2023.4.5

「イルタ・スキャンダル」を見終えて、次のドラマにいくまえに、録画していた「キッチン革命」と「生理おじさんとその娘」、「100de名著」などなどを見る。ネットフリックスのドラマ見ちゃうと、そっちばっかり見てしまうので、まずは「キッチン革命」から。伊藤沙莉がいい。伊藤沙莉はいつでもいいけど、今回もいい。伊藤沙莉が演じるのは、初の女性一級建築士の浜崎マホ。戦後、東京に人が集まり家が足りなくなったので、国策で公団住宅を建てることに。そこにアドバイザーとして招かれたのが、浜崎マホ。家の北側に追いやられた、暗く寒い日本の台所を変えたい、台所が使いやすく、明るくなれば、料理が楽しくなって家族も明るくなるという信念の元、キッチンとダイニングが一体となった「ダイニングキッチン」を考案し、掃除が簡単なステンレスのシンクを取り入れようとする。日本住宅公団の面々は、最初はマホを疎ましく思っていて、原寸大のテーブルや食器棚、シンクを並べて導線を確認する実験も、文句たらたらで協力的ではない。ここでうまいなと思ったのが、実験に参加した男性は4人で、2人が非協力的、2人がやる気という構図。4人が全員非協力的だと、見てて辛いし、むかつくと思う。逆に4人ともやる気だと、そんなわけないだろうと鼻白む。戦後の男社会の建築業界で、女性であるマホが差別されないわけがないし、ハラスメントを受けないわけがない。そんなの分かってんだけど、このドラマが一番書きたいのはそこじゃない。でも無視することはできない。で、マホは文句たらたらの男性に気を使って、発破かけて実験を続ける。これ見て、「ファーストペンギン」の和佳を思い出した。確認したら、「和佳だけが一人で頑張って、さんし達に当事者意識がない。うまくおだてて、仕事をしてもらう。和佳、すごすぎるけど、まじで辛い。だってさ、ああやって年上男性部下をうまく扱えるのが「できる女上司」みたな言われ方してきたじゃん。私は、状況は違うけど、うまくできなくて、自分のできなさに落ち込んだんだけど、性差もあるんだなって分かって、私が男だったらあの男性はあんな態度とらないだろうと分かって。」と書いている。ひどくない、自分。マホの場合は「気を使って」と書くのに、和佳は「おだてて」と書く。「ファーストペンギン」放送時に和佳役が奈緒さんじゃなくて、例えば綾瀬はるかさんなら印象が違ったんじゃないかって書いている人がいて、綾瀬はるか伊藤沙莉だと押されても起き上がりこぶしのように戻ってきて、その勢いで相手を押しそうな感じがあるけど、奈緒さんだとより女性性が強調されて、そのままぱったり倒れてしなうのではないかと、はらはらする。イメージもあるよね、綾瀬さんだと義母と娘のブルースとかで、変わり者のはっきりきっぱり物を言う、決して引かない役をやっていたし。そういうイメージも手伝って、私には和佳が媚びているように見えたんだと思う。自分の場合は、そこに僻みも加わるわけで。和佳もマホも、「キッチン革命」第一夜の綾子も、男社会の業界に、前例がないなか飛び込んで、活躍して、嫌な目にもたくさんあって、彼女たちがいてくれたからこそ、女性が生きやすくなっているのに、そこに僻むってどんだけ自分勝手なんだかと反省した。いや、別に自分が恩恵を受けていなくても、頑張っている人を僻む必要はない。応援できないならそれでもいいけど、僻む必要もない。繰り返しになるけど、分かっているんだよね。

「キッチン革命」を放送した枠は、以前、橋部さんが脚本の「津田梅子」を放送した枠みたい。他には、戦後初のCAを書いた作品もあって、2作品ともよかったから、これも見られる機会があるといい。「キッチン革命」の脚本は羽原さん。正直「マッサン」は合わなかったんだけど、「ちむどんどん」と「キッチン革命」はよかった。

