2020.11.16

コートを買った。迷っていたグレーのではなく、別のを買った。店で使えるクーポンの期限が迫っていたのでそろそろ決めようと思って店に行った。何度も見に来ているのでコートのある場所は分かっている。その棚の手前に、買ったコートはあった。買ったコートは大きく括れば茶色。買い逃したムートンのコートが明るめの茶色で、このコートはココア色。試着してグレーのと着比べてみようと思ったら、なんとグレーのコートがなかった。売れてしまったのかと残念に思ったが、気持ちがココア色のコートに傾いていたのでそれほどでもなかった。鏡の前に移動してコートを着ようとしたら、鏡の近くの棚に発見。置く場所が変わっただけだったみたい。着比べた結果、ココア色のコートを買った。本格的に寒くなる前に買えてよかった。

グレーのコートを買おうどうか迷っていた時は、さっさと決めてしまえばいいのにと思って、自分の決められなさに嫌になったし、悩んでいる時間が無駄なように思えたけど、ココア色のコートが買えたことで、迷っててよかったな、決めなくてよかったなと思った。結局決断って、いつするのが正解か、分かんないよね。初見で決めてグレーのコートを買ってたら、ココア色のコートには出会わなかったかしれないし、ココア色のコート見つけて後悔してたかもしれない。今分かっているのは、私はココア色のコートを買えてよかったと思っているということ。

昔から優柔不断ではある。自分の癖で、散々迷って結局最初にこれいいなと思ったものを買ったり注文するというのがある。それが分かっていても、もっといいものがあるかもしれないと、他の選択肢も検討してしまう。スティーブ・ジョブズがいつも同じ服装だったのは、日常のささいな決定に煩わされず、大事な場面での決断に集中するためというのは、有名な話。私は洋服は気分によって好きなものを着たい。組み合わせを考えるのが楽しい、その代わり、食に対するこだわりがそこまでないので、朝食はいつも同じ、平日の昼食は社食と決めている。こだわりたい部分と、そうでもない部分でめりはりをつける。そうでもない部分は、めんどくさがりなので、決まっていた方が楽。自分にとって大事な部分にだけ集中していきたい。

2020.11.15

松本清張原作、野村芳太郎監督の映画「疑惑」を見た。感想にはネタバレがあります。

一台の車が海に飛び込む。乗っていた女性は助かったが、男性は死亡。女は鬼塚球磨子。男は夫の福太郎。福太郎は地元では名家の白河酒造の経営者。2人は再婚で、福太郎に多額の保険金が掛けられていてことから、球磨子による保険金目当ての殺人事件として、警察は捜査を始める。地元新聞社の秋谷も球磨子の過去、ホステスをやっていて前科4犯であることを書き立て、球磨子を悪名高い毒婦として糾弾する記事を書く。球磨子が犯人に違いないという世論に傾いていく。球磨子の弁護を引き受ける弁護士はおらず、ようやく国選弁護人として民事専門の佐原律子が弁護にあたることとなる。

球磨子を桃井かおり、佐原を岩下志麻が演じている。このタイプの違う2人の女性がめちゃめちゃによい。球磨子は幼いころ養子に出され、高校も中退。その後はホステスをして、男に頼って生きてきた。感情的で、人を信用していないところがあり、今回の事件でも自分で弁護をすると刑務所に六法全書を持ち込んでいる。ちなみに、一定以上の量刑が見込まれる裁判は、弁護士がいないと裁判ができないらしい。一方の佐原は、冷静で優秀な弁護士。球磨子に対して同情も憐れみも侮蔑も示さず、仕事だからと淡々と進める。そのプロフェッショナルさがたまらない。私生活では夫の浮気で離婚、一人娘と月に1度会うことを楽しみにしている。

