2022.11.28
ANAのバーゲンがあるので、あら、伊豆行っちゃうと思ったけど、12月は金曜日2しか休めそうにない。2って、今週末だ。無理だね。週末、病院行ったとき、暖かい素材のデニム見てくるの忘れた。今日、会社着いてから思い出した。なぜだ。今年はもう街中に出る用事はないから、どうしようかな。服見に行くのは忘れたけど、本屋には行った。大きい本屋はいいね。あれもこれも読みたい。京都のガイドブックも立ち読みしてきた。京都、行きたい。
「三姉妹」見れた。感想にはネタバレあり。ソウルに暮らす三姉妹。長女のヒスクは、花屋を営みながら、娘のボミと暮らす。ボミとはうまくいっていないうえに、別れた夫は金をせびりに来る。ある時、がんが見つかるが、誰にも相談できない。次女のミヨンは熱心なキリスト教徒。聖歌隊の指導者で周りからの信頼も厚く、大学教授の夫と2人の子どもと、高級マンションへ引っ越したばかり。しかし、夫は浮気、娘は祈りを拒否。三女のミオクは売れない劇作家。物流業を営む夫と、夫の連れ子と暮らす。酒を飲んでは周りに絡み、当然連れ子とはうまくいっていない。滅多に会うことのない3人だが、父親の誕生日に実家に戻ることにする。
ヒスクを見ていて辛かった。ボミも元夫もヒスクにひどいこと言うし、ひどい態度なんだけど、ヒスクは笑って受け流して、怒ったりしない。電気代がもったいないからって電気を消した暗い部屋や店でただ座っている。痛みが出るくらいの症状なのに、がんのことを誰にも相談できない。花屋に来た客に、「実はがんなんですよ。初対面なのに重い話ですみません」って感じでしか人に話せない。道端で勧誘された怪しい宗教にすがってしまうくらいに、追い詰められている。ミヨンが会いに来た時は、ミヨンから姉さんはどうしてすぐ謝るのかって指摘される。
父親の誕生日を祝うために実家に戻った時、三姉妹には弟がいることが分かる。そして、ヒスクは父親が外で作った子供であること、父親は酒が入ると母親とヒスク、弟に暴力をふるうこと、ミヨンはミオクを連れて近所の人に警察を呼んでほしいと助けを求めるが、事情を分かっているのに大人は、父親を牢屋に入れる気かと助けてはくれないこと、そして、年端も行かないミヨンに大きくなったなと性的な視線を向けたことが、分かる。父親の誕生日を祝う席に、弟が乱入してくる。暴れる弟をミオクの夫が押さえつけると、ヒスクはごめんなさい、この子は悪くないって弟をかばう。ここで、涙腺決壊。ああそうかって、こうやってヒスクは子どものときから、弟を父親からかばっていたんだって、相手を怒らせないために、自分が全部笑って引き受けて謝っていたんだって、そのまま大人になってしまったんだって。姉さんは悪くないのにどうして謝るのかと怒鳴るミヨンは、ヒスクを助けられなかったこと、そしてミオクを守るために、大人になってからも2人のことを気にかけ、忙しくてもミオクの電話には対応するし、ヒスクにお金も貸してやるんだなって。ミオクは、だから夫が子どもを叩いた時、あんなにむきになって起こったのかなって、そして、同じように酒を飲んでしまう自分が嫌で、だから酔っていないふりをして、子どもの面談に行ったのかなって、想像して、泣いた。でも、父親が謝るのは、同席していた牧師に対して。ミヨンは言う「牧師様にじゃなくて、私たちに謝って」と。父親は子どもたちには謝らない。その後どうしたのかは書かれない。三姉妹は入院した弟を見舞う。ヒスクがね、部屋を出る前に弟を抱きしめるの。また泣く。その後海へ行って3人で写真を撮る。その画像はカラーだ。回想シーンはモノクロでね、3人の、そして弟の未来が、明るいカラーであるようにと祈りのように思えた。
あと、宗教二世の問題のことを考えてしまった。最初は、ミヨンが食事の時にお祈りができない娘のことをきつく叱って、娘はミヨンが夫の浮気に対する怒りを本人にはぶつけれられない代わりに枕に顔をうずめて叫ぶんだけど、それを聞いてしまって自分のせいで母親がそうしていると思い込み、ごめんなさいと謝って泣く。ミヨンの子どもたちが宗教二世なのかと思ったら、実家に戻って両親も信仰していたと分かり、ミヨン自体が二世なのかもしれないと思った。そう思うと、ミヨンの行動は自身の母親のそれかもしれないし、ミヨンの娘の行動はミヨン自身のそれだったのかもしれない。ヒスクは店の前で声を「家族のことで悩んでいますね」って声をかけてきた宗教の勧誘に、配達の仕事があるのに、ついて行ってしまう。絶対怪しいじゃんって思うんだけど、それでもヒスクはすがりたかったんだよね。ボミが、突っ張った態度のままなんだけど、祖父の誕生日には一緒に帰るし、会食の席で祖父に「大人なのに謝れないのかよ」って文句言って、これは嬉しかったな。ヒスクも嬉しかっただろうな。結局父親とどうなったのかは書かれないし、父親の影が薄い。出番もあまりない。父親を許す方向に行かないのがよかったし、父親の暴力を彼の側にも理由があったんだって書かないし、父親を愛されキャラみたいに書いて仕方ないよねって方向にも持っていないのが、本当によかった。これまでそういう書き方多かったじゃない。今作は娘の物語として書いてくれたのが、よかったと思う。
図書館の本1冊、雑誌1冊が回送中なので、週末取りに行く。予約人数からいって、今年はもう届かない気がする。空いた2枠で、こないだリストアップした読もうと思っている本たちを借りて、取り掛かろうかな。