2020.10.14

ゆるキャン△」というドラマを見ている。いい。

主人公はソロキャン=一人キャンプが好きな女子高生リン。ひょんなきっかけで転校生のなでしこと知り合う。なでしこはリンに食べさせてもらったキャンプ場でのご飯がおいしかった経験から、高校の野外活動サークルに入る。一人が好きなリンだが、なでしこに影響されて、2人でキャンプに行くことに。まだ途中までなんだけど、オープニングの様子から、リンの友達の斉藤や野外活動サークルのメンバーともキャンプに行くのだろうなとうかがわせる。

何がいいって、女子高生が好きなことだけでわいわい盛り上がっている様子。映画「はちどり」のキム・ボラ監督の言葉を思い出した。「はちどり」は1994年が舞台、当時中学2年生のウニが韓国社会の成長やそれに伴う問題を背景に、ウニ自身も成長していく物語である。「映画を見た方の多くが、女子中学生の書き方がよかったと言ってくださいました。日本もそうだと思いますが、女子中学生はかわいくて、けらけら笑ってるキャラクターとして書かれることが多いです。ネット上でも性的イメージで見られていることが分かります。純真で何も知らない、男性の性的ファンタジーの対象です」

これは、女子高生にもあてはまるだろう。女子高生を性的に書かない、消費しない。

あと、主人公はソロキャンが好きなんだけど、だからといって皆でのキャンプを否定しない。周りもソロキャンが好きなリンを否定しない。馬鹿にしない。これだけで、安心して見ていられる。自分の好きなものを語る時、他を否定してたり、貶めたりする必要はないのだ。ソロキャンのよさ、人とキャンプすることのよさ、どっちも描いて、自分はこれが好きだけど、違うスタイルにも興味あるってなったら試してみればいいって書いているのがいい。さらに、一人好きのリンをさみしい人って言わないのがいい。

このドラマを見ていて思い出したのが、アニメ「映像研に手を出すな!」だった。このアニメもよかった。こういう物語が増えたらいい。私も10代の時に見たかった。