2023.10.2

土曜日、「狂骨の夢」を借りに図書館へ。少し遠回りして歩く。新聞は読んでいる人がいて読めないので、雑誌を読んで帰る。早く狂骨に取り掛からなくては。帰り道にあるマックが空いていたら寄って行こうと思ったんだけど、窓からのぞいたら結構混んでいたのでやめた。家に帰って早速読む。前2作より、1回しか読んでない狂骨の方が覚えている。

仁義なき戦い 完結編」見終わる。今作も原爆ドームで終わる。「戦いがはじまるとき、若い人の血が流れる。しかしその死は報われることはない」というナレーションがシリーズ通じて3回くらい入っている。ちょっと、うろ覚えだけど。シリーズを通じてのメッセージは争うことの愚かさ。そして、犠牲になるのはいつだって若者。広能が引退を決めたのは、顔もうろ覚えの若い構成員の死。広能と武田は、引退して、組織も一つにまとめたけど、なあんにも終わっていないことを、戦いがまた繰り返されることを、2人とも予感している。いつまで愚かなことを繰り返すのかとのナレーションが原爆ドームにかぶって終わる。ヤクザの書き方がかっこよくないのがよかった。もちろん、菅原文太とかはかっこいいよ。そういう立ち居振る舞いのかっこよさではなくて、ヤクザの生きざまがかっこよくなかったでしょ。親分世代は保身保身で、何にも知らない若者は使い捨ての駒で。

せっかく途中まで見たから、「TAR/ター」を最後まで見る。女性でも権力を持てばハラスメントはする。リディアのハラスメントが公になったとき、誰も彼女を擁護しない。楽団も彼女をくびにする。日本とは違うと思った。居場所を失くしたリディアは、アジアの国で再び指揮をする。未成年への性的暴行で告発されたアンセル・エルゴートが、日本でドラマ撮影に参加したの思い出した。コスプレしたような観客で埋まった客席と、もう船は出発したので戻れませんみたいなアナウンスは、なんだったんだろう。

読書が進む。今回初めて百鬼夜行シリーズを単行本で読んでるんだけど、昔読んでいた時は全部文庫本、読み直してからは姑獲鳥は電子、魍魎は文庫だったんだけど、単行本いい。机に読んでいるページを押さえないでも開いたままで置ける。だから、ご飯食べながら読める。行儀悪いけど。手に持たなくていいから疲れないし、いい。鉄鼠も単行本で借りようと思ったら、なかった。これ以降も、単行本があったら、それで借りよう。かなり重いんだけど、読みやすい。

そろそろ鍋にしようと、久々に鍋の材料を買う。

あれ、夕食なに食べたっけ?あ、思い出した、夕方散歩に行って、帰りにセブンに寄ってそばを買ったんだ。それを食べた。お菓子も欲しかったけど、我慢。夏に日向夏ティーが美味しかったシリーズの、葡萄もおいしかったんだけど、葡萄がなくて林檎があったので買ってみたら、甘すぎて好みじゃなかった。ハイボールを1本買う。2週間前にも1本買って、それを飲みながらチョコをつまんで「オマージュ」を見た。ハイボールとチョコは合うし、映画も集中して見れるし(ただ見ているだけだと、スマホいじったりつい気が散ってしまうので)、いい時間だったので、先週は「そばかす」を見ながら、そうした。いい時間だった。今回は狂骨を読みながら。ただ、毎週はまずいかなと思いつつ、まあ、飽きっぽいからそのうちやめるでしょう。それまでは楽しもう。

「みんなでひきこもりラジオ」を聞き逃しで聞く。57歳の男性が、若い頃は働いていたけど、つまずいて、30頃から引きこもり。歯科に行くのに久々に朝7時の列車に乗ったら、自分が引きこもっている間、この人たちは働いて家族を持って老後に備えてきたんだなと思った。何とかしなきゃと思いながら、もうなんともできないと再確認する。役には立たないけど、せめて迷惑はかけないようにしたい。この人ではないけど、他にも、役に立たないのに生きていていいのかという投稿があって、アナウンサーが役に立たないとかそういうね、その考えを否定して、そうだよ、そんなことで生きていいかどうかとか、人の価値が決まるもんじゃないんだよと思うんだけど、その一方で、役に立つって大事じゃないかとも思う。

日曜日、トイレに行きたくて6時頃目が覚めてしまう。普段だったらまた寝るけど、なぜかこの日は目が冴えてしまい眠れそうにないので、起きる。狂骨読んで、SNS見て、7時頃身支度をして、朝マックに行く。狂骨重い。狂骨読んでいたら、眠たくなってくる。早起きの弊害が。本当はもう少しいたかったけど、集中できないので、店を出る。DVD返却して、ふぞろい確認したら、2までしか置いていなかった。

