2023.7.13

最近、寝る前に本読んでいると目がしょぼしょぼしてきて、あんまり読めない。しょぼしょぼって言い回しおかしい。目以外に使う?実写版ピカチュウがしょぼしょぼした表情のシーンはあったよね。あと、なめくじに塩かけたらしょぼしょぼになったとか?まあ、なめくじに塩かけることないけどね。とにかく、疲れ目で、夜本読めなくなったら、いつ読めばいいわけ。

石垣りんのエッセイ集「朝のあかり」を読んでいる。1920年生まれ、14歳で銀行に入行、55歳年まで勤め上げ、家計を支え、創作活動を続けた詩人。47歳の時の日記に、長年一緒に働いてきた女性が辞めるというくだりで、「世間でいうBG、職場の花などと呼ばれ、花を落とした後どうやって根を深くすれば立って行けるか。また、未婚者が自分の資質をゆがめず、素直に年をとるにはどうしたら良いか、その困難さについて、先輩女性と語り合う。」とあるんだけど、この話し合いに混ざりたい。これより、7年前のエッセイに、15歳から勤めた女性が、定年目前の53歳で退職する話がある。退職金も減るからと周りが止めても、「とてもがまんならない」と退職した。そこに退職理由は書かれていないが、彼女が退職した「ひと月たつかたたない日に、今まで殆ど男子のみだった一般昇給の辞令が年かさの何人かの女性に出された」とある。理由のひとつはこれだろう。「ひとり暮らしの戦後史」にも、女性の昇給は23くらいで停まると書いてあった。結婚するから。

詩を読む習慣がないので、石垣りんの詩は読んだこともなく、名前もこの本で初めて知った。本屋で見かけて、経歴見て興味を惹かれた。「事務員として働きつづけて」なんて、え、自分のことなんて思ってしまう。平山亜佐子さんの言う「何も成し遂げていない女性」とも近いけど、違う。週末の3連休でじっくり読もう。欲しいけど、300ページ強の文庫で900円は高いと感じてしまう。

こないだ、伊藤整の詩集を読んだんだけど、詩の面白さが分からず途中でやめてしまった。放送大学の「文学批評への招待」という授業に詩の批評があったんだけど、これも面白さが分からず、真面目にやらなかった。後で読み返してみよう。石垣りんの詩が読んでみたい。エッセイ集にも数本収録されていて、それがいいのよ。

プラトニック」最終話まで見たけど、シルヴィアもニックも新しい仕事を手に入れて、ニックは婚約者とも出会えてという大団円に収まって、まあ、そうなるかとがっかり。違う結末を見せてほしかったけど、思いつかない。行き詰った上場を、2人はつるんでバカやることで目を背けてきたけど、そうもいかなくなってきて、結局仕事で埋めるのか。この作品の中年の嫌な子どもっぽさの嫌さはすごくよかった。ああならないように気をつけよう。

体も心も調子がいい日なんて二度とないんだから、特に体、これに慣れていかないと。体はよくなることなんてなくて、年取るごとに衰えていくなんて考えたら、頑張れる気がしない。ジム通おうかな。一番近いところは、月約5千円。利用時間や利用施設の制限選べる料金体系ではなく、これ1本か。一駅隣のジムだと、3千円台のプランもある。しかし、ジムのホームページ見づらい。知りたいのは場所、営業時間、料金体系、プールの有無、有料オプションくらいなのに、トレーニングしている人の写真ばっかり出てくる。いらんし。冬も通うこと考えると、家に近いのが一番いい。目もしょぼしょぼで、ジムにも行ったら、ますます家で本読む時間、ドラマ見る時間が減ってしまう。オーディブルかな。とりあえず、見学だけでも行ってみるかな。あーめんどくさい。運動なんかしないで、寝っ転がって本読みたい。お菓子食べながらドラマ見たい。運動しなくても健康に何の影響もないなら、運動なんかしない。健康短寿はこのあたりどう折り合いをつけるのだろう。でも、死ぬまでは健康でいたいから、やるよりしょうがないのか。あーめんどくさい。なんで金払ってまで運動しないといけないの。家で自分でやったり、平日も歩いたりできたらいいんだけど、やる?選択肢があるのか。

「朝のあかり」胸がいっぱいになってなかなか読み進まない。働く中年独身女には、涙失くして読めない本だ。自分の本だったら蛍光ペンでラインを引きたいところだらけだけど、元々自分の本でも引けないタイプだった。電子だと気軽に引けていいんだよね。石垣りんの「私の自叙伝」というCDが図書館にあるから借りようと思ったけど、うちでCD聞けないんだった。街中の大きい図書館まで行くと、確か聞けるはずなんだけど、行くのがめんどくさい。

Tverで「リズム」という新ドラを見た。主人公の舞城傑は、仕事の忙しい妻とすれ違い気味の生活。仕事は、過去に休職していた時期があり、そのこともあってか、暇そうな部署で働いており、定時になると、上司が気を使って、もう帰っていいよと言ってくる。なんとなく満たされない毎日を送ってる舞城は、たまたま通りかかったダンス教室で体験レッスンを受けることにする。

同じ時に体験レッスンを受けに来た、おじを岡部たかしさんが演じている。ダンス教室は若者だらけなんだけど、なにこのおじさんという雰囲気もなく、まあ、若者は中年(舞城はもっと若いけど)のことなど気にしていない。舞ちゃんもおじも若者とは違うという自覚はありながらも、愚痴は言うけど自虐はないので見やすい。舞ちゃんは、妻にも上司にも、何か言いたそうなのに抑えているような表情をする。「ダンスは言葉」とダンスの先生が言うように、ダンスを通じて、舞ちゃんが自己を表現していくドラマだと思う。楽しみ。

「らんまん」で、寿恵子を決して、健気な糟糠の妻として書かないぞという気概がすごい。印刷機買っちゃう展開にはびっくりしたけど、寿恵子らしいと思った。確かに金銭面でも寿恵子は万太郎を支えてはいるんだけど、健気な妻というよりは、冒険の伴走者のように書かれているので、とてもいい。意思のある一人の人間として書かれている。あと、福治が、何もできないという寿恵子に、生活が何より大事で、お寿恵ちゃんはそれを成り立たせてるって、言うのいいよね。あとあと、徳永の、どうしてここに来たかは問わない、ここで何をするかだみたなセリフもよかった。徳永の古典文学に対する思いを聞いているから、ぐっとくるよね。そして、田邊教授の器の小ささが、嫌いになれない。田邊教授は頭がよくて、努力家で、ただ断れない性格なのかいろんな委員とか引き受けちゃって、研究に時間を割けないところに、天才で誰からも愛される万太郎が現れて、しかも新種を発見しちゃって、そりゃ焦るわな。長田さんの脚本作品見たことあるかなと調べたら、「流行感冒」と途中で見るのをやめた「群青領域」書いてた。「群青領域」はシム・ウンギョン主演という強さをもってしても、最後まで見られなかった。あ、実朝出てたんだ。