2020.10.13

コロナの影響で家にいる時間が長くなると、もっと部屋を居心地をよくしたいと思うようになった。家具の配置を変えてみたり、いらないものを捨ててすっきりさせてみたり。でも、それだけだとあまり変わらない。机、テレビ台、ハンガーラック、本棚、ラグ。この際だから、前から欲しいと思っていたあれこれを検討してみようと思った。実は一番やりたかったのは壁紙を深い青にすることなんだけど、貼ってはがせる壁紙は、紙の壁紙の上には使えないとわかって断念。それで、カーテンを深い青に変えるのはどうだろうと思いついた。これなら簡単。あとは理想の深い青があれば完璧。

まず買ったのは机。家にいる時間が増えると、パソコンに向かう時間も長くなるし、いずれは在宅で仕事をしたいと思っているし。でも、一番に机を買おうと思っていたわけではなく、いろいろ店を周っているうちに一目ぼれしたのだ。あるダイニングテーブルに惹かれて見ていたら、店員さんに声を掛けられて、パソコンができる机を探していると言ったら、同じシリーズの机があると教えてくれた。で、ひとめぼれ。慎重な性格なので、一旦持ち帰る。1週間、あれこそ理想の机だと、頭の中で思い描く。そう思い込んだ頭で実際の机を見て、頭の中の理想の机より実際の机が勝っていたら買おうと思った。勝ってた。買った。これが、8月の話。在庫がないので、届くのは10月になると言われた。届くまで2ヵ月あるからその間に他の家具も買って、いい状態の部屋で机を迎え入れようと思った。

その机と同じシリーズのテレビ台もよかったけど、家具は揃えたくないという思いがある。バラバラだけどなんとなく調和しているのが理想。古民家風のレトロな感じが好きなので、リサイクルショップとか古家具の店ものぞいて探した。メジャーを持ち歩いて、気になった家具を測らせてもらった。ハンガーラックは圧迫感がない方がいいのでパイプだけとか天井と床を突っ張り棒でつないでそこに掛けるタイプをネットで探した。何かをするときは本から入るタイプなので、インテリアの雑誌や本を読んだり、インスタで参考になりそうな写真を検索した。

いよいよ机が今週末届く。しかし、部屋はほとんど変わらない。机を置く場所を確保するため他の家具を移動したくらいだ。これ!というのがなかなか見つからない。でも、居心地のいい部屋作りは諦めない。

居心地のいい部屋を作る過程で諦めたものがある。人を呼べる部屋だ。前述したように雑誌や本を読んでいると、友達が来た時に座れる場所の確保とか、椅子を多めに用意するとか、食器もそろえるとか、いろいろ書いてある。部屋は狭い。友達が座る場所を確保したら本棚は置けない。予備の椅子なんか置く場所ない。食器も買い換えたいけど、狙っているフォークが1本900円、4本買ったら、高い。なぜ突然フォークかというと、友達が食器買い換えたいけど高くて難しいから、まずスプーンやフォークをちょっといいのに買い換えてみたら、気分が変わってよかったと教えてくれたので真似しようと思ったのだ。人を呼べる部屋も考えてみたけど、諦めた。そもそも人を呼ばない。この部屋は自分ひとりが過ごす部屋。もうそう割り切って自分にとって居心地がいい部屋を目指す。