど、生きていくためにはお金が必要で、そのためには働かないといけなくて、つまり、働いて稼いでそれで生きているならいいとなる。ので、ハードルが高いなあと思う。今は働けてるけど、どうなるか分かんない。だから不安で仕方がない。国はなにもしてくれないから、自分でどうにかするしかないんだけど、難しいと思う。「限りある時間の使い方」読んで、結果が出るには時間がかかること、もしくは結果が出ないかもしれないことに取り組むとあって、政治活動というのは思い浮かんだんだけど、自分が生きているうちには間に合わない気がする。だから取り組まないという考えは間違っているけど、モチベーション持つのかなとは思う。やらなくていい言い訳探しているみたいでしょ。自分でも嫌になる。自分で自分が嫌になることばかりなんだけど、それは理想の自分があって、その落差のせいなんだろうか。理想の自分をなくしてしまえばいい。

先週末図書館に行ったときに、新着図書の中に「トランスジェンダー入門」があって、つい借りてしまった。図書館の本はまとめて届くので、週末で3冊受取、「敗者としての東京」が読み終わらなかったので延長と、4冊あるから絶対他は借りないと思って行ったんだけど、借りちゃった。ほら、市内も市外もしばらく届きそうにないんだよね。「トランスジェンダー入門」は、入門と銘打っているだけあって、読みやすい。入門にいい本だと思う。分かるとはならなくて、別に分かる必要はなくて、トランスジェンダーの人はこういうことで問題で悩んでいると知ることが大事かなと思った。そして、問題の多くはシスジェンダー中心の社会設計、制度設計になっているからで、シスジェンダーとしてはこれを解決する責任がある。そして、学校での性教育の大切さ。