家に帰って家事をしながら、台湾旅行のユーチューブを見る。マツコの知らない世界が台湾夜市特集と知り、Tverで見る。台湾旅行への気持ちが盛り上がってきたので、行こうと思い、日系ホテルを予約しようとしたら、埋まってた。いろいろ調べたら、3泊9万弱が見つかったけど、ちょっと出せない。11月の連休狙っていたけど、さすがに考えが甘かった。旅行気分になっていたので、11月の連休でどこか行けないかなと探したけど、ホテルが埋まっている。高いとこしか空いてない。熱海のロマンズ座カドは空いていたんだけど、バストイレが室内にないのはきつい。バスはまだいいけど、トイレの近い中年にトイレなしはきつい。諦めよう。

夕方、また散歩に行こうかなと思いながら横になって本を読んでいたら、2時間近く寝てしまった。早起きは3文の得って、全然得してない。

夕食終わって、大河も終わると、憂鬱タイムなんだけど、実はこの土日はあまり憂鬱にならなかった。たぶん、サントリーの社長が皆保険制度を民間にって話をしたでしょ、皆保険制度がなくなったり、一部でも民間に開放されたら、本当の本当に命が金で決まる。そんな世界で生きていけるとは思えない。でも、逆に諦めはつくかなとも思った。これから年を取って衰えていく一方だし、病気のリスクも上がるけど、そうか、お金がないとどうにもならないなら、どうにもならないかって。ますます長生きに希望が持てない。まあ、だからといっていざというとき選択できるか、いざというときが今だとわかるかは、それも無理そうなんだけど。

また、「みんなでひきこもりラジオ」を聞く。役に立たなくても生きてていいとは思うんだけど、でも、役に立たなくていいとは思えない。役に立てるなら立った方がいくない?最近こればっかり繰り返している。思えないなら思えないでいいや。だからって何か努力しているのかといえば、してないから、役に立たないままなんだよね。努力すれば役に立てるかといえば、分からないんだけど、努力しなければそのままなのは分かる。努力できないのなら、役に立たなくてもいいと割り切ってしまえばいいのに、それもできない。聞いている時は特に落ち込まずにいたんだけど、月曜日はだめだ。落ち込んでしまう。どうしたらいいかわからない。

「狂い」の調教で、春日先生が「65まで健やかな精神状態で過ごす方法は」という質問に、「頭、おかしいよね」って答えて、平山さんが「言葉、言葉」って突っ込んでいる所がおもしろかった。健やかな精神状態で過ごせることなんてできないらしいよ。そう思ったら、少し楽かも。それがないのなら、今憂鬱なのも別におかしくないってことだよね。この質問者は65までと言っているけど、2人の話によるとうやはり会社を辞めてからの方が問題らしい。趣味を持てばいいと言っていた。平山さんはスポーツをすすめていた。スポーツをすると最初はできなくて失敗して、恥をかくから。恥の器を大きくした方がいいと。これは印象に残った。確かに、失敗や、恥をかくことを恐れている部分はある。

「仕事のオンとオフが切り替えらない」に、春日先生が仕事がうまくいかないとオフもうまくいかないみたいに言っていて、これ逆は違うのかな。プライベートはうまくいっていないけど、仕事は好調みたいな。ありそう。知らんけど。平山さんも切り替えはできないから、濃度を薄めると言っていた。面白い考え方だな。

石垣りん「ユーモアの鎖国」を読み始める。土日で狂骨が思いのほか進んだので、週末鉄鼠を取りに行くまで余裕がありそうなので、薄めのエッセイなら読めそうということで。エッセイの何作かは「朝のあかり」にも収録されていたので、読んだことがあるものもある。「もし女性が結婚を目的にしなかったら、今よりずっと成長するだろう、と言った人がいたが。私もそうだろう、と思う。結婚しない、というのではなく、結婚をアテにして暮らさないということである。」これが書かれたのがいつかは分からないけど、出版が1973。81年の「想い出づくり。」で25までに結婚しないと売れ残りとされていたから、若くして結婚して専業主婦が当たり前の時代にこう言えるのはすごい。やっぱり、仕事して家族を養っていたから言えるのかも。りんさんは、付き合っていた人はいたのかな。同じ章に待っても来なかった人の話が何回か出てくるんだけど、いい感じだった人なのかなと勘ぐっている。結婚する気がないって早く気が付けばよかった。そしたら、でも、転職しようと結構頑張ったんだよ。プログラミングもやってみたし。そしたら、こうしたのに、ああしたのに、が出てきたんだけど、それ結構頑張ってやったやつだった。あと、あれはやらないこれもやらないも出てきて、婚活とか超無駄だった。まじで何もうまくいかなかったんだな。お金時間友達自信。失くしたものの方が大きい。

仕事がうまくいっていたら、こんなに悩むことはなかったんだろうか。そういう人もいるんだろうな、うらやましい。そういう人でも健やかな精神状態ではないってこと?じゃあ、健やかな精神状態なんて幻なのかも。ありもしない理想なのかも。ニセの感情とありもしない理想に振り回され過ぎた。自分がどうしたいか考えればよかった。