ようやく水曜日。昨日火曜日だったから今日は水曜日で、休みまであと2日会社に行かないといけない。行きたくない。ありえない。

「主婦であるわたしがマルクスの「資本主義」を読んだら」に「女ふたり、暮らしています。」が取り上げられている。恋愛関係にない女性2人が同居して、うまくいくのは2人にそれぞれ経済力があるからだと書く。韓国では結婚する時「男が住む家を用意し、女が家財道具を用意しなければならない」という慣例があり、今ではだいぶ薄れているが、それでも影響はあるという。結婚してうまくいくのは、「結婚にかかる費用を似たような割合で分担している場合が多い」という。「女ふたり、暮らしています。」の二人も、確かマンション購入費折半だったよね。恋愛関係にない女性2人が暮らすのと、結婚した異性2人が暮らすのでは、互いに違う価値観を持ち、異なった環境で育ってきた2人が、協力して暮らしていくのは同じなのに、「女ふたり、暮らしています。」の2人がうまくいったのは、性別役割分担や家父長制の影響がないからだと書く。分かる。性別役割分担がないから、それぞれが得意なことをやって、苦手な部分を補っているし(一人は片付けが苦手で、もう一人は片付けが得意)、家父長制の影響がないから互いの両親が相手を嫁として扱わず、大切にしてくれる。これは読んでいても思った。お金の観点はなかったな。資本主義社会で生きていくにはお金は切っても切れない。「主婦であるわたしがマルクスの「資本主義」を読んだら」には15冊本が出てくるけど、日本語に翻訳されていない本も多い。「貨幣の哲学」は翻訳あるから読んでみようかな。著者は別にアドバイスをしているわけじゃないけど、本書を読んでいて昔されたアドバイスを思い出して、思い出し怒りをしていた。彼女は結婚して2人子どもがいる主婦で、当時ハローワークで働いていた。フルタイムではなかった。相談に来る人で、やってみたいけどアルバイトしかないからためらうとか、給与が減るからためらうという人がいて、彼女は未経験なんだから給料が減るのは当然だし、でもやりたいことがあるなら、失敗してもいいからやったほうがいいといっていて、自分もキャリアカウンセラーの仕事がしたくて勉強して、今こうして勤めているって言ってたけど、聞いている身としては、そりゃ、フルタイムで働かなくても、夫の給料で生活できるからでしょと思ってしまった。言わなかったけど。彼女が家庭と仕事を両立しているのはすごいことだと思うけど、自分の給料だけで生活しないといけない身としては、お金を理由に転職をためらうことを、できない人の意気地とかやる気の問題にされても困る。言わなかったけど。これは、自分にされたアドバイスでもなんでもなくて、相談に来る人でそういう人がいるって話なんだけど、転職を考えていた時だったので、むかついたんだよね。

仕事以外は人生幸せで、でも、一人で生きていくためにはお金が必要だから仕事は辞められない。この仕事を死ぬまで続けてまで生きていきたいかって考えると、暗くなる。嫌だけど、選択肢がない。死を選択肢に入れるのはその場しのぎの救いにはなるけど、やっぱり怖い。他力を待つ。宝くじは無理。買ってないし。他力よ来い。過去に戻ってさっさと転職しろと自分にアドバイスしたい。とにかく逃げることを考えろと言いたい。あーあの時とあの時にもう少し頑張っていればよかった。後悔がぐるぐるぐるぐる。早く休みにならないかな。GWを永遠に繰り返していたい。何にも思い煩うことなく休みたい。難しい。自分のこと責めたくないのに、仕事に行くと、この仕事しか選べなかった自分を責めてしまう。他力に来てほしい。歓迎するから来てほしい。

今後悔していることをばーっと書き出して、で、これからどうしたいかって自分に聞いたら分からなくて、できることはと聞いたら、貯金、勉強、旅行と出てきたのでこれをする。「おしゃべりな脳の研究」読んで思ったんだけど、内言聞こえている人って思っていた以上にいるみたい。ストレングスファインダーの集まりだと、10人ちょっといて、内3人だったけど、もっといる気がする。あと、自分は頭の中でずっと自分が「しゃべってる」と書いてきたけど、声は聞こえていない。黙読している感じで声が流れる。本当に聞こえる人もいるんだね。小説読んでいて登場人物のセリフが聞こえる経験はないので、ちょっと経験してみたい気がする。ストレングスであった人で、3人ばらばらの性格の人がいるって話聞いたけど、声にも分類があって、それに当てはまっていた。私、音はしないんだよね。夢も無音なの。