2023.7.21

今週の平日は、ほとんど本が読めていない。ストレスが増すと読めなくなるけど、今回はそれじゃない。今図書館から借りている本が、勉強以外の本だと1冊だけなのも関係しているかもしれない。急いで読まなくていい。未だ読みかけの「革命前夜」を少しと、キンドルアンリミテッドで見つけた「砂糖の世界史」を少し読んだ。「砂糖の世界史」は岩波ジュニア新書で、前に読んだ「生きづらい明治社会」も同じレーベル。ジュニア向けだから、使っている言葉も難しくなくて、初心者の大人にも読みやすい。「砂糖の世界史」読んでると、結局金かと暗くなる。砂糖のプランテーション奴隷制度は結び付いていて、その影響で国の発展の力を削がれてしまい、多くの国が現在「発展途上国」と呼ばれる国になってしまっている。改めて自分の世界史の知識のなさを知る。

今日は憂鬱だったな。やる気はないし、落ち込んでる。もう早く帰りたくてしかたなかった。なんで会社にいないといけないんだろう。そりゃ、仕事しないと生活できないからですよ。そうですね。仕事していたって将来不安なのに、仕事しなかったらそれが増す上に、辞めたときから不安と対峙しなければいけなくなる。考えただけで不安になってきた。転職という選択肢がなくなった以上、今の会社にいれるだけいないといけないということしか選択肢がないので、考えるだけ無駄。諦めて割り切って生きていくしかないのは分かってんだけど、嫌なもんは嫌。どんな人生だったら不安と無縁だったんだろう。憂鬱と無縁だったんだろう。

まだ録画して見ていないドラマもあるけど、今クール一番楽しんで見ているのは「ハヤブサ消防団」。池井戸作品は読んだことないんだけど、日曜9時のドラマ化での演出が苦手で、勝手に苦手意識を持っていた。今作は局が違うからなのかわかんないけど、苦手じゃない。田舎のしがらみとか、横溝っぽいなと思って見ている。横溝も2,3本しか見てないし読んでないから、適当な印象だけど。

本も読めない上に、書きたいことも出てこない。まだ、書ければ少しはましになるんだけど。愚痴はあるけど、愚痴を書きたい気分じゃないのよ。これだと、愚痴以外書くことがないみたいじゃないか。

憂鬱。どうせ死ぬどうせ死ぬ。だから、そんなに悩まなくても、気分に振り回されなくてもいいよ。どうせ死ぬんだから。今だけやり過ごせば明日は休み。サマージャンボで7億当たったら、大型のスーツケースを買って、ファーストクラスで海外に行こう。仕事は辞めないけど、来年長めの休みが取れそうだし、あと、来年の年末年始が9連休だから2回は行けそう。帰りは空港から家までタクシーに乗ろう。なんて贅沢。旅行用に洋服も新調しよう。ジムの契約もしよう。今より少しだけ広いところに引っ越して、本棚を新調しよう。妄想したら少し気が紛れた。今度は海外の旅行先を妄想して気を紛らわそう。どこにしようかな。どうせ死ぬなら、YOLO精神で生きられればいいんだけど、難しい。

AppleTVで、「彼女たちが、キレた時」というオムニバスドラマを見ている。それの2話で、折り合いの悪い母親が認知症で介護が必要となり、ニコール・キッドマン演じるロビンが、母親を迎えに行く。引っ越したくない上に、ロビンの夫を嫌っている母親は文句ばかりで荷造りをしない。ロビンはクローゼットでアルバムを見つけ、写真を見ていると、突然その写真を食べてしまう。すると、写真を撮った時の情景が目の間に映し出される。ようやく観念した母親を車に乗せたロビンは、隙を見ては写真を食べる。家に着いて、アルバムを開いた夫が写真がほとんどないことに気が付き、理由を聞くと、ロビンは食べたからと答える。どうしてそんなことをと夫に聞かれ、ロビンはそうしないといけないと思ったと、父親はもう死んで、母親も認知症で忘れていくから、自分が覚えていないといけないからと。そして、母親にいなくなってほしくないと泣くロビン。夫は自分がいるとロビンを慰めるんだけど、ロビンは特に何も答えない。きっと、母親がいなくなって寂しいことと、夫がいて慰められることは別なんだなと思った。夫がいても、子どもがいても、母親がいなくなって寂しいことには変わりがない。そんだけ。それが救いだったりする。