2023.9.19

3連休が終わってしまった。次は10月か。

土曜日は午前中に病院があって、その前に図書館で本借りて、待ち時間にそれを読む。でも、空いているので会計まで40分位で終わり、あんまり読めない。ここはコロナ禍前は1時間は越えていて、コロナ禍で半分くらいの時間で終わるようになって、5類になって戻るかと思ったけど、今のところ戻らない。明日行く眼科も、同じなんだよね。この眼科はコンタクトレンズ処方の外来が多くて、私もそれで通うようになったんだけど、コロナ禍になってから、その外来が減ったと思う。コンタクトの場合、店からファイル渡されて、それを受付に出すから、分かるんだよね。コロナが落ち着いたら(実際には落ち着いていないけど、全然)戻ると言われていた客足が、病院では戻らなかったのか。マック寄って本読んでから帰ろうかと思ったけど、コロナも増えているしやめて買い物して帰る。

岸辺のアルバム」を見終わった。感想にはネタバレあり。息子世代による父親世代の価値観の否定と、繁の行動を通して書いたけど、律子からも則子からも、謙作は否定される。律子は堀先生との結婚を決め、両親に紹介するが、2人ともいい顔をしない。律子は謙作に、先生という職業で稼ぎも少ないのが気に入らないんでしょ、でも堀先生は人間としてお父さんよりは豊かだと言う。繁も同じこと言うよね、雅江のお父さんの方が人間らしいって。則子は謙作に、お父さんは逃げてばかりいると言う。謙作は、部下が他社へ引き抜かれるし、絢子はこの部下と結婚するし、会社は倒産するし、あげく家も流されてしまうと、全部失くしてしまって、最後には家族が残る。嘘ばっかりのアルバムを、大事なものとして家から持ち出すのは、嘘ばっかりもひっくるめて家族として生きていくということなのかな。最後は、明るい感じで岸辺を歩く4人の後ろ姿で終わるけど、そこに「この家族がその後どんな幸せがあったか、どんな不幸があったかは分からない」というようなナレーションが入る。画としては幸せな感じで終わったけど、それだけでは終わらせないんだ。

続いて「異人たちとの夏」を見る。感想にはネタバレあり。あれ、原田がだんだん衰えていくのって、両親に会っていたからなのか、ケイと会っていたからなのか、どっちなんだろう。ケイはなんで原田を連れて行くのを諦めたんだろう。よく分からなかった。アンドリュー・ヘイが映画化するみたいで、それは楽しみ。

日曜日は、午前中家事やって午後から眼科。午前中に録画していた「世界サブカルチャー史」の日本編を見る。うっかりしていて4回も見逃してしまった。NHK+で見れたら、70年代の1回目から見れたんだけど、NHK+で見れなかった。NHKオンデマンドで見れるなら、ユーネクスト解約後に加入しようかと思ったんだけど、ここでも見れない。

経過は特に問題なし。次3ヵ月後に効果があれば左目もやる。昨日の夜や今日の午前中に、台湾のことちらちら調べていて、行きたい気持ちはあるけど、コロナもあるし、老後に備えてお金使わないようにしたいし、10年近く海外行っていないからびびっているしで、行きたいけど行きたくないみたいな気持ちになりながら調べていた。昨日気持ちが盛り上がった瞬間に、明日旅行ガイドも置いてあるブックカフェに行って、こないだ買ったガイドブック持って、よさそうなお店を書き込んでこようと思っていたのに、出発前になってやっぱり、海外は止めようと思い、ガイドブック持たないで家を出た。病院終わって、迷ったけど読書はしたいからどうせカフェには行くつもりだし、ブックカフェに行くだけ行ってみてから決めようと思い、ブックカフェへ。空いてる。台湾のガイドブック見てたら、行ってもいいかなと気持ちが少し盛り上がってきた。結局2時間近くいた。ガイドブック中心に見ていたから、読書はあまり進まなかった。読んでいるのはディアナ・レイバーンの「暗殺者たちに口紅を」という小説。60歳定年を迎えた4人の女性元暗殺者たちが、会社の招待でクルーズ旅行へ向かうと、会社から暗殺者を仕向けられていて、その事情を探るために、彼女たちが会社の幹部や、同業者に接触していくんだけど、元々優秀な4人だけど、体の衰えには勝てない。それでも、それまでの経験や知識、そして4人のチームワークで乗り越えていく。翻訳小説にしては短い、400弱の物語なんだけど、中身がぎゅっと詰まっている読み応えのある小説。書きたいことは色々あるけど、今書きたいのは彼女たちが暗殺のターゲットを決めたら、準備や下調べに力を入れる。これ読んで、励まされたの。台湾旅行は不安でいっぱいだけど、出発前に調べておけば、減らせる不安もあるんじゃないかって。家に帰ってから続きを読んで、やっぱり旅行に行こう、明日は図書館に行って調べてみようと思った。

