2023.5.16

せっかくだから何か見ようと、シネフィルWOWOWで「図書館司書探偵オーロラ」を見始めた。他には「リフォーム探偵シャノン」、「考古学者探偵エマ」と、似たようなタイトルと写真の作品が並んでいる。調べてみると「ホールマーク」という世界最大のグリーティングカードの会社が運営しているドラマ制作会社の作品みたい。ホールマークと聞いてもぴんと来なかったけど、ロゴ見たら分かった。見たことある。素人探偵が職業知識や好奇心でご近所の事件を解決していく、コージーミステリー。コージーは何冊か読んだことあって、好きと苦手が結構くっきり分かれるジャンル。主人公が事件を解いていくときに、ちょっと不謹慎じゃないって思ってしまうことがある。そうなったら楽しめない。この作品は、友達のサリーや母親が突っ込んでくれるので、その点安心して見られる。ロー(オーロラのニックネーム)役の人、「フルハウス」のD.Jに似てるなと思ったら、D.Jだった。懐かしい。NHKで放送されていて、友達と盛り上がっていた。仕事も恋も殺人事件の捜査も全部頑張るって話かなと思ったら、捜査が最優先だったので、好感が持てる。日本の図書館司書の待遇が問題になっているけど、アメリカでも給料が低いんだね。母親に司書の給料じゃ服買えないから買ってあげると言われたり、家を相続した時に司書には買えないって言ったり。ローが相続した家の持ち主は、「ミステリーだけが友達の独身の図書館司書」なんだよね。いい設定。ローと同じ図書館司書なのになんで家が買えたかというと、親の援助なんだよね。ローの母親も不動産クイーンと呼ばれてるくらいのやり手だから、親に資産がないと、自身の給料だけでは食べていくのは難しいってことなのかな。しかも出てくる司書は全員女性。

日曜のマックの帰り、百均でふた付きの紙コップを買った。これから家で過ごす時間が増えてくるから、これでコーヒーを飲む。使い捨ては環境に良くないけど、気分を変えるのに、たまにはいい。6個入りしかなくて高いかなと思ったけど、アマゾンで調べてみたら、高くはない。

柳美里さんが、ツイッターで60歳になったら大検受けて、海外の大学に入りたいって書いていた。柳美里さんは中卒で、制服を着た高校生を見ると避けていた時もあったけど、「このようにしか生きられなかったわたしを肯定的にとらえられるようになりました。」と書いている。いくつからでも学びなおせる世界っていいよね。私もこの状況を肯定的にとらえられるようになりたいんだろうか、それとも変えたいんだろうか。分かんなくなってきた。転職活動していた時は変えたいと思っていた。でも今は変えるための行動を何もしていないと、突っ込む自分がいる。そうなんだよね。手相が大器晩成だとか言って自分を慰めている場合じゃないんだよ。でも何かにすがらないとやってらんない。「更級日記」読んで物詣で奈良行こうかなと思ったり、京都の鈴虫寺がいいらしいと聞いて京都行こうと調べたり。だいたいさ、行動したって何にも変わんないんだよ。変わるまで行動すればいいって言葉は大っ嫌い。私にそんな根性はない。

「くもをさがす」蔵書が増えている。寄贈(とは限らんが)してくれた人、ありがとうございます。先週借りた4冊は全部が読み終わってはいないけど、目途が立ってきたので、来週取りに行けるようになにか予約しようかなと悩んでいる。決まらない。GW中から読みかけで未だに終わらないのは、「日本の近代化と民衆思想」という本。「生きづらい明治時代」で読んだ通俗道徳について、さらに詳しく書かれているんだけど、難しい。通俗道徳は自己責任論につながっていて、それが江戸後期から広まっていたのではちょっとやそっとの意識の変化では太刀打ちできないのではと思い、敵を詳しく知るために読んでるんだけど、ぼろ負けである。打ち消しても打ち消しても自己責任論って自分を責めるよね。「フェミニズムレジリエンスの政治」も同じ理由で借りた。こっちはなんとか読み終えたけど、全然分かっていないのでもう一度読み直して、それでも全然進まない。前読んだことは覚えているけど、前と同じように何だかよくわからない。