2024.2.29

「何もしない」よくわかんなくなってきた。こういうのが読みたかったわけじゃないなと、今ひと枠空いているのでそこで「怠惰の美徳」を予約した。週末に届いている1冊と一緒に取りに行く。市外の図書館にも1冊届いている。本を読めということだ。大きい本屋行きたい。しばらく行ってない気がする。でも、本は買わない。引っ越しするまで物は増やさないようにする。ZINE買っちゃったけど。よく考えると、ZINEて高いよね。20ページなくても800円とか。買う最大の理由は、図書館で借りられないことなんだよね。今はネットでも買えること多いけど、通販していなかったら、現地で買わないとで、旅先だと気が大きくなっていることもあるし、ついつい買ってしまう。

スタチャンがもうすぐ終わりだから何か見ておこうと探したけど決められず、アマプラで「エクスパッツ~異国でのリアルな日常~」を見る。香港で暮らすマーガレット、夫の50歳の誕生日パーティーを盛大に行おうと準備を進めているが、夫の両親からあんなことがあったばかりだし、盛大にやる必要はないのではと言われる。どうやらマーガレットはガスという子どもを、何らかの事故で亡くしたばかりの様。同じマンションに住むヒラリーにぜひ来てほしいと声をかけるマーガレットだが、ヒラリーはつれない態度を取る。パーティー当日、マーガレットを遠目で見て、よくこんなパーティーができるよね、私が彼女だったら死んだ方がましなどの噂をしている人たちが。会場でウエイトレスをしていたマーシーは、主役がマーガレットの夫だと分かると、顔色を変えて会場を飛び出す。その姿を目にしたマーガレットは、マーシーの後を追うが見失ってしまう。会場に戻ったマーガレットは落ち着くよう言う夫を振り切り、マーシーと見間違った別のウエイトレスに詰め寄ってしまう。ヒラリーは一度会場を出ていたが、マーガレットの混乱を知り、会場に戻るとマーガレットを慰める。マーガレットは夫と離婚するつもりだと告げる。妻でも母でもない、別の人生を送ってみたいと。マンションに戻ると、その前に救急車が。動揺するマーガレットに、事情を聴いてくるとヒラリー。ヒラリーの隣人の男性が亡くなったという。ここまでが1話。ガスが亡くなったことと、マーシーが何か関係しているのかなとか、ヒラリーの夫とマーガレットの間にいざこざがあって最初ヒラリーはあんな態度だったのかなとか、マーガレットの2人の子どもが飛行機事故にやたら興味を持っているのもガスの件と関係あるのかなとか、断片断片が見えるだけで、何があったのかははっきり分からない作り。クレジットで知ったんだけど、監督がルル・ワンだった。

「神と黒蟹県」、架空の黒蟹県に住む人たちの連作短編。短編はあまり気が進まないけど、連作短編は好き。日本のどこにでもあるような、微妙な地方都市黒蟹県。結構中年が主人公の短編が多くて嬉しい。介護で実家に戻った、独身55歳の女性。庭に突然生えてきた謎の木がきっかけで、新しい人間関係や趣味が始まる。こちらも介護のために早期退職した47歳男性。2年掛けて両親を施設に入れる手続きをして、ふと落ち着いたときに思い出す、中学校時代の友達のこと。神によって、憧れの流れるプールで漂いながら、自分はぬるま湯がいい、ここから出たくないと悟る。何かがあるわけではない日常が書かれ、でもそれは一人ひとり違うから、全然つまらないということはない。成長もたいしたできごともない日常を、懸命にでもなく、朝が来たから起きるし、平日だから仕事に行くし、時間だからご飯を食べる、そうやってただ生きている。そこに起こるちょこっとした出来事。それがおもしろい。読み心地が津村記久子さんに似ている。神の設定がおもしろい。存在感のうすーい中年男性(ほかにも姿かたちを変えられる)で、味音痴で、長生きしているくせに人間界のことあんまり分かっていなくて、たまに小さな奇跡、いなくなった鳥を飼い主の元に呼びもどすなど、を起こす。

韓国の出生率が0.72で過去最低。日本は1.26。グラフ見ると、韓国の出生率が70年から80年にかけてもんのすごい傾きで下がっている。80年ころ少し盛り返すけど、そこから85年にかけての傾きもすごい。少子化の原因としては、日本と同じで、女性だけに偏る負担、家事と仕事の両立が困難な労働環境、高額な住居費や教育費。韓国は日本以上に学歴社会だから、いい大学に入れないとと、塾のかけもちは当たり前。人口の半分がソウルに暮らすので、家賃が高騰していると。子育てするには日本の方がいいと移住した女性も紹介されている。中国では苛烈な競争社会に疲れ、日本の方が働きやすいと移住する人が増えているとも、別の記事で読んだことがある。弁護士で作家のチョン・ソヨンさんのインタビューも載っていて、彼女は出産育児でキャリアを諦めた先輩たちをたくさん見てきたり、世間が気に入らない母親をママ虫と呼んで分断をあおるような行動を見て、子どもは産まないと決めたそう。韓国以外の国だったら産んでいたとも。彼女は韓国の少子化の根本的な原因は女性差別だと言う。女性のキャリア維持に価値があると思えば、ここまで働く母親が敵視されることはなかったのではないかと。韓国で非婚をテーマにYouTubeをしている2人組の「未婚じゃなくて非婚です」というエッセイと、ポッドキャストで結婚しないということを話している方の「私の結婚について勝手に語らないでください。」も読みたくて、図書館に入らないか待っている。

あー長い。旅行終わった後の週5は長い。昨日も「ひきこもりラジオ」聞いてすぐ寝てしまったんだけど、今週寝つきがいいのは疲れがとれていないからなのか。そりゃ、取れんわ。普段でさえ土日で疲れが取れないのに、旅行で休めない上にさらに疲れ+だもん、旅行がこんなに大変な行事になるとは思いもよらなかった。長い。早く休みたい。明日間違って休みそう。明日も仕事だということが間違えであってほしい。本当に仕事が嫌。行きたくない。環境を変えられない自分に腹が立つ。