2023.6.14

「HELP!最強知的”お助け”本」読みづらかった。翻訳のエッセイとか読んでると、例えとか皮肉が分かりづらくて、ん?これは何を言っているの?つまりどういうこと?となること、結構ある。この本はそれが多かった。訳者あとがきによると、訳するのも大変だったみたい。ありがとうございます。「限りある時間の使い方」はそんなことなかったので、意図的にやっているんだろうなと思う。

「ザ・モーニングショー」、ネタバレ書きます。ミッチが交通事故で亡くなる。シーズン2見始めたとき、ミッチが出てくると思っていなくて、加害者が継続して出てくるなら、セラピーとか治療の様子も書かれるのかと期待していたので、このミッチの退場の仕方は不満が残る。

ミアもそうだったっけ?本当にシーズン1を覚えていない。ミアが、ミッチのセクハラは黒人女性に偏っていたとの報道を見て、自分は他の仕事を欲しがる女性たちとは違うと思っていたって言うの、自分は特別だって言い聞かせてきたのかなと思った。

ブラッドリーがハルを施設に入れて、ハルが施設を出たらディズニーランドに行こうと言うんだけど、ブラッドリーはもう会わない方がいいと言う。ハルは出ても家族に会えないなら更生する意味がない、施設は入らないと怒鳴ると、ブラッドリーは、施設に入ろうと入らなかろうと、それはあなたの人生だと言って、去る。その前にローラから、家族とは距離を置いて、自分の人生を生きた方がいいって言われている。「カサンドラティータイム」読んで、自分は冷たいかもしれないと思ったけど、ブラッドリーを見て、施設を出たら会うぐらいいいんじゃないかって思ったのは、薄情な人間だと思われたくないと、どっかでは思っているのかもしれないと思った。思ったばっかり。ブラッドリーのしたことは、難しい決断だったんじゃないかな。後で絶対に自分を責めるよね、自分は弟を、家族を見捨てたって、冷たい人間だって。

気分がすっきりしない。朝が憂鬱で仕方がない。会社行きたくないのに、会社行くために起きて身支度して、なんか虚しくなる。自分の無力さを思い知る。自分はここから自分を助けてあげることはできないんだなって。でも、何かしないと、まだ頑張らないと、もう頑張りたくないのに、何をしていいかわからないのに、そうしないと、辛いままなんだなって。辛いままではいたくないんだけど、どうしたらいいかが分からない。「HELP!最強知的”お助け”本」にも書いてあったし、他の自己啓発本にも書いてあったんだけど、目の前のことをするって、何をしたらいいの?生活?仕事?してるんだけど。あ、愚痴を言っているのでやるべきことから逃げてるんだ。目の前の仕事ってブルシットジョブじゃない仕事のことだよね。なんのキャリアにも繋がらないそういう仕事してても、ただおんなじところで足踏みしているか、ハムスターが回転するやつで回ってる状態だもん。どこにも行けない。どこに行きたいか分からない時は、足踏みでもいいから続けていた方がいいだんろう。どこに行きたいんだろう。やろうかな、やったほうがいいかなってことはある。やりたいかどうかは分からない。今のところで働き続けるならやるべきなのかもしれない。こういう気になることがあるから、愚痴は現状に甘んじてる証拠とか、忙しくいているのは(忙しくないけど)やるべきことから目を背けるため、という言葉が気になるんだよね。

能町さんが共産党議員からの申し入れで中止になった、未成年も参加する水着撮影会についてツイッターでふれていて、これは能町さんも書いているから書いていいと思うんだけど、日曜日のデトックス女子会会議室でも話題に上がったんだよね。共産党の中年の女性議員が、若い美人な女性に嫉妬して抗議したって、そんなわけないから。中年女は、若い女の子の心配はするけど、嫉妬はしない。若さがうらやましいなと思うことはあるけど、それは体力あっていいなとか、徹夜できていいなとか、自分が若かったらあんなことするのにとか、そういうことで、性的に扱われることにではない。これは、むしろ解放されてよかったと思う人の方が多いんじゃないだろうか。私はそう。

「フィールダー」読み終わった。感想にはネタバレあり。総合出版社、立象社で働くの橘は、立象社の良心と呼ばれる「立象スコープ」という冊子を担当している。橘は同期から、橘が担当している児童福祉の専門家、黒岩が小児性愛者だという噂を聞かされるが、その直前に黒岩本人から、そのことに関する長いメールを受け取っていた。行方不明になった黒岩を探す橘。そんな橘の唯一の居場所は、ソーシャルゲームの中だけ。チームを組む、隊長、ハチワレ、美央とゲームを楽しんでいたが、実は隊長が未成年と分かり、しかも、母親からネグレクトを受けていると打ち明けられ。

帯に「児童虐待小児性愛、ソシャゲ中毒、ルッキズム希死念慮、ネット炎上、社内派閥抗争、猫を愛するということ」って書いてあるんだけど、実際にはこれ以上のことが盛り込まれて、絡まり合って書かれている。読み進めても問題が出てくるばかりで、どうやって終わるんだろうと思ったら、ほぼ何にも解決しないまま終わった。橘が自殺をほのめかす隊長に、迎えに行くからって伝えるんだけど、実は隊長がいるのは稚内で迎えに行くだけでも大変で、しかも隊長は子どもの頃から一緒だったゴールデンレトリバーも連れて行くと聞かなくて、でも橘のアパートはペット禁止だし、ゴールデンレトリバーと一緒なら飛行機無理だし、レンタカーだったら仕事もあるのに何日かかるんだって、悩む橘。この時点であと2ページくらいしかない。どう終わるんだろうと思っていたら、橘は空港で、嫌っている同僚に偶然会う。その同僚が犬を飼うために犬小屋を建てていると話していたことを思い出した橘は、しばらく犬を預かってもらえないか頼むところで終わる。橘が隊長を迎えに行くことが正しいことなのかも分からない。橘既にちょっと後悔している気もするし。

「立象スコープ」は差別問題などを取り上げる冊子で、その企画は全社員が提案できることになっている。しかし、実際に企画をあげてくるのは、文芸や人文の編集者のみで、週刊誌、漫画、ファッション誌、インテリアの編集からは上がってこない。立象社トップの売り上げは、少年漫画雑誌。この漫画雑誌はよく女性差別的な表現をして、その度に同じ社の文芸誌や週刊誌が誌上でそれを取り上げて糾弾するということが起こっている。しかし、漫画編集の、例の橘が嫌いな同僚は、「少年」漫画なんだから、少年のために書いている、中年の、女性の、意見は聞く必要がないと取り付く島もない。うちが稼いでいるから、「立象スコープ」が出せているんだろうと、同僚。

感想、頭の中にはあるのに、うまく文章にできない。最近、好きなものを上手に語るための文章術みたいな本出てるけど、読もうかな。