2020.11.18

初めてコーヒーを飲んだのは小6のときだった。友達と、その友達のお母さんと喫茶店に行った。私の母親はコーヒーを飲まない人だったので、家ではいつもお茶。確か、友達がココアを頼んで、私もココアにしようかなと思ったけど、おばさんが頼んだコーヒーが気になってコーヒーにした記憶がある。初めてのコーヒーは苦くて飲めなかった。

働くようになってからブラックで飲めるようになった。店で頼むときは何を頼んでいいか分からないので、「本日のおすすめコーヒー」か、それがない店ならだいたい「ソフトブレンド」を頼む。よく行くお気に入りのカフェは深煎りと中煎り2種類で、飲み比べた結果、中煎りが好みだったので、それを頼んでいる。ちなみに中煎りを、「なかいり」と読むのか、「ちゅういり」と読むのか分からなくて調べたら両方とも読むって出てきた。お気に入りの店では「ちゅういり」と呼んでいるので、私は「ちゅういり」と呼ぶことにしている。

コロナで家にいる時間が増えたので、家でもコーヒーを飲むようになった。特別な道具は持ってないので、ドリップパックで飲んでいる。やかんも持ってないので、おたまでお湯を注いでいる。ある時、アソートパックを買って、自分の好みを把握しようと思った。結果、全部美味しかったのだけど、酸味の強いのはその中でも苦手だと思った。その豆の特徴なんかを調べながら飲むのもおもしろかった。

1件、お気に入りのカフェとは別に好きなカフェがあって、そこはいつ行っても空いているし、店員さんも感じがいいし、内装も好みなんだけど、唯一の欠点があって、コーヒーが美味しくない。私はそこまでこだわりがないからたいていおいしく飲めると思っていたんだけど、そこのだけはだめ。好みではない。まあ、コーヒー以外のもの頼めばいいだけなんだけど。コロナが流行ってから足が遠のいでしまったけど、またいけたらいい。

カフェでは本を読んでいる。集中できるので、本を読むためにカフェに行っているといってもいい。そういうときはたいていコーヒーを頼むので、家でもコーヒーを入れたら本を読む。本を読むならコーヒーを入れる。どっちだ。ただ、なぜか家で飲むとヘリが早い。あっという間に飲み終わってしまう。やはりカフェには、その場所が持つ時間があって、それはコーヒーだけでは再現できない時間の流れがあるんだろうと思った。よりカフェに近づけないかと、ジャズをかけてみるが、まだ遠い。