2023.10.24

まだ火曜日なの。ありえん。今週長すぎる。来週ようやく3連休。来年京都に行こうと思ったから、先週、市外の図書館で1冊予約をキャンセルして、京都のガイドブックを予約したはずなのに、そのキャンセルした本が届いているとメールがあった。あれ。市外で2冊、市内で1冊本が届いている。本がまとめて届くのなぜ。

「ワース 命の値段」を見た。ここからネタバレあり。アメリ同時多発テロの被害者と遺族救済の基金が立ちあがり、弁護士のケンは無償で特別管理人を引き受ける。ケンは政府から示された期限までに80%の契約を結ぶため、また、決められた算出方法が正当だと信じ、遺族一人ひとりの事情を無視して話を進める。当然、遺族の反発は強い。特に、妻を亡くしたチャールズは、基金の規約を変更すべきだとサイトを立ち上げ、多くの遺族がそれに賛同する。

なかなか契約が進まない中、ケンはたまたま居合わせたことから、それまで女性弁護士に任せていた、遺族の聞き取りを行うことになる。消防士の夫を亡くした、その妻は、夫と子どもとの満ち足りた生活を語り、お金はいらないと契約を拒否して帰っていく。その後、ケンはその夫に隠し子がいて、その子にも、その子の母親にも受け取りの権利があると弁護士から連絡を受ける。そのことを妻に告げるため、家を訪れるが、結局言い出せないまま帰ってくる。他にも遺族一人ひとりの、算出方法だけでは救い切れない事情が様々出てくる。期限までの達成を迫る政府、金持ちだけが優遇される算出方法に何の疑問も持たない弁護士。チャールズは議会に規約を差し戻すことを提案するが、それだと廃案になる可能性が高いとケンは拒否。すると、チャールズが、特別管理人だからできることがあると言う。ケンは事務所に戻り、被害者の資料に夜通し目を通す。翌朝、出勤してきたパートナー弁護士が、ここに泊まったのと驚く中、ケンは遺族一人ひとりの事情を考慮すると、方向転換を宣言する。

いい映画だった。ケンが、大きいところの弁護士だから、口はうまいだろうなと思いきや、結構うっかり発言が多くて、反感買いまくり。最初の頃は遺族の話を聞くのも女性弁護士に丸投げして、遺族が録音した、被害者の最後の留守電を聞くことも拒否するんだよね。この算出方法が正しいと凝り固まった人物に映るんだけど、消防士の妻や、チャールズと話すことで少しずつ変わっていく。特別管理人の持つ権限を使うことに。これは責任も伴うし、ものすごい決断だよね。それまでは4人で動いていたのが、最後には事務所の人員総動員。これ、無償なの?彼らにもお金払ってあげてほしい。遺族は、お金が低く算出されることにも反感を持つけど、それだけではなくて、亡くなった被害者に敬意を持ってほしいと望む。その人の給与を計算式に当てはめるだけではなく、どんな人だったか、どんな人生だったかを聞いてほしいと望む。それは、聞く弁護士にとっても負荷のかかる仕事で、彼らのケアもしてほしいと思った。

同性のパートナーを亡くした男性が出てくる。しかし、亡くなったパートナーの両親が関係を認めないため、彼は補償を受けることができない。住んでいる州の法律で同性婚が認められているかどうかも関係してくる。彼が最後に留守電を残したのは自分なんだと泣くパートナー。息子には彼女がいた、あの男は金が欲しいだけなんだと言う両親。ケン達の働きかけで、確かNY州以外でも同性パートナーは補償が受けられたんだけど、彼は両親の反対で受けられなかったんだよね。辛いね。

仕事中京都のこと考えてやり過ごす。楽しみ。

「ONE DAY」これは、シェフパートは、他の2つに全く絡んでこないのでは?逆にここから絡んできたら、それはそれで楽しみだけど、どうだろう。逃亡者とキャスターパートは楽しく見ている。「けむたい姉とずるい妹」、律視点からも描かれるとは意外だったが、ここも母親の影響か。姉妹の母親と違って、律母は毒親と思う。本当に欲しいものは手に入らなくて、入らなかったからこそ美しく見える。律は自分の欲しいものが分かっているんだ。昨日の「ブギウギ」、花田夫妻の登場に大笑いしてしまった。リリーの父親をはじめとして、多くの親はストライキをやめさせようと説得しに来ているのに、花田夫妻だけ応援に来てるんだもん。すっかり2人の場を持っていかれてしまって、これには大和さんもほっとしただろうね。そして、大和さんの親は来ないし、スズ子の両親がうらやましいと言う。確か、親に反対されていたんだっけ?ずっと親代わりとして見守ってきた社長がどう動くのか。

「絶望名言」は石川啄木。「一度でも我に頭を下げさし、人みな死ねと、いのりてしこと」なんて、最高じゃない。面白過ぎる。頭木さんが、僕は病気になる前に戻りたいと言っていた。何回も書いているけど、病気になったから、過去に辛いことがあったから、今の自分があると、そう言える人は言っていいんだけど、そればかりだと息苦しくなる。頭木さんがカフカの文章を読んで、倒れたままでいいんだと思えたように、頭木さんの言葉で、気持ちが軽くなる。私も戻りたいもん、やり直したいもん。倒れたままでも生きていかないといけないから、そのままでどうしていこうか考えていかないといけない。あと、自分を憐れんでもいいじゃないかと、憐れむことでようやく生きていけることもある。できたら、倒れたままでなく、憐れまないでも生きていけたらいいけど、そうしてしまうのなら、それと一緒に生きるしかないんだよね。

人に馬鹿にされたくないな、見下されたくないな。そうされない人生を送れる人っているのかな。

早く休みにならないかな。長い。週5勤務は長い。来年休めると言ったって1週間だよ。いや、嬉しいけどさ、働いている限り、それ以上長くは休めない。3年くらい休みたい。しばらくは何にもしない。毎週の土日みたいに過ごす。飽きたら旅行に行く。楽しそう。消費をしなければ週5で働かなくても生きていけるか。でも消費がしたい。本がほしい服も欲しいケーキが食べたいコーヒーも飲みたい旅行に行きたい。消費がしたい。