月曜日、朝食のパンを買い忘れてしまったので、朝マックに行こうかなと思い準備を始めたけど、図書館に行くなら街中まで出て、モーニングをしようと決めた。カフェで小説の続きを読んで励まされて、この日はガイドブックも持ってきたので、図書館で色々調べて書き込んだ。予約の時間が終わりそうだったので、新たに予約して席を変わったら、隣に小児看護の勉強をしている女性が座っていた。前にも同じ勉強をしている女性と隣り合ったことあって、その時の女性を同じ人かは分からないけど、劣等感と焦燥感に襲われる。それでもまだこの時は大丈夫だった。帰ってからがまずかった。しばらくしてお腹が空いたので、お昼を食べに行く。小説の続き読んでたんだけど、うっすら不安に覆われてきた。お昼終わって、図書館戻るか、昨日のカフェに行くか迷ったけど、ちょっと気分転換が必要だと思って、久しぶりにセカンドストリートへ行く。前に見たHYKEのワンピースがある。売れたのかと思ったけど、夏に一旦ひこっめて、秋服としてまた出てきたのかも。かわいいけど、高い。いいなと思う服もあったけど、試着の気分じゃない。店を出て、昨日のカフェに向かう。ガラス張りなので中が見えて、ほぼ席が埋まっている。ちょっと行った先にある別のカフェにしようと思って行ってみたら、休みだった。戻るときにまたのぞいてみて、入ろうかなと思ったけど、コロナも増えているし、やめて帰ってきた。

帰ってきてからもうっすら不安で、こういうときは本も字幕も読めるので、本読んでたんだけど、疲れる。午前中は台湾のこと調べて行く気になっていたのに、もう旅行に行くなんて間違っていると自分を責めていた。昨日の夜、いざとなったら死ねばいいから、お金や仕事や将来の心配はしないで旅行に行こうと思ったのに、1日経ったら、仕事で役に立たないくせに旅行とかありえないとか、役に立つように勉強すべきだとか、旅行に使うお金があるなら貯金するべきだとか、「暗殺者たちに口紅を」読み終わって、次に読み始めたのが砂川文次の「ブラックボックス」なのも、不安に拍車をかけていると思う。「暗殺者たちに口紅を」は図書館で読み終えたので、そのまま返却してきた。そしたら、今市内も市外も借りている本がなくて、「姑獲鳥の夏」はキンドルで読んでいるけど、この隙に積んでいる中から何かをと思って、たまたまツイッターのTLに「遠くに行きたいけどそれは距離のことじゃなかった」ってブラックボックスの一文が流れてきて、その印象が残っていたので読み始めた。サクマの焦燥感が分かる。明らかに今読んではいけない本だった。自分を責める声が止まらず、焦る一方なので、寝る。「あとは寝るだけの時間」を聞きながら横になる。又吉のお母さんが、メールで「~」が出せなくて、「π」を使っていたって話に笑う。最近この番組を聞き始めたけど、雑談みたいな感覚で聞けるから、不安に襲われている時にいい。

月曜夜の不安は3連休が終わってしまうという憂鬱さも手伝ってのものだったのか。休みが足りない。働けなくなったら死ねばいいから、不安になる必要はない。全然大丈夫じゃない。私は全然大丈夫じゃない。環境を変えるしか方法がないなら、失敗したからもう無理だな。いつか舞ちゃんみたいに玄関から出られなくなる時が来るんじゃないかと思うと怖い。私さ、30前半くらいまでは、こんな世の中でも生き抜いてやるって思えていたんだよね。まあ、ポジティブ心理学の影響大なんだけど、自分が変わって、そのために努力して、同じように努力し合える仲間がいれば、って、だから人とのつながりを大切にとか思って色んな集まりに出たり、自己啓発の本を読んだり。完全に間違った方向に行っていた。今は生き抜いてやるとは思えなくて、間違っていた当時の方が、希望があるだけ気持ちは楽だった。今はどうせ死ぬって思って、気を紛らわせて、毎日をやり過ごして、こんなはずじゃなかったって後悔して、気を紛らわせての繰り返し。気は楽だったけど、絶対に戻りたくない。

前に読んだ、鳥取県庁の取組みがまたTLに流れてきた。結局上が変わらないと変わらないという話。30年後には万が一変わっているかもしれないけど、その時70過ぎているし、関係ない。そりゃ、今まで取り組んで来てくれた女性がいるから、自分は働けてるのは分かってんだけど、どこか遠い世界の話なんだよね。高学歴でバリキャリか、才能ある人の話でしょ。はいはい、いじけてるだけなのは分かっている。この状態には名前がついている、学習性無気力。だって頑張ったのに何にも変わらなかった。もう頑張りたくない。あーあ、いじけが過ぎる。そして、今は台湾旅行はいかないかもに傾いている。柚木さんとゆっきゅんがそれぞれゲスト回のポッドキャストが更新されている。聞いて気を紛らわせよう。気を紛らわせて、1日をやり過ごすのがいいことなのか分からない。何もしない毎日が積み重なっていって、何の結果もない未来が生まれる。何もしないんだから何もなし得ない。

希望があった時の方が気が楽だったは、まあ一部ではそうだけど、全く不安がなかった訳じゃない。ただ仕事に関しては転職するから今は耐えようみたいな、そういう希望はあった。今が終わるかもしれない希望。今は今が続く絶望と、そのくせ今が終わることに怯えている。それを一番恐れている。そしたら給料入ってこない。もう働けるところなんてない。今より若いときでさえなかったんだから、今あるわけなくない。いざとなったら死ねばいい。今はこれも支えにならない。3連休が恋しい。休みはいつも楽しい。3連休ならなおさら楽しい。その分休み明けの憂鬱もひどいけど。毎週3連休ならいいのに。それでも休み少ないくらいだけど。3連休の初日に戻りたい。

久々に「姑獲鳥の夏」読み返しているけど、京極堂も榎さんも、いい友達だよね。関口はいい友達を持った。