2023.11.9

3連休だ。やっとだようやくだ。JRチケット払い戻ししてきた。駅ビルの商業施設でご飯食べて帰ろうと思ったら、数施設は行っているうち、1施設がお休みで通れなくなってて、ただでさえ迷路みたいなのに、通れないところがあることでさらに迷路で、出られないかと、一瞬思うときもあった。よく行くカフェもお休みで、大戸屋に入ったら、おかずがしょぼくて悲しかった。量減ってるよね。ここだけじゃないけど、物価高で外食は高いししょぼいし、悲しくなってくるね。満たされなかったのでコーヒーとケーキでもと思ったけど、気分が乗らないのでせんべいやら野菜かりんとうやらの詰め合わせを買って帰った。帰ったらすぐお風呂。その後買ってきたお菓子をぽりぽり食べながら読書。先日まで小説が全然読めなかったのに、この日は進む。「聖なる証」は、1859年のアイルランドが舞台。クリミア戦争の従軍看護師で、ナイチンゲールに師事していたリブは、絶食しているのに生存している、奇跡の少女アナを観察するためにやってくる。家族や村の医者は本当にアナが食べていないと信じていて、医者はそのことを雑誌に書き送ったことで、アナの元には奇跡を信じる信者が訪れるようになる。村ではアナが本当に絶食しているという証がほしく、リブに観察の仕事を依頼した。ナイチンゲールに師事した看護婦が言えばその分箔もつくとの狙いが村にはある。少しやせて、年齢の割に小柄ではあるが4か月間何も食べていないとは思えないくらい、普通に生活しているアナの姿に、リブは家族か信者がこっそり食べ物を渡しているに違いない、なんとかその証拠を見つけてやると挑むが、見つからない。「星のせいにして」も看護婦(今は看護師だけど)が出てきてケアがテーマだった。今作でもリブは優秀な看護婦で、ことあるごとにナイチンゲールの教えを思い出しては、冷静にアナの観察に勤めようとする。ただ、頭から疑ってかかっているので、家族が自分にとる態度や、村の人たちの視線に、いちいちこれは自分がアナの秘密を暴きに来ているから冷たいんだと思ったり、ちょっと自意識過剰な部分がおかしい。真面目なんだね。今は、実はアナは自分が来るまでは普通に食べていて、自分が観察に来たことで絶食しているのではと考え始めたリブが、罪悪感を覚えていることろ。ぽりぽりぽりぽり食べすぎた。最近、食欲がまずいことになっている。これしょっちゅう書いている気がする。ストレスで食べすぎて、食べ過ぎたことがストレスで。

「コタツがない家」は、初回は悠作の言動にむかついていたけど、回を追うごとに吉岡さんの演技も含めて楽しめるようになってきた。順基の反抗はね、万里江にとってみたらショックだけど、小学生の順基が悲しかったのは事実だし、まだ高校生だし、もう少し大人になったらきっと分かるよと思う。こういう時万里江側につくのは悠作のいいところだよね。達男が投資には失敗したけど、貯金は700万あるのは黙っていた。700万と年金だけで安心して老後が過ごせると思っているのか。ごもっとも。街中の大きな本屋だと階が違うからお金の本は見なくてすむんだけど、近所の本屋は狭いので、小説の近くにあるお金やビジネス書のコーナーが見ようとしなくても目に入る。好きな本だけ読んで生きていかれたらいいのに、そうもいかない。FIREのこともちょこちょこ調べてはいるんだけど、投資はそのお金を失ってもたいした痛手にならないくらいの人がやるものと思っているから、手を出せない。FPの勉強をしようと本も買ったけど、数回しか開いていない。だって面白くないんだもん。面白いとか面白くないとかじゃないんでしょ、生きていく上で必要だから勉強するんでしょ。双子だってやる気ない癖に、物わかりのいい顔しちゃってさ。

「裏表のある女たち」、スペインの文学賞を女性で初めて受賞したマリア。同じ作家のアナはそれが面白くない。しかも妹でマリアの編集者であるフローラが事前に教えてくれなかったことも根に持っている。それでも、マリアの受賞祝いをするため、もう一人の友達も集まるが、マリアの夫が、受賞に嫉妬して出て行ってしまう。アナは見かけ上は嫉妬なんかしていないけど、第4の壁破りで、そうじゃないことが分かる、仕掛けなんだけど、付き合いの長い3人はアナの性格なんてお見通しで、嫉妬していることに気がついている。マリアは元々うまくいっていなかった夫との生活を悟られたくなくて、夫に非があり自分が優位に立てるように夫が浮気したと嘘をつくが、実は自分が浮気していて嘘をついていたことがすぐばれる。第4の壁破りもあまり機能していないんだけど、結構面白く見ている。南米の作品はそんなに見ていないけど、部屋の内装がカラフルでいいね。

ここにも書けない愚痴をばーっと書いた。惨め。愚痴をこぼしたってどうにもならない。現状は変わらないし私は惨めな役立たずのまま。ないものだけを数えて、こんなはずじゃなかったのにと嘆いて、最近同じことばかり書いてるって?そんなの知ってるよ。だいたい同じことで悩んでるんだから、愚痴のバリエーションだって限られるに決まってんでしょ。

「母をお願い」読み終わり。感想にはネタバレあり。オンマの人生が犠牲だけだったと思うのは、自分に罪悪感があるからじゃないか(大意)、という記述が目に痛い。耳に痛いの目版は何て言うの?耳に痛いでいいよね。最後はピエタに行きつく。ピエタとは、はりつけにされたキリストを抱く聖母マリアの像。ピエタとは慈しみという意味。ピエタに「母をお願い」とつぶやくジホニ。パク・ソニョが最後に思い出すのは、自分の母親のこと。3歳で父親を亡くし、15歳で結婚、家にいつかない夫、4人の子ども。近所のお金がない家の子にもご飯を食べさせてあげたり、子ども達が巣立ってからは孤児院に寄付をしていたり、ソウルにいる子どもたちを訪ねるときは食物を山のように持って行ったり、いつまでも母であり続けたパク・ソニョが求めたのは、自分の母親だった。子どもでいたかったのだろうか。