裁判は、球磨子有罪の流れで進む。証言者が自分に都合のいいことしか話さず、それに球磨子ががんがんきれる。裁判長もっと注意した方がいいんじゃない、検察も抗議したほうがいいんじゃないと突っ込みたくなるくらい法廷でがんがんしゃべる。球磨子は全然殊勝な態度を取らない。ふてぶてしさを隠そうともしない。その態度が裁判に悪い影響を与えているとわかっているだろうが、その態度を貫く。佐原も、法廷で勝手に発言することや、感情的になって自分に不利な証言を記録に残してしまうことは注意するが、態度そのものには触れない。ラスト、好奇の目にさらされながら列車の座席でたばこを吸う球磨子の姿で終わる。サングラスで顔を隠すこともせず、じろじろ見られても顔を上げて、煙草をふかす。でも、どこか動揺を隠しているようにも見える。球磨子のふてぶてしい態度は、周りから自分を守るために身につけた態度なんじゃないかと思った。若いころからホステスをして男に頼って生きてきた。そういう女に世間は厳しい。福太郎の実家でも、球磨子は金目当てと決めつけられ、福太郎の遺産をどうしたらあの女に残さないですむかを話しあうシーンがある。最初、球磨子の弁護は白河家のお抱え弁護士が付く予定だった。よく白河家が許したなと思ったら、案の定直前になって弁護士が辞任。これは白河家の球磨子への仕返しだと思う。そういった周囲に、動揺なんてみせない、弱っている姿なんて絶対に見せないって思いが、球磨子のあのふてぶてしさなんだと思う。

裁判は、佐原が福太郎の無理心中を立証し、球磨子は無罪となる。すべてが終わり、お祝いで佐原が球磨子の店を訪れる。乾杯したのもつかの間、球磨子はあんたが無理心中なんて言うから、保険金がもらえなくなったと佐原に文句を言う。態度を崩さない佐原に、球磨子は私はこうにしか生きられないけど、自分のことが好き、あんたは、自分が好きかと聞く。真っ白な佐原のスーツに真っ赤なワインをかけながら。佐原も自分には自分の生き方しか生きられないと、球磨子にワインをかけて席を立つ。球磨子の店に来る前、佐原は元夫の現妻から、子どもにもう会わないでほしい、自分は子供を持つつもりはない、あの子を自分の子として育てていくと告げられる。はっきりと相手に返事はしないが娘にプレゼントを渡し、佐原は去っていく。その日は月に一度の面会の日なのに娘と過ごさない。きっと、佐原はもう娘に会うつもりはないのだろう。この決断を、もちろん球磨子は知らない。佐原も絶対に言わない。この絶対に分かり合わない感じがいい。でも、互いにワインを掛け合うという行為が、一点の結びつきのように見える。法廷では向かい合うことなく同じ方向を向いて、刑務所では仕切りを隔てて会っていた二人が、弁護士と被告人ではなく、頑張って生きる一人の女として、遮るものなく向き合った。佐原はまた困ったら弁護してあげると言って店を出る。球磨子はそうするわと言う。球磨子が佐原を信じている証だと思った。

原作は未読。調べてみると原作では佐原は、佐原卓吉という男性らしい。佐原を女性にするという判断は、見事に功を奏した。ドラマ化も何度もされていて、新聞記者の秋谷が主人公になっているものもある。今回秋谷を演じた柄本明が、白河福太郎を演じているドラマもある。ちなみにこの時のドラマ版も、佐原を女性にして、常盤貴子が演じている。

2020.11.14

旅行に行くときは本を必ず持っていく。一人なので、待ち時間や移動の時に読むし、旅先で古民家カフェや、老舗の喫茶店なんかをめぐるので、そのお店で読むのも楽しみ。一度、旅の途中で読み終わってしまい、帰りの飛行機読むものがないから、空港の本屋で買ったことがある。空港に本屋があるのは、なるほど、必要だなと思った。

おととし、名古屋に行ったときアガサ・クリスティーの「春にして君を離れ」を持って行った。この本は面白かった。名古屋といえばモーニングなので、ホテルは朝食なしプランにして、ホテルの近くをぷらぷらして、カフェを探してモーニングを楽しんだ。1軒はちょっと場違いなお店に入ってしまった。ホテルの近くに場外馬券場があったからか、入ったカフェはおじさんばかりで、新聞片手にラジオに耳を傾けていた。店長さんなのか男性が一人でやっていて、プリンもついていてうれしかった。たばこの煙は苦手だったけど、本は楽しんで読めた。

