2023.8.24

暑い。来週には少し和らぐみたいだけど、そうしてくれないともたない。引っ越しを、ちゃんと考えないと。朝起きた時点ですでに暑くて、すでにぐったり。

昨日は休みで、予報では当然暑いからまた図書館に行こうと思っていたんだけど、7時半くらいに起きて、8時半過ぎても思ったより暑くないんだよね。感染も増えてるし、最近出かけているからお金も使っているし、家に入れそうならいようかなと思いつつ、一応出かける支度だけはしていおく。9時半くらいになるとやっぱり暑くなってきたから家を出る。平日だし空いてるだろうから、まずカフェに寄る。ああ、空いている。夏でも温かい飲み物を頼むタイプなんだけど、さすがにこの日は冷たいのが飲みたくて、アイスを頼む。廣野由美子「ミステリーの人間学 英国古典探偵小説を読む」を読む。先週本屋で見つけて、その場で予約したやつ。おもしろい。廣野さんの読み解きが緻密で、自分ではできない読み方なんだよね。何回も読んでるだろうな。再読もしたいと思いつつ、新しい本についてが伸びてしまう。でも、今「キリング・イヴ」再見しているけど、おもしろいので、再読も絶対おもしろいと分かってはいるんだけどね、つい新しい。。。「百鬼夜行」は再読するぞ。1時間位いて、図書館に向かったら、休館日だった。調べてくればよかった。図書館で読むつもりだったから、本を3冊も持ってきたんだぞ、重いのに。しかも、図書館にいられないなら夕方までどこで時間つぶせばいいんだ、もう少しさっきのカフェにいればよかったなと後悔。本屋に行くか、洋服見るか。最近古着熱が復活したので、洋服を見に行くことにする。セカンドストリートでイエナのセットアップが気になったんだけど、ここは試着室が1個しかなくて2人待ちだったので諦めた。それに、ノースリーブなんだよね。暑いからノースリーブはいいんだけど、冷房効いたところに入ると、腕が冷えてダメなんだよ。結局着なくなるからもうノースリーブは買わないと決めたので、丁度良かったということにして店を出る。でも、かわいかった。ユナイデットアローズに行ったら、好みど真ん中のブルゾンがあって、羽織らせてもらったら、よかった。んだけど、2万かあ。決められなかった。パフスリーブとペプラムが目に付く。続いて古着屋へ。何着かいいなと思うのはあったんだけど、疲れてきたので試着する気が起きず、店を出る。お腹も空いてきたのでいつものパン屋へ。土日より混んでる。ここでは「柚木麻子と読む林芙美子」を読む。「自分で稼ぎ、自分の足で歩く女たちの短編集」。女が一人で生きていく大変さ、たくましさ、寂しさ、諦め。戦争で婚約者を亡くした女性が、戦後、婚約者の友人と再会し、その後2人で食事をする。その時女が、この人と一緒になったら貧しさで大変そうと、彼を値踏みする「浮き沈み」という短編がよかった。貧しさの中だと好きだいい人だだけじゃ一緒になれない、生きていくための結婚。「放浪記」の中でも結婚したいって結構書いてるんだよね。Y2Kトリオの2000年代スイーツ鼎談の記事が出ていたけど、短くない?あの3人が揃ってあの短さで収まるわけがない。WEBの記事って、次へが分かりづらい記事も多いから、続きがあるんじゃないかと最後までスクロールしたり、いろいろ押したりしたけど、見つからなかった。カットしすぎでは?

また、洋服見たり、食器を見たりして、3時頃カフェへ。おなかいっぱいなのに、檸檬ケーキが美味しそうだったので頼んでしまった。美味しかった。2つ隣の席に70代くらいの男性2人が座ってて、声が大きいから聞こえちゃったんだけど、1人(ちなみに72歳と本人が言っていた。これも聞こえた)が、「あと1,2年だな」と言うと、もう1人が「後2年も生きる気か」と笑って、そしたら最初に言った人も「いや、1年かも」と笑ってた。これは、笑っていいのか。せっかくだから、持ってきた本全部に目を通そうかと思ったけど、「ミステリーの人間学」と「柚木麻子と読む林芙美子」の続きを読んだ。16時半ころ店を出る。図書館が休みだったけど、なかなか本を読むことができた。

夕方でも暑い。片瀬チヲル「カプチーノ・コースト」を読み終える。感想にはネタバレあり。パワハラ被害を受けて休職中の早柚、26歳。2ヶ月の休職期間が半分過ぎた頃、たまたま立ち寄った海岸で、時計を落としてしまう。時計を探すのに海をさらったところ、ごみを手にしてしまう。元から捨ててあったものなのに、自分が捨てることに罪悪感を覚え、持っていたビニール袋に入れ、ついでならと周りのゴミも集めたところ、あっといまに袋いっぱいに。市役所に持って行くと、次からはこれをと、専用のごみ袋を渡される。どうせならと、トング、長靴なども買いそろえ、早柚は海岸のゴミ拾いを始める。

ゴミ拾いをしていると、様々な人と出会う。本名も仕事も年齢も聞かれない関係は、早柚にとって居心地がいい。当たり前のように交わされる、仕事は何をしているかという質問は、休職中の早柚は答えにくかった。また、早柚はWEBにこたつ記事を書いているが、何の役にも立っていないことから、自分がこういう仕事をしているとはっきり表明できないこともあった。わかる。私は自分の仕事の話をしたくないし、できないから、人に仕事の話を聞かないようにしている。趣味の集まりでは趣味の話だけしていればいいからいい。でも、もう集まらなくなった1つの集まりは、結構プライベートの話とかもするようになったので、あんまり行きたくなかった。

仕事は世の中の何の役にも立たないのに、仕事だから給料がもらえる。海のゴミ拾いは役に立つことなのに、お金はもらえない。休職期間が終わり、早柚が出勤すると、パワハラをした上司は顔を見せず、メールで仕事の内容を送ってくるのみ。仕事をしてくると、後輩が声をかけてくる。一緒に会社を出て、公園で話していると、後輩から、先輩がパワハラと戦うのは勝手だけど、自分をまきこまないでほしい。こんなところだけど、働けなくなると困るからと言って、去っていく。早柚は会社に戻らず、海に向かう。海では知り合いのカメ姉さんが、仕事の格好で、亀を海に戻そうとしていた。早柚もそれを手伝って、無事に亀を海に返して終わる。

ゴミ拾いを始めたことで、早柚は浜辺にゴミが沢山落ちていることを知り、もう裸足では歩けないと思う。知ってしまったら、知らない前には戻れない。パワハラに耐える必要はなくて、でも、まだ耐えられたんじゃないかとか、別のやり方があったんじゃないかとか、後輩みたいに、学生時代の友人みたいに、と、早柚は考えてしまうんじゃないか。そんなこと思った。でも、もう元には戻れない。芥川賞受賞したり、ノミネートされている作品に近い読み心地だった。

夕食食べる時間になると、もう会社帰ってきた後の平日になってしまって、休み気分がなくなる。1日の有休なんてああああっという間。暑くて運動する気がおきないのに、食欲はなくならないのが困る。「わたしの一番最悪なともだち」蒔田彩珠ちゃん演じる主人公が、WEB面接受けてて、転職活動思い出してうっとなる。暑いので、アイスノン枕にして寝る。

起きたら、それだけでぐったり。途中で起きることはないから寝れてるとは思うんだけど、暑いというだけで体力を使う。