2024.2.8

何とか本読めた。有休は昼を買いに出ただけで、ずっと家にいた。「エヴリン」は楽しく読めた。映像化も決まっているらしく、これは映像化に向きそうと思った。「女の世界」は、巻末に「女の世界」に掲載されていた女性名鑑が載っているんだけど、幽蘭の名前があった。才能ある女性たちも、結婚すると家父長制の中で抑圧され、このままでいいのかという思いから、作品を作り出した。女性の雑誌と言えば「青鞜」しか知らなかったけど、結構あったんだね。

余裕が出てきたので、「アンダイイング」も読み始める。読みずらい。著者が詩人ということも関係していそうなんだけど、比喩表現が何のこと言っているのか分かんない。著者も乳がんで、トリプルネガティブという攻撃性の強いがんらしく、治療で体力はなくなり、痛みもある中で、生活のために教壇に立ち続けなければならないとい描写がきつい。アメリカでは乳がんの手術は日帰りがほとんどなので、著者もその日のうちに退院を促され、休みもとれないのでまっすぐ職場へ向かう。アメリカでは、シングル女性の乳がん死亡率が高く、貧しいとそれはさらに高くなるらしい。西さんのエッセイ読んだ時も思ったけど、自分が同じ状況になったら耐えられる気がしない。

もう1冊は「母がゼロになるまで」を読み始める。副題に「介護ではなく手助けをした2年間のはなし」とあるので、介護の違うアプローチかなと思って読み始めたんだけど、全然思っていたのと違った。著者の母親は発達障害で、家事やお金の管理、お風呂に入るとか部屋を清潔に保つということができない。著者が子どもの頃も、家はゴミであふれ、食事はほとんどが外食だったという。母親は仕事もしていたが、兄弟親戚友人知人からもれなく借金をしていて、ほとんどの人から縁を切られている。唯一兄弟の1人だけが連絡を取れるけど、既に1000万は貸していると言う。著者の住む東京へ出てくる前は、大阪で一人暮らしをしていて、大阪で最後に住んだアパートもゴミだらけにして、床を腐らせ、大家からお金を請求されている。知らなかったんだけど、当時60代前半の母親の年齢だと、発達障害の検査はしてもらえないらしい。でも、発達障害の検査ってここ10年くらいな気がして、母親が子どもの頃ってなかったと思うんだよね。だから診断がつかなくて、サポートが受けられないまま大人になった人ってたくさんいると思う。それでも母親が生きてこらたのは、体力があったからかなと思った。体力があるから仕事ができるし、出歩るけるし、外食もできる。高齢になって体力落ちるとそれができなくなるのかなと。そう考えると、お母さんのようにサポートが必要な人って、たくさんいるということだよね。

「私の夫と結婚して」、面白い。感想にはネタバレあり。ジウォンが最初はミンファとスミンを陥れようとすることに心を痛めていたけど、2人が徹底して嫌なやつに書かれているから見ている方も、最終的にはジウォンもそんな風に思わなくていいとなる。ジウォンがだんだんはっきり物を言うようになって、ほしいと思った物を自分から取りに行くようになる様は、とてもいい。最初はびくびくしていたけど、手にできると分かってからは自信がついてくるんだよね。ミンファ背負い投げした後の笑顔見て、「念入りに殺された男」のアレックスを思い出した。これは、続編どうなったんだろう。スミンは確かに嫌なやつなんだけど、契約社員のスミンは契約を切られ、正社員のミンファは異動で済んだり、結婚となると夫の実家で大変なのはスミンだし、ちょっと不公平。ジウォンが癌にならないということは、もしかしてお腹痛い描写が何度かあるヤン課長がなってしまうの?