「春にして君を離れ」は、子育ての終わった女性が、旅の途中で足止めをくらってしまう。それまで自分は夫のため、子供のため、家族のために尽くしてきたけれど、本当に自分は、家族は幸せだったのかと人生を振り返る物語だ。ある事実に気がついた主人公は、最後こっちとあっち、どっちを選ぶのかとどきどきしている中、ある決断を下して終わる。アガサ・クリスティーは人生を旅に例えて、この本を書いたと聞いたことがある。途中で足止めをくらっても、必ず動き出す時が来る。天候不順で遅れていた列車が来たとき、主人公の旅、人生は再び動き出す。

読み終わった後、ある読書会でこの本を面白かったと紹介すると、聞いた人の多くが自分の人生の選択を聞かせてくれておもしろかった。ある人は、会社で契約内容を変えられて働く時間は変わらないのに給料を減らされたから辞めた。今は夫の稼ぎで食べているけど、仕事をしていないことに罪悪感があった。しばらく経ってあれは会社が間違っているんだから、私の決断は正しかったんだって思えるようになったと言っていた。ある人は、20年近く勤めた会社を辞めて前からやりたかったことのために資格を取った。楽しみで仕方がないと話してくれた。人にはそれぞれの選択がある。いろんな人生があるんだなと当たり前のことを思った。

人生が旅だとしたら、今停滞しているのも、必ず動き出すと、続きがあると、そう思う。

2020.11.13

第三波と言われるくらい感染が増えてきている。これから忘年会、新年会シーズンを迎えるにあたって、宴会の間隔は10日以上空けましょうってニュースで報じていた。今年の会社の忘年会は中止となった。もう数年前から社全体のも部署単位の忘年会には参加していないので、関係ないけど、飲み会が好きな人には、悲しいニュースだろうなと思った。

先日眉を整えてもらったとき、担当してくれた人から、コロナが収まったら何したいですかって聞かれて、旅行と答えた。今年は台湾か韓国に行こうと考えていた。アジアなら長く休まなくてもいけそうだからだ。台湾は周りでも行っている人が多くて、みんなが楽しかった、食べ物が美味しかったって行ってて、それに、私好みのレトロな建物が集まっている地区があるみたいでそこが気になっていた。韓国はやっぱり映画の影響。李明博朴槿恵政権に批判的な文化人の名前がリスト化されたブラックリストポン・ジュノソン・ガンホなど、映画関係者も載っていたという。そんな時代に制作が進められたのが、「1987 ある闘いの真実」。韓国の民主化運動を描いた作品である。たしか、監督のインタビュー記事で、こういった映画を作るのを公には言えなくて、出演者への交渉もこっそりやっていたとあったと記憶している。出演者は豪華。時代に迎合することなく、自国の歴史を、負の歴史も含めて見つめ作品として送り出せることに、感動したのだ。そして、おととし、「82年生まれ キム・ジヨン」がヒットして、韓国文学が流行したことで、私も流行にのって何冊か読んだ。フェミニズムの視点から書かれたものも多い。韓国語ができないので、映画や文学の文化に直に触れるのは難しいと思うけど、行きたいと思ったのだ。

数年前、海外にはじめて一人で行った。行先はフランス。なんでフランスって聞かれて、ルーブルに行ってみたいとか、エッフェル塔を見たいとか、答えてて、それらも嘘じゃないけど、子どもの頃見たアニメ「不思議の海のナディア」の舞台だからとは言えなかった。このアニメ夢中で見た。今見たら、10代の女の子になんてものを背負わせるんだってなると思うんだけど、当時は好きだった。いつか舞台となったパリに行ってみたいなと子どもの時思っていた。長めの休みが取れるかもとなったとき、真っ先にこの「行ってみたい」の気持ちを思い出して、フランスにした。でも、本当の理由は誰にも言えない。パリが舞台と言ってもたいしてパリは描かれず、エッフェル塔くらいしか覚えてなかった。後は、漫画「ベルサイユの薔薇」が好きだからベルサイユ宮殿にも行ったし、映画「アメリ」のロケ地も巡ってきた。アメリのロケ地となったモンマルトルは、ガイドブックによるとあまり治安のいい地域ではなく、アメリが働いていたカフェも実在したがちょっと寂れていて、怖かったので入らずに帰ってきた。

一人旅だったけど、危険な目にも合わず、寂しいこともなかったので、また一人で海外に行こうと思っていた。国内の旅行もだいたいひとり。一人旅はいい。好きな場所に好きなだけいられる。ここに行こうと計画していても、やっぱりやめて違うことができる。寄り道もできる。移動の時間に本がたっぷり読める。

