2024.4.10

今日木曜日だと思ってた。ショックだ。明日も会社じゃああん、嫌だ。耐を選んだつもりはないんだけど、辞ができなかったので結果的にそうしないとけなくなってしまった。しかも、長く。辞を選べる人生だったらよかったなあ。後悔ばかり。仕方ない、木曜日だと勘違いしてしまった水曜日は、後悔くらいしなければやってらんない。月曜日のあさイチにスーさんと美香さんが出て、お悩み相談をしていた。「理不尽な扱いをされたとき、つい謝ってしまいます。どうしたらいいですか」の相談にスーさんが、舌打ちって答えてた。舌打ち、できるものならしてみたい。

「怪物」を見た。感想にはネタバレあり。シングルマザーの早織は、一人息子の湊が、担任の保利から暴力を振るわれ、暴言を吐かれていることを知り、学校に抗議に行く。校長をはじめ学校側は誠実な対応をせず、保利も反省している様子がない。ようやく保利が謝罪したことで決着みせたかと思ったが、ある大雨の日、湊が行方不明になる。

「怪物」がカンヌでクィアパルムドールを受賞したタイミングだったと思うんだけど、映画の中でとある事件が起きて、その原因が男の子たちが同性愛者だったことで、でも、同性愛者であることはネタバレしないようにと、広報側からかん口令が引かれていたことをツイッターで知った。それがツイッター上で話題になって批判されていた。同性愛であることをネタバレとするなと。柚木さんが「女優エヴリンの七人の夫」をY2K新書で紹介した時、どこまで紹介していいか迷ったので、出版社に確認したら、エヴリンが同性愛者であることはネタバレとは考えていないので言ってもらっても大丈夫だと言われたと言っていた。この本ではかなり早い段階でエヴリンが同性愛者だということが書かれ、それが彼女の突飛と言われる行動につながっていくことが分かる作りになっている。「怪物」はそれを最後にもってきて、ネタバレ禁止としたわけで、クィアをテーマとした作品を取り扱う意識の差が出ていると思う。

早織側から書かれた出来事が、保利側や湊、依里側から書かれることで、色々明らかになっていく。依里は、あみ子やミー坊を思わせるようなキャラクターで、依里の父は、依里を直そうと思っている。学校で依里はいじめを受けているが、湊は保身を考えて、それを止めることができない。ある日、いじめられている依里を見て、我慢ができなくなった湊は近くにあるものを手当たり次第投げて暴れる。ちょうどそこに入ってきた保利が、湊を止めようとすると、保利の手が湊の顔に当たってしまい、湊は鼻血を出す。

煮え切らない学校の態度に業を煮やした早織は、依里の家を訪ねる。その後依里は、校長室で保利は湊に暴力をふるっていると、嘘の話をする。なあなあで済ませたい学校側は、保利に保護者の前で謝罪するよう強要し、しかもそのことが週刊誌にも書かれ、保利は自殺を考えるほど追い込まれてしまう。

湊も依里も自分と相手を守るために嘘をついたんだけど、どんどん悪い方に追い込まれていく保利がかわいそうすぎて辛かった。保利にキャバクラのこと突っ込む同僚教師、北浦愛ちゃんだった。

依里は祖母の家に引っ越すことが決まり、「僕普通になったよ」と湊に告げる。「今まで仲良くしてくれたありがとう」と湊を見送る父親だが、帰ろうとする湊に依里は、全然普通じゃないと叫ぶ。父親は乱暴に依里を抱き上げ家の中へ。翌日、大雨の中、湊は心配で依里の家へ向かうと、父親に暴力を振るわれた依里はぐったりと横たわっていた。2人で秘密基地へ向かう。同じころ、早織は湊が家にいないことに気がつく。すると、外から湊を呼ぶ保利の声が。保利は湊と依里が宿題で書いた作文に暗号のように書かれていた文章を読んで、自分が間違っていたと、湊のところへ来た。

作文になんて書かれていたんだろう。保利が間違えたと思ったのは、湊が依里をいじめていると思ったこと?それとも、2人が同性愛者だと気がついてあげられなかったこと?結局、湊と依里が同性愛者であることは、誰も分からないままだったのかな。最後も、白抜きとトンネルを抜けるという、死をイメージさせるような演出で、その後の2人の会話、生まれ変わったかな、生まれ変わってないよ、そのままだよで、亡くなってないと私は思ったけど、死とも受け取れるような書き方をしたのは、どうかと思う。はっきり2人は生きていると書くべきだったと思う。

見終わったので、朝日の是枝監督と児玉さん、坪井さんの対談を読む。私は児玉美月さんという書き手を信頼しているので、児玉さんが書いているなら買おうかなとパンフレットを買うこともあるし、昨年出版された共著も買った(まだ読んでない、積んでる)。この対談で初めて坪井さんを知ったけど、坪井さんの書くものも読んでみたいと思った。10年位前、地元の映画館で是枝監督のトークイベントがあって、友達の友達が関係者という薄いつながりで、打ち上げに参加することが出来た。有名な大御所男性監督ということで、完全に偏見だけど、監督の話を聞く一方になるのかと思いきや、監督はものすごく人の話を聞く人だった(ちなみに、的外れな解釈を披露してしまった。ファンあるあるだよね)。その姿勢は対談でも現れていた。読みごたえがあったし、勉強になる対談だった。あとでまた読み返そう。

音楽が坂本龍一さんでした。ニュースで読んだのにすっかり忘れいていた。

現代思想」がなかなか進まないけど、平日はしょうがない。3連休があるから、余裕があるはず。読める。市外の図書館に本を取りに行って、それは京都のガイドブックその2だから、読む方には余裕ありと判断し、「平成犬バカ編集部」を借りてきた。「飛ぶ教室」で紹介されていて、暇な編集部に配属されて、暇だから自分の好きな雑誌を作ろうと、大好きな犬に特化した雑誌を作る。最近はペットブームもあって犬に特化した雑誌は珍しくないけど、当時としては先駆けだったみたい。その時ゲストで出ていたのは、著者の片野ゆかさんだったんだけど、しばらく後に雑誌を立ち上げたご本人も「飛ぶ教室」に出演されて、今は故郷に帰って植木職人をしているらしい。どうせならやったことのないことを仕事にしようと思ったと。なんて軽やかな転身。市内も2冊本が届いているんだけど、1冊は「Y2K新書」の3人が掲載されているananだから、実質1冊。週末には「Y2K新書」も配信されるし、幸せ。

「戦争のできる一流国家になった」発言は、本気か?「現代思想」読んでいると、「このままでは、次のガザが必ずやってくる」という言葉が、現実になりそうで怖くて仕方ないんだよ。ガザの現状と日本は全然無関係じゃなかったと分かり、責任を感じる訳じゃないけど、あまりに無関心過ぎたと反省した。戦争なんて絶対に嫌だ。反対に決まっている。言葉の意味も分からない、戦争ができる国=一流国家ってどういう発想?そもそも一流国家って何?国家に一流とか二流とか三流とかあるの?そういう線引きの発想が、ガザの事態を引き起こしているんだよ。

最近近所のパン屋の揚げドーナツが美味しくて、よく食べていて、まずい。菓子パンなんて一番太る食べ物なのに。でもさ、本当に美味しいんだよ。