2021.6.10

最近仕事で気力やら体力やら使って、帰ってきたら疲れていて、ご飯も作りたくないし、趣味に使う時間も思うように取れない。といっても、寝っ転がってDVDは見てる。寝っ転がってるのが一番楽。最近になって気温も上がってきてるから、それに体が慣れてないのもあるよね。疲れの出やすい時期なんだ。仕事も私生活も充実みたいな人、尊敬する。バリキャリに憧れてた時期もあったけど、たぶん無理だっただろうな。体力もないし、趣味に時間使えないの嫌だし。忙しくしていた時期は、趣味に時間使えなかったし、生活は母親任せだったし、だから忙しくできたっていうのもあるよね。仕事と趣味と生活は、欲張らない方がいいと、中年になって分かってきた。

物語が好きだから、前はFMシアターや青春アドベンチャーをよく聞いていたけど、最近はいろいろ古く感じてしまい聞けない。今青春アドベンチャーは「浮遊霊ブラジル」という、高齢男性が亡くなって、でも初めての海外旅行を控えていてそれに行けないのが心残りで浮遊霊になったという話。で、浮遊霊になって何するかというと、女湯をのぞきに行こうとする。そういう性加害をコミカルに描く姿勢がだめ。あと、取り扱う作品のテーマが家族愛、異性愛が中心な気がする。代わりに最近見つけたのが、「ラジオ文芸館」ラジオ深夜便の中で、毎週日曜日に放送される。「耳で聞く短編小説」と紹介され、アナウンサーが朗読する。これがいい。先週放送分は朝日荘吉の「輝く友情」。「ラジオ文芸館」は扱う作品が多岐に渡っているのがいい。FMシアターでよかったのは、「田羅間さん、どこ行った?」高松にある予約制の古本屋の店主、田羅間さん。ひょうひょうとした人柄で、客がみんな彼に悩みを打ち明ける。その答えも頓珍漢なんだけど、聞いてもらえて客は満足。しかし、その田羅間さんが急にいなくなり。で、見つかった時の田羅間さんの叫びが胸を打つ。みんな必死で生きているね。青春アドベンチャーだと、米原万里原作の「オリガ・モリソヴナの反語法」。これ、オリガを銀紛蝶さんが演じてて、イメージぴったりの声だった。あとは、深緑野分原作の「ベルリンは晴れているか」。両方とも戦争を扱った作品。一時期朗読を聞いていたけど、こっちもよかったんだけど、回数が多くて、どこまで聞いたか忘れてしまい、その回を探すのが面倒でいつも途中までしか聞けない。