こう書いていたら旅に出たくなってきた。コロナの影響で海外は当分難しいだろう。国内も自粛したほうがいいと思う。思い出の土地もあるから、そういったところがコロナで観光客が減って打撃を受けるのは辛いけど、応援したい気持ちもあるけど、それは政治にやってもらおう。今はやっぱり市民は自粛して、感染を減らす。政府は2回目の給付金を支給するべきだ。13

2020.11.12

明日有休なので、職場の人にそう伝えたら、さっきも聞いたって言われて、よっぽど休みたいんだねって笑われた。そう、休みたい。休むことに対する罪悪感はこないだより減ってきた。最近はまた感染者数が増えてきたので休みでも出かけなくなった。映画館にも行っていない。明日も出かけないと思う。

コロナで自粛が叫ばれていた、春先は漫画とか映像とか、演劇とかいろいろなのもが無料で公開されていた。正直、無料でいいのかなとも思ったのだけど、ありがたく見させてもらった。漫画は10代のころ読んでたものを読み直してみたら、主人公の10代の女の子が、世界平和とか大企業の行方とか大財閥の財産とか、そんなものを10代の女の子に背負わすなよって思うものを背負わされて、それでも頑張ってる姿が辛くてあんまり読めなかった。あの頃は楽しめたのに、今となると子どもになんてものを背負わせるんだ、大人としていいと思ってるのかと憤りも感じてしまう。世界の美術館をヴァーチャルで楽しめるというのもダウンロードしたけど、移動する時や作品に近づくのに指で動かすときに画面が揺れて、その揺れで酔ってしまって楽しめなかった。残念。他にも享受したけど、なんだか忙しくなってしまった。せっかく無料なんだから、せっかく家にいて時間があるんだからっていろいろやると、ニュースにもなっていたけど、逆によくないよねって気が付いた。でも、何かをしていないと、何もしていない自分がダメな人間のような気がしてきた。生きてるだけでもストレスがかかるのに、さらにコロナで世の中が変わって生活も変わって、ストレスも増えて、もう今日を無事に生きれただけでもよしとしていいと思った。

「僕は何もしないをしてるんだ」と言ったのはプーさんだった。何もしないをすることはハードルが高い。生産性って言葉が嫌いなくせに、何か意味のあることをしないと思ってしまう。プログラミングの説明会でも、コロナで家にいる時間が増えたので勉強しようっていう申し込みが多いって言ってて、きっと多くの人も何もしない時間が不安なのかなと思った。

2020.11.11

こないだ美容室に行って髪を短くしたとき、担当に相談して、前髪を伸ばすことにした。前から伸ばそうと思ってたけど避けていたのは、眉毛だ。眉毛がうまく書けない。左右が対象にならないし、日によって形も太さも違う。前髪を片方に流して、方眉が出ないようにごまかしていた。

伸ばそうと決めたのは、眉の問題が解決したからだ。数か月前に眉の書き方を教えてくれるところに行ったのだ。前から気になってはいたけど、美容室に対して抱いていたコンプレックスというか、勝手な劣等感というか、そういったものを、自分がきれいになること、それを助けてくれるところや物に対しても思っていた。ここもそう。中年になってそういったことも薄れてきたし、やりたいんなら早くやったほうがいいので、行ってきた。

どんな眉にしたいか聞かれて、直線的な眉にしたいと希望した。私の骨格からいくと、眉山を結構しっかり取るため、希望するようなストレート眉は難しかった。その中でもストレートに近づくようにしてくれた。3回目に行ったとき、もう少し眉山をしっかり取ったほうが顔が締って見えるとアドバイスをもらい、そうしてもらった。眉の形だけでみると、正直前の直線的なほうが好みなのだけど、顔全体で見るとアドバイス通り、すっきり締って見える。うう、悩ましいけど、すっきり見せたいので今の眉でいこうと思う。私の眉は、片方が上がりすぎ、もう片方が太すぎになってしまうので、描くときに、片方は平らに平らに、片方は細く細くと念じながら描いている。これはなかなか効く。前髪が伸びる前に、より左右対称に描けるようになろう。

