2024.3.7

趣味どき、今回は朧月夜の君と、朝顔の君。先生曰く、感情に従う朧月夜と、理性を貫き通す朝顔という正反対の2人。私は昔から朝顔が一番好きなので今回楽しみにしていた。朧月夜は右大臣の娘で、姉である弘徽殿の女房の息子である東宮との結婚が決まっていたが、光源氏と関係をもってしまう。最初は知らない人が来たと怯えていたが、声で光源氏と分かり、あの光源氏ならいいかもと思う。ちょっとこの感覚は理解できない。で、右大臣にその関係がばれても続けて、光源氏は須磨へ流されてしまう。

朝顔の君は光源氏の父桐壷帝の兄の娘で、光源氏とはいとこ同士。なので子どもの頃から文を交わしてはいたし、光源氏に惹かれてもいたんだけど、六条御息所光源氏からひどい扱いを受けていることを知っているので、自分はあのようにはならないと光源氏を拒み続ける。番組では紹介されなかったけど、朝顔の父も当時の御多分に漏れず正妻以外の自分の母以外にも女性がいて、母親はそれを当然のこととして受け入れているように見えたんだけど、父がいない夜、能面を付けて一人舞う母親を見た朝顔は、実は母親は父の女性関係のことで傷ついていることを知り、自分は結婚しないと決めるんだよね。だから、自分が惹かれてもいる、魅力的な光源氏に求婚されても拒み続けたわけ。私はこの意志の貫き方がかっこいいと思ったわけ、当時。

この2人の女性に対して、スタジオの春奈とミキティが、朝顔は意志を貫き通したけど、独身だし幸せだったのか、感情に流されたけど、今は朱雀帝に愛されている朧月夜の方が幸せなんじゃないかと言うと、先生が、その人が何を幸せと思っているかによって、姫たちの見方が変わると言う。つまり、春奈も言っていたけど、春奈もミキティも自分の恋愛観を語っていたということ。先生曰く、源氏物語の女性たちのその後はあまりかかれないので、結局姫たちが幸せだったかどうかは分からない。それもまた読む人の幸せ観が反映される要因になっていそう。私は朝顔のように生きてみたいと思った。あさきゆめみしを高校の頃だから、この頃からそう思ってはいたんだね。その感覚をもっと自覚して、信じて、大切にすればよかった。婚活なんて自分にとっては無駄なことに時間も労力も使わないで済んだのに。友達もなくさないで済んだのに。仕事のことも考えたのに。独身=バリキャリではないと、今では思えるけど、それでも、一人で生きていくなら働き続けなければならないから仕事は大事で、その視点で考えることができたかもしれないと考えてしまう。王子様に恋する姫がいるように、王子様に興味のない姫や、王子様になりたい姫がいてもいい。

次回は、明石の君。明石も好き。結構人気の高いキャラだと思うんだけど、どうなんだろう。次回も楽しみ。そうか、幸せかどうかは、光源氏にも言えることなのか。

やっと休みだ。明日何しようかな。行きたいカフェがあるからそこに行くか、先週もちらっと洋服は見たけどまた見たいし、本屋も行きたいし、本も読みたいし。土日両方出かけるから家にいたい気もするし。どっちだよ。来週も3連休なら、今週は休んで来週はでかけようとかできるけど、次の3連休は4月末。もうGWじゃん。もうなんにも考えたくない。仕事のこと将来のことお金のこと何にも考えずに自分のことを責めずに後ろめたさも感じずに長く休みたい。

日テレの「テレビ報道記者~ニュースをつないだ女たち~」を見た。女性総合職第1号として入社した曽根、曽根に憧れ女性初の警視庁キャップになった平尾、育児をしながら警視庁キャップになった真野、入社してすぐコロナ禍になった和泉という、昭和から令和にかけて働く女性の環境の変化は面白く見れたけど、報道のあり方という視点に関しては、甘いというか、じゃあ大谷選手の結婚ばかり追いかけていないで、裏金問題追及しろよとは思う。赤ちゃんを遺棄した女性の、コスプレ写真を報道することで偏見を生んでいるのではないか、オウムを視聴率のために利用した、そうせずに追及していれば救えた命があるのではないか、ところどころいい指摘も入っていたと思うんだけど、どうせ口だけでしょと思ってしまう。平尾は社会部部長になって、今の日テレではどうなんだろうと調べたら、女性だった。ネットの感想読んでいると、多くの人が指摘しているように、芦原さんの件についてうやむやで終わらせず、検証するべき。声を届ける、自分たちが聞かなければなかったことになってしまう声を、誰かに届けばその人を救えるかもしれない声を届けるという報道記者のやりがいに着地したけど、今テレビに必要なのは内部への批判という視点だったのではと思う。仲間由紀恵さんの、そこまでメイクを寄せていないのに、90年代感がちゃんとあってすごかった。衣装のサイズ感や色(上九一色村からの中継の時のあの緑のパーカーはリアル、と思ったら、エンディングで実際の中継でアナウンサーが着てる映像が出てきた、かなり寄せてる)、バレッタ使いが時代を感じさせた。

もう一人思い出し、全作品読みたい作家、南綾子。今手元に「何もしない」、「怠惰の美徳」、「無用の効能」がある。だめ連が新刊を出したようなので、これも読もう。私はどうしたって役に立たないことを肯定したい。自分を肯定したい。「無用の効能」はじめにだけ読んだ。現代で無用とされる、金を産まない生産性のない文系の知識について、知識は実利主義に対する防波堤である、市場の法則に反旗を翻す唯一の手段である。ありがとう。イタリアの大学の哲学の教授が書いた本で、専門外の読者向けに書いた初めての本らしい。はじめにを読んだだけだけど、もう読んでよかったと思っている。専門外向けだからか読みやすい。ありがとう、教授。文句言っていた「何もしない」にも通じるところがありそうで、文句ばっか言ってたけど、いいタイミングで読めたのかも。

予約している本の中に小説が少ないから小説を予約したら、市外の図書館から小説が届いたとの連絡。人生に小説は必要よね。明日から3連休と思うと気持ちも復活してきたので、たくさん本を読もう。

FireTVStickのアプリのリモコンが全く効かなくなって、本体も壊れたかと思ったら、スマホがWi-Fiにつながってないだけだった、焦った。次何見ようかまだ決まらない。そういえば、2月は近所のレンタルから新作110円のクーポンが届かなかった。あれ?今月は復活するといいな。店頭で見かけるか、配信の画面で見かけるかしないと、見たいと思っていたのに忘れている映画がすんごいあると思う。スマホにはスクショしてあるから、確認しておこう。