今回担当してくれた人が、面白い人だった。コロナでストレス多いですよねって話から、担当さんが「私は眉がうまく書ければ、もうそれでよしとなれます」って。洋服が好きでよく行くお店の店員に、その眉は自分で描いてるんですかって聞かれて、「はい、眉でご飯食べてますから」って言いました。とか。なかなか個性的な眉の形で、色もちょっと濃いボルドーって感じで、まず眉が目に入って、おしゃれな人だなって印象を受けた。好きなことでご飯食べられてていいなって思った。指名はできないから、またその人にあたったらいいな。

私は、このストレスの多い時期に、これがあれば、これができれば、それで幸せと言い切れるものがあるかなって、考えて、本が読めれば、映画が見れれば、ドラマが見れれば、ひとりの時間が持てれば。思いつくは思いつくんだけど、これは今、できてるんだよな。十分幸せなのかもしれない。

2020.11.10

「THIS IS US」が見終わらないが、アマプラの無料視聴期間が終わってしまった。

ランダルとベス、思い切った決断をした2人の物語がクローズアップされて、ケヴィンとケイトの話が少なくなっている。ケヴィンはベトナムに行く必要がったのかなと思ってしまう。結局ニックが生きているってわかったけど、ベトナムに行かなくても、しかるべき機関に問い合わせればわかるわけで、居場所もハガキでわかったし。もちろんニックに関してはたまたま分かっただけで目的ではなかったけれど、ケヴィンがベトナムに行く意味が分からなかった。何がしたかったんだろう。ニックもケヴィンに再び酒を飲ますために出てきたとしか思えない扱い。まだシーズン3、2話残してるけど、また出てくるのかな。ニックの話はとても辛くて、戦場の悲惨さを目の当たりにして、医薬品として持っていた薬を過剰に摂取してしまう。その後遺症を40年も引きずっているのに、ケヴィンに再び酒を飲ますための役割として扱われるなんてあんまりだと思う。

ケイトが早産で、赤ちゃんは保育器の中にいる。小さいその子を見てトビーがパニックになってしまうんだけど、ケイトが大丈夫だとトビーを支える。3兄弟の中で一番変わったのがケイトだと思う。第1シーズンでは、ケヴィンに頼りすぎではと思ったし、それはトビーにも指摘される。オーディションすっぽかしたり、自分が受からないのは体重のせいだと思ったり。でも、リスクがあっても子供を持つと決めて、めでたく妊娠したけど、そのためにトビーが鬱の薬をやめて不安定になってしまう。加えて自身が大学を卒業するための単位も取る。ケイト、めちゃめちゃ頑張った。トビーは今までケイトを支える側だったけど、小さな赤ちゃんを前に動揺してしまう。これは、ケイトが絶対に大丈夫だと信じて赤ちゃんに歌を歌ってあげることができるくらい強かったから出せた動揺じゃないかなと思った。鬱の薬をやめたことをケイトに言い出せないトビーは、ランダルに自分の弱さを見せられないと打ち明ける。物語開始当初から常に明るくケイトを支えてきたトビーが、ケイトに弱さを見せることができるって、ケイトを前に動揺を隠さないって、すごいことだと思う。この2人はいいパートナー同士だと思うよ。

そして、物語として一番面白いのはランダルとベス。ベスがクビになってから気になって仕方なかったのがお金の問題。一人増えているのに節約している感じもなくて、疑問に思っていたが、いよいよ問題として浮上してきた。そして、ベスが新しい仕事を始めたことによって、子どもたちとの時間の問題も出てくる。ベスがランダルに、私には夢を諦めろというのと本音をぶつけるのがよかった。ランダルがベスの留守電に残した言葉は、だめだよね。それを聞いていながらも、食事の席では見事に隠しきったベス。すごいよ。ランダルはベスが議員になった自分を支えてくれて当然という態度なんだよね。ちょっと、バイデンさんの妻のジル・バイデンさんがファーストレディになっても教師の仕事を辞めないってニュースを思い出した。ファーストレディって疑問だったんだよね。なんで夫が大統領になったら、妻がファーストレディになっていろいろやらないといけないんだろうって。妻だって他にやりたいことあるだろうにって。ベスはどうするのかな。子供たちが全然出てこないのも気になるけどね。続きが気になるけど、無料視